突破口!

 

1974年公開!

昔、TV放送で見たっきり!

地味なアクション映画っていう印象で、本当は、忘れてもいい?作品だったんだけど、今日(こんにち)でも、偉く評価が高いんで、どれどれ、再確認してみようじゃあないの!ってことで、BS放送版で、ようやくまともな形で、再鑑賞したしだい!!(笑)

まだ、映画見始めのころって、鑑賞眼が備わっていないということと、TV放送だと、カットはあるわ、日本語吹き替えだわ、画面がトリミングされてるわってことで、およそ、本物(劇場公開版)とは違うんで、恐怖とかパニックものとか明確に聴覚を刺激しない映画は、たいていつまらなくなる傾向がある。(笑)

で、そうやって、見捨ててきた映画でも(笑)、大人になって、できるだけ劇場公開に近いかたちで見直してみると、意外にも、面白かったんだな、この映画はっ!!ていうことが判明するんで(笑)、ほんと世の中ややこしい。(笑)

確かに、昔TV放送で、映画が盛んに放送されていたとき、映画評論家諸氏は、TVで見ても、本当に映画を鑑賞したことにはならないよ!って豪語してたんで、その真意が今になって、やっとわかったしだい!(笑)

 

さて、この「突破口!」

BS放送版で見てみました!!!

いやああ、当然ですが、TVで見たときとまったく印象が違ってました!!

どんなシーンがあったのか、ほとんど忘れていて、部分的に思い出せた程度ですが、こんなにも、良く出来ていたとは・・・・・、初めてわかりました!!

ビックリです!!(笑)

いやああ、見直して良かったなあああ。(笑)

撮影がいいし、編集もいい。脚本もいい。構図もいい。演出もダイナミックでいい。 いいことづくし。(笑) 

感性が非常に刺激されて、映画的な興奮に満ち溢れてます!!

これこそ、本物。

当時、劇場で見た人と、TV放送でしか見たことがない人とでは、評価がまったく分かれるだろうなあああっていう映画の1本ですね!!

まして、今や、劇場で見たときより、美しい映像で見れるんで、昔劇場で見た人も、この最新の版を見れば、さらに評価を高くすると思います!!

 

音楽は、「燃えよドラゴン」(1973)のラロ・シフリン。

作品にムラがあり(笑)、聴いててとまどってしまう作曲家。(笑)

いいものは、メチャクチャいいんだけど、悪いものはメチャクチャ悪い!(笑)

悪いものは、聴いてて、これ、かなり手抜きしてるなあああって、モロに感じるんで、困りもの。(笑)

今回は、「ダーティハリー」(1971)系の曲なんで、サスペンス曲としては、〇。

でも、まったく印象に残らないのが、玉にキズってとこか。

サントラアルバムも出てないはず。

 

私の持論として(笑)、

映画って、音楽が良ければ、作品的にはダメでも、ずうううっと、生き残っていけると思ってるんで、

それを、今回の「突破口!」に当てはめてみると、

ラロ・シフリンの音楽がイマイチなんで、普通は、生き残っていくのは、むずかしいのに(笑)、今でも、評価が高いのは、ドン・シーゲル監督のトータル的な演出力が素晴らしいから!!ってことに。

でも、さらに注釈がついて、劇場公開版のようなかたちで見ないと、こうはならない!!!!(笑)

単なるつまんないアクション映画で終わっちゃう。(笑)

微妙に、本当の面白さを人に説明するのが、むずかしい映画でもあります。(笑)