<エンニオ・モリコーネ作品 雑記>

 

さすらいのガンマン

1967年公開!

音楽エンニオ・モリコーネ!

あのタランティーノが「キル・ビルVol.2」(2004)で効果的に使ったモリコーネの音楽のひとつがコレ!

サントラレコード自体は、だいぶ前から持っており、← モリコーネなら、曲を知らなくても買っていた!!(笑) 

男性と女性のコーラスがワァーワァー、ギャーギャーと過剰に喚きたてる(笑)メイン曲が、モリコーネらしいことはらしいけど、あまりに下品に聴こえてくるんで?(笑)、初めて聴いたときは、好きになれなくて、放置。(笑)

タイトルの NAVAJO JOE を、♪ナバボジョー、ナバボジョーォオオオオオオオオッーーーってやたら叫びまくってるし!(笑)← ナバホ族のジョーという男が主人公。

そんなわけで、彼の作品の中でもあまり聴き直してこなかった作品。(笑)

「キル・ビルVol.2」で、流れてきたときは、ビックリしましたよ!

あれれれれ・・・!? タランティーノって、なんでこの曲、選んだんだろうって????(笑)

その謎を解明したく、本編をいつか見よう見ようと思っていたら、今日になってしまいました!!(笑)

前に買ってあった、激安中古DVDで!!(笑)

 

いやああ、見て納得です!!

これは、スゴイ!!

マカロニウエスタンは、残酷なシーンが多いんですが、そんな中でも、この映画は突出してるんじゃあないかな? リアルなコワサがあり、見てて顔をしかめてしまいます!!

タランティーノが好きになるのもわかります!(笑)

モリコーネの音楽も、その残酷さに合わせての過激さ過剰さだったんですね!!

オープニングから、若い女性の頭髪剥ぎ取りシーンがあり、剥ぎ取る瞬間に女性の悲鳴のようなギャアアアアアアーっていうモリコーネ音楽が炸裂!!!!

そこからメインタイトルへと繋がっていく!! 

もう、一気にこの映画に引き込まれました!!

それからラストまで、数々の目を背ける残虐シーンのオンパレード!!

まさか、この人は殺さないだろうって思う人たちが情け容赦なく殺されていく衝撃!! 意外や意外!! もうビックリです!! 皆殺しです!!

このリアルさは、例えばスピルバーグの「シンドラーのリスト」(1993)とか、ジェリー・ゴールドスミス音楽の「アンダー・ファイア」(1983)で見られる射殺シーンの衝撃度に近い!!

 

主演は、あのバート・レイノルズ!!

 

今回、もうひとつの謎を解明できたんですが、昔見たこの映画のチラシビジュアルでの疑問。

黒い帽子をかぶったガンマンが銃持ってるところのアップが映ってるんですが、なんかバート・レイノルズらしくないんですよ。 ???

主演のはずなのに、この違和感。 不思議でしょうがなかった。

それがやっと長年のモヤモヤが、映画見て、解消!!

なんと、このガンマン!、悪者のリーダーだったんです!!

主演のバートを差し置いて、なぜか日本のチラシでは主演級扱い!(笑)

← タイトルにガンマンとつけたもんだから、基本、ガンを使わないレイノルズだと絵にならないと判断したんでしょうねえええ。(笑) でも、ひどすぎないか?

 

あと、劇中のシーンで、タランティーノが自作でオマージュを捧げたと思われるシーンも発見!

それほどインパクトがあり、影響を与える衝撃作と言えますね!!

いやーーー、ほんと、有意義な鑑賞でした!!

見て良かった!!

ヒロインもクールな美人で見惚れます!(笑)

 

見終わって、長らく聴いてなかったサントラLPを引っ張りだしてきて聴いたんですが、うーーーん、なかなかいいじゃあないかと!(笑)

評価を変えました。 映像とピッタリ、イメージが合っている!!

モリコーネ作品の中でも、騒がしくて過激な1本!!

それと、音質も良く、この音は、どう転んでも、絶対CDでは出せない音だなあああと、改めてレコードの音の良さの確認もできました!!

(映画本編のクレジットとサントラLPの表記は、エンニオ・モリコーネではなくレオ・ニコルズという変名。)