ジョン・カーペンターのハロウィン
1979年公開!!
ショッカー映画の最高峰!!
「ハロウィン」「ハロウィンKILLS」を見た流れで、当然、本家本元も見たくなりますよ!!
超久しぶり!! 何度目かの再鑑賞!!
初見は、劇場。
大変な衝撃を受け(笑)、最高に気に入り、サントラを買い、ベータソフトを買い、TV放送、VHSソフト、レーザーディスク、DVD、ブルーレイと今までマスターを変えたバージョンで、飽きずに何度も見てきた、大好きな恐怖映画!!
ただ、それでも、初見の日本劇場公開版を超えたソフトはなく、もう一度、あの衝撃を味わいたくて、今もその完璧な再現を夢見てます!!(笑)
要は、音響の迫力が違うことと、日本独自の効果音が付け足されていたことで、
そのコワサは、言葉で言い表せないくらいスゴイかったんですよ!!
唯一、わかりやすい言い方をすれば、全編の音響の迫力は、耳をつんざくホンモノの雷鳴と同じと思っていただければ!!!
残念ながら、家庭でそのボリュームは出せないんで、自分もさすがに抑えているんだけど、それでも、音の出方に問題があって、あれこれ加工する必要があるんです! (実際の劇場公開の際、ある衝撃音は、後ろのスピーカーから出ていた!)
いつか、リバイバル公開するときは、
当時のスペースサイザー360方式を完璧に再現してほしい!!
自分、耳が覚えてるんで、アドバイスできますよ!?(笑)
だから、初見を劇場ではなく、家庭で見た人は、本当の「ハロウィン」のスゴサをわかってないわけで、人によっては、なああんだ、怖い怖いと薦められたから見たけど、あんまり怖くないじゃん!!って、思ってるはず!(笑)
いやいや、本物の「ハロウィン」は、そんなもんじゃあありません!!
劇場で見たとき、あまりのコワサに場内の空気は完全に凍り付いてましたからねえええ。
演出のコワサは、当然だけど、音響効果がものすごく、皆ビビリまくりですよ!!
何度もあるショックシーンのたんびに、うぉおおおおおおって、どよめきが起こりましたから!!
ラストシーンも、背筋に寒気が入りましたから!!!
いやああああ、スゴイ映画を見たもんだなああああと!!!
ジョン・カーペンター、サイコーって思ったもんです!!
ここで、前にも書いたけど、
当時の日本劇場公開版の音響の特徴を採録しておきます!!
<「ハロウィン」日本劇場公開版! ここの音がスゴかった!!>
★ 冒頭に不気味な音楽が流れてきて、日本語タイトルで、「ハロウィン」と出てきます。この音楽は、日本人の作曲家によるオリジナル曲らしい。 (日本盤のサントラLPには収録されてます) 続いて、真っ暗な画面に子供たちがブギーマンについて歌う曲が流れてきて、その歌詞の日本語字幕が出ます。 →→→ ここまでは、日本が独自に付け足したもの。
そのあと、ジョン・カーペンター作曲によるメインタイトルが始まり、いよいよ恐怖の幕開けです!
正直、見る前は、そんなに怖い映画でもないだろうと楽観してはいました。(笑)
しかし、意外や意外、
① オープニングのメインタイトルから音がすごいんです! 曲が後半盛り上がっていくんですが、聴覚の限界まで!?ボリュームがあがっていくんで、正直ビビりました! 音楽でここまですごかったのは、現在まで、この映画のみ!? これは、他の映画とぜんぜん違うぞ!! 期待できるぞ!!とすぐさま、私の感性は反応!! 結果、そのとおりになりました!!(笑)
② 続く、子供時代の殺人鬼が姉を包丁で刺すところのギャアアアアアーーーンという音響とザクっザクっという音で、これまたビビリまくり!!
③ 雷鳴音がまたすごい!! 本物の雷鳴って、かなりビックリするじゃあないですか!
あれとおんなじ!! いろんな映画で、雷鳴音聴いてきましたが、この「ハロウィン」の雷鳴音が一番ビックリ!! つんざく雷鳴なんですよ! つんざくたんびにビビリまくり!! 心臓を突き刺すようなするどい音なんです!!!
④ 病院から脱走した殺人鬼が、車の中の女を襲うところ! 殺人鬼が屋根に飛びあがるときの音響、窓の隙間から手を伸ばしてきて、女の首を絞めるところの打撃音!、なんとか窓を閉めたものの素手で、窓ガラスがガチッっ!と割られる音と衝撃音のつるべ打ちで、もう、勘弁してくれええというほど、ビビリまくりました!!!
⑤ 殺人鬼が、ヒロインの歩く様子を背後から見ているシーンにジャラララララーーーンという不気味な曲が流れてくるんですが、この曲は、ビデオに入っていないし、日本版サントラLPにも収録されていないので、日本が独自に、著作権フリーのライブラリー音源を使ったと思われます?? というのも、自分の記憶だと、「サスペリア2」の日本劇場公開版でも、この曲が流れていたからです!!!!???(公開は、「サスペリア2」が先)
⑥ 学校から、走り出してきた子供と殺人鬼がぶつかるところの打撃音! ビビリました!!
⑦ ヒロインが、生垣に見た白いマスクの男がいなくなったことを不審に思いながら、うしろを見ながら、歩いていて、振りむきざまに、保安官とぶつかるところの打撃音!!!
このときの打撃音は、劇場の後方スピーカーから大音響で流れてきたので、全員が度肝抜かれて、しばらく劇場内、騒然となりました!!!(笑)
背中をどつかれたような衝撃!!
要は、今まで、散々ヒロインのところに姿を現す不気味な白いマスクの殺人鬼を見せていたんで、このときは、殺人鬼とヒロインがいよいよぶつかったのか!?と誰もが思ったからです!! カーペンターのこの恐怖演出は、さすがです!!
⑧ ヒロインたちのベビーシッター先に殺人鬼が突然現れたときの打撃音!! ビビリました!!
⑨ 殺人鬼が犬を殺すときのギャアアアーーンという音響! ビビリました!!
⑩ 殺人鬼を追う医師がかつての殺人鬼の家へ行き、殺人のあった2階の部屋を調べていたときに、誰かが石を投げたらしく、急に窓ガラスが割れたときのヒュウウウウウン!ガッチャアアアアアアアンという音! これもビビリましたねえええ!!!
⑪ ヒロインの女友達が、車内で、後部座席から突然殺人鬼が出てきて、首絞められるときのギャアアアアアアンという音響と、首切られるところの打撃音! ビビリました!!
⑫ 女友達の彼氏が殺人鬼に殺されるところ・・・・。 扉を開けたら、いきなり殺人鬼が出てきたときの打撃音!! そして包丁で、一突き!! グサっ!っていう音!!
ビビリます!!
⑬ ヒロインが、向かいの家で何かが起きていると感じて、見に行き、3人の死体を次々と見るんですが、2人目の死体が、暗闇の中から宙吊りにブララアアアアアンと出てくるところのギャアアアーーーンという音響!! ビビリましたねえええ!! もうこれは、お化け屋敷映画なんだな!と、このときハッキリ認識しました!
次に泣きながら、彼女が、部屋を出ていこうとすると、暗闇から殺人鬼がすううううっと背後から忍び寄り、思いっきり、包丁で、 肩から腕にかけてグワアアアアサーーーーーッ!!と刺す!! そこにも打撃音!! これもビビリます!!
そこから、逃げる彼女と追う殺人鬼の場面!! 強烈な音楽が流れてきて、その手に汗握る演出力とあいまって、もう、観客は、恐怖の連続!!!
殺したかと思うと、すぐに起き上がる殺人鬼に、絶叫の嵐!!
場内騒然となってました!!!
そして、ラスト、銃弾を何発もぶち込まれて、2階から落っこちて、今度こそ絶命した殺人鬼!!やれやれ、良かった良かったと思いきや、・・・・・・・その死体が跡形もなく消えている・・・・・・・??????。
・・・・・・・・この殺人鬼は、人間ではなく、ブギーマンだったのかああああ!!!???
ぞおおおおおおっと、背筋に寒けが入って、エンドタイトル!!!
このエンドタイトルも、メインタイトル同様、盛り上がります!!!
いやああああ、怖かったあああああ・・・・・・・。
劇場で、見終わった私は、もうグッタリですよ!(笑)
これは、今まで見たこともない、スタイリッシュな恐怖映画の大傑作だ!!!
ジョン・カーペンター監督は、天才だ!!!
音楽も音響も演出もヒロインも最高だああああああ!!!!
っと 、 思ったのでした!!!
さて、今回の再鑑賞で、選んだソフトは、最近発売された、4Kリマスター版のブルーレイ!!
音響も、7.1ch仕様になっており、おお、これは、画質、音質とも期待できるぞおおおって、ワクワクしながら見始めたんですが・・・・。
・・・・・・・・・
もう、唖然・・・・!!!! 愕然!!!!!!
何これえええええええっ!!!!
モノクロ映画かと思うほど、色が薄いんです!!!
メインタイトルに出てくるかぼちゃの色が妙に白いので、いやな予感がし、続くシークエンスでの木々の色が、緑色ではなく、もう、色褪せたモノクロに近い色!!!
いやああ、ビックリです!!!
かつて見たブルーレイは、こんな発色ではなく、もっと鮮やかだったんで、何かの間違いではないかと、目を疑いました!!
この状態ではとても見る気がしなくて、再生をストップ。
前に見た、ブルーレイに入れ替えて、発色を確認。
当然、普通の発色。かぼちゃは、オレンジ、木々は濃い緑色。
どう考えても、この4Kリマスター版は、色がおかしい。
でも、金出して、買ったんで、一応何とかしないといけないなああと思い、もう一度、4Kリマスター版ブルーレイに入れ替えて、再生して、モニター側の色調整で、色を濃くしていきました!! ←なんで、ここまでしなきゃあいけなんだああ!!(笑)
最高に色を濃くしても、まだ薄い感じがして、本来の発色にはなりませんでしたが、しないよりはましだったんで、その色で、クライマックス部分だけ、鑑賞しました。
でも、気分的には、モヤモヤ・・・・・。
こんなんでいいんだろうか・・・・。
不満感だけが残り、イマイチ鑑賞した気になれず、いったいどうなってるんだと、テーブルをドンドン!! ← 怒りの表現!(笑)
見終わって、さっそく、ネットで、レビューを見ると、チラホラと色が薄いと書き込みが。
メーカーに問い合わせた人がいたようだけど、返答は、本国からのマスターを使ってるんで、これが普通です的なことを言われたらしい・・・・。
うーーーん、本当にそうなのかなああああ?????
自分としては、どうしても、納得がいかず、アメリカ版のブルーレイもこんなに色が薄いのかと、確かめてみたくなり、
あれこれ調べて、最適なブルーレイを見つけ出し、
注文。
「ハロウィン コレクターズ・エディション」なる3枚組!!
ウルトラHD、ブルーレイと特典映像てんこ盛りの仕様。
すぐに届いたんで、もうワクワクドキドキしながら、再生してみましたよ!!!
ウルトラHDのデッキは持ってないんで、4Kリマスターのブルーレイを!!
その結果!!!
なんとなんと!!
このアメリカ版の4Kリマスター版は、日本版と違って、色は薄くありません!! モニター側で、色調整しなくても、完璧な発色!
普通に見れます!!
ただ、若干、オリジナルより、明瞭度を落としてるのは、事実。
ハロウィンの日なんで、寒々とした空気感。
撮影監督の監修なんで、これが本来出したかった色なんでしょうね。
でも、見る気が失せる日本版の薄さと違って、こっちは、まったく新しい色調整が施された高画質な「ハロウィン」ということで、価値あり!!
このバージョンで、私、全編、再鑑賞しました!!!
やっとです!!
音の仕様は、ドルビー・アトモス仕様と7.1ch仕様。
日本版は、7.1ch仕様のみ。
うちのシステムは、アトモスではないんだけど、アトモスで聴いてみました!!
この映画、以前からそんなに音が良くない印象だったけど、今回は、まあまあきれいに聴けました。
ただ、どうしても近所迷惑にならないように、ボリュームを抑えるんで、迫力不足。
また、以前からのバージョン同様、衝撃音がなぜか、ちっちゃく収録されているところがあり、そこだけは不満。
<前述の日本劇場公開版の採録で、④と⑧の場面の衝撃音が小さい>
まあ、ボリュームをかなり上げれば、ここの音もでかくなるとは思うんだけどね。
さて、面白いのは、このコレクターズ・エディション。
1枚目は、4KリマスターのウルトラHD。
2枚目は、4Kリマスターのブルーレイ。
3枚目は、オリジナルカラータイミング!!のブルーレイ!!!
!!!
この3枚目に注目!!
おそらく、これも4Kリマスター版だと思うけど、今まで発売されてた「ハロウィン」ブルーレイと同じ発色での仕様にしてると思われます!!
うれしいじゃあありませんか!!
今回の4Kリマスターで、やや落ち着いた色合いに調整しちゃったけど、今までの色合いも見れますよーーー、作っときましたよーーーっていう、マニア心をくすぐるうれしい特典ディスクとなっていたんです!!
で、ちょっと再生して、見比べたけど、そんなに大きな違いはないような気も?(笑)
どっちも見ても、今までで、最高の「ハロウィン」画質になってると思います!!
やっぱ、アメリカ版は、サイコーだなあああ。
あとは、ウルトラHD仕様で、もう1回見ようっと!!!
・・・・・以上のことから、
今、発売されてる日本版の「ハロウィン」4Kリマスター版は、色が薄すぎる、不良バージョンってことになります!!!???
同じマスターのはずの、アメリカ版は、ぜんぜん発色も良く、高画質なんで!!
日本にだけ、色の薄い変なマスターをよこしたってことなのか!?
あきらかに見ただけで、わかるのに、担当者は、疑問に思わなかったのかねえええ・・・・。 不思議、不思議・・・。
または、再生するデッキとかモニターによっては、普通の発色になるのかな???
4Kの関しての謎は、多い・・・・。