奇跡の丘

 

1966年公開!

鬼才ピエル・パオロ・パゾリーニ脚本監督によるイエス・キリストの物語。

WOWOW放送版で、初鑑賞!!

パゾリーニ映画の存在を知ったのは、小さいとき本屋さんで見つけてすぐさま買ってもらった映画チラシ大全集なる本に掲載されていた「アポロンの地獄」「テオレマ」「豚小屋」「デカメロン」「カンタベリー物語」「アラビアンナイト」のチラシビジュアルから。 

子供心に、なんか普通じゃあない異様さ醜怪さに強烈な印象を受け、その後の新聞の映画広告で、それは確信に変わります!(笑)

問題作「ソドムの市」の公開告知!!(1976年公開)

そこには、パゾリーニが殺されたこと!、これが遺作である旨が書かれており、俄然大注目。

ただし、成人映画だったので、そのときは見ることができず、本物を見たのは数年後、名画座上映で。

(父親は、ちゃっかり見に行ってたようで(笑)、「ウ×コを食べる映画だったよ」って言ってたような・・・。(笑))

 

名画座上映は、確か「デカメロン」「アラビアンナイト」「ソドムの市」の3本立てだったと思う。

噂通り、「ソドムの市」は、強烈で、よくこんな映画作ったなああって、ビックリ。

良くも悪くも、我々世代は、「ソドムの市」からのパゾリーニ。

それより前からの人は、タイムリーに劇場鑑賞していれば、この帰結は、必然だったと感慨深かったと思う。

世の中、いろいろあるなああああ・・・・。

また、自分、最近になってようやく気付いたんだけど、パゾリーニ映画って大島渚映画にある意味似てますね?

大島とパゾリーニ、できれば、タイムリーに鑑賞してみたかったなああああ。

 

<閑話休題>

 

さて、「奇跡の丘」なんだけど、

一連の過激なパゾリーニからは、想像もつかないほど、まともな映画になってました!

これは、オドロキ!!

学校の体育館とか教室で見せられる、教育映画みたいです!!

超大真面目!!!

ケレン味、まったくなし!!!

ごくごく普通。

そのため、

なんかぜんぜん面白くなかったです!(笑)

やっぱ、映画って、マジメに作っちゃああダメなのかも!?(笑)

・・・・見ながら思い出したのは、黒澤明監督の「赤ひげ」!!

これも重厚で、非常にいい映画だったんだけど、あまりにも真面目に作りすぎていて、ぜんぜん面白くなかったことと、おんなじ!!!(笑)

映画は、あくまでも観客を楽しませてくれなきゃあダメなんだなあああって、つくづく感じ、作者の想いとは別に?、予想外につまんなくなっちゃった映画?の1本になってました!!(笑)

 

よって、このパゾリーニの「奇跡の丘」。

傑作といやああ、傑作かもしれないけど、私は、イマイチだったなあああ。

パゾリーニ映画の番外編ととらえるべきか。