<ジョン・カーペンター監督作品 雑記>
ニューヨーク1997
1981年公開!
ジョン・カーペンター監督、脚本、音楽によるピリっと風刺のきいたSFアクション!
実は、劇場では見てなくて(笑)、初見は、レーザーディスクだったかも。
その後、TV放送やらで、何度か見てきて、DVDは持ってるけど、放置。(笑)
今回、なぜか急に見たくなり、BS放送版で、鑑賞!!
最初に気づいたけど、まあいいかと、そのまま見ちゃったけど、このBS版、音声が、ステレオ。 持ってるDVDは、5.1ch!!
どの程度、違ってるか、後日、5.1chで見直そうと思いますけど、ステレオ版でも、充分、堪能できたので、満足は満足。
カーペンターは、大好きな監督で、当時自分のナンバーワン監督だったんじゃあないかな?(笑)
恐怖映画「ハロウィン」(1978)で、ビックリして、大注目!
続く「要塞警察」(1976)のTV初放映で、ますます好きになる!!
観客を驚かせる、絶妙なタイミングでのショック演出が抜群で、自分も、この演出を自主映画で再現したことあるけど、足元にもおよびません!(笑)
カーペンター自ら作曲した音楽も素晴らしく良くて、今でも必聴!
すべての作品が、傑作になっているところもスゴイ!
「遊星からの物体X」(1982)のグチョグチョぶりで、頂点に達しましたからねえええ。(笑)
カーペンターの主要作品で、まだ見てないのは、TVムービーの「ザ・シンガー」(1979)のみ。
さて、超久しぶりの「ニューヨーク1997」の再見だったけど、
当時と、今では、自分のリズム感覚が違うのか、おや?っと思ったことがあったんで、記しておくと、
●新しい発見①
なんか、全体的に編集が甘いような気が・・・・。
切れ味が悪いというか、ひとつひとつのシーンが、ゆっくり進行していく感じ。
これは、意外。
当時、見たときは、まったく気づかなかったんだけど、他の映画と比べて、随分、ノンビリ。(笑) セリフの応酬がほとんどないせいもある・・・・。
このゆったり感は、意図したものなのか、編集者のリズム感なのか??
通常の生理的なテンポより、ちょっと遅いんですよ。???
全カット、数コマづつ、削ったほうが、スッキリすると思うけどなあああ。???
今の速いテンポの編集に慣らされちゃったせいで、違和感があるのかな??
もう一度、見直してみようと思います!!
●新しい発見②
主役のダークヒーローが、そんなにアクションしてない!(笑) 格闘してない!(笑)
印象的には、かっこいいと思ったんだけど、今見ると、逃げ回ってる印象あり!?(笑)
ずるがしこい感じ???(笑)
かっこつけてるだけで、本当は、そんなに強くないんじゃあないのかなあ??
等身大のヒーローってことか?
明らかに、スーパーマンじゃあない。
まあ、当時は、アクション監督なんて、いなかっただろうからなあああ・・・・。
今見ると、正直、激しいアクション、超絶なバトルシーンが欲しいところ!
●新しい発見③
これは、絶対意図したと思うけど、シネスコサイズの構図で、通常より、さらに1歩、カメラを引いてる印象あり!!
辺りの荒廃した風景を隅々まで、見せようとしてるんだろうけど、これが、TV放送などのトリミング版だと、やたらアップ目になって、ほとんど見えてないんで、この違いは面白い。
どっちを見ても、話しが面白いんで、楽しめるけど。
トリミング版では、役者の顔のアップが多いんで、TVドラマ的に楽しめるし、映画は映画で、廻りの風景がワイドに映ってるんで、映画的な迫力が増してる感じがして、楽しめる!
いやあああ、二重に楽しめるところが、興味深い!
ジョン・カーペンターの毒のある傑作!!
近々、「ザ・フォッグ」「ゼイリブ」ともども、週替わりで、劇場で公開されるようなんで、久しぶりに、映画館に行ってみようかな。
本当は、「ハロウィン」を見たかったんだけどね!!(笑)
「ハロウィン」公開の際は、ぜひとも当時の革命的な音響、スペースサイザー360方式を再現して、上映してほしい!!! 熱望します!!!