<アクション・サスペンス映画雑記>

 

武闘拳 猛虎激殺!

1976年公開! 倉田保昭主演のカラテアクション映画!!

レンタルDVDで、初鑑賞!!

パッケージ見て、即レンタル!(笑)

何といっても、アクションスターが、本物のトラと戦うんですから!!??(笑)

きっと、本物とヌイグルミを使って、編集でうまくごまかすんだろうなああと思ってたんですが・・・・、いやいや、一応、戦ってます!?(笑)

少なくとも、倉田保昭とトラは、同一画面で、本当に組み合ってます! ・・・・相当怖かったでしょうねえええ・・・・。その勇気に、拍手!!

残念なのは、そのカメラワーク!!

すべてのアクションシーンで、どういうわけだか、カメラを揺らしたり、斜めにしたり、振り回してるんで、見にくい見にくい。(笑) 手持ちカメラをブン回すことで、迫力を出そうとしたのか、もしくは、クライマックスのトラとの闘いでは、どうしたって、コマ切れ編集せざるおえないから、そのカモフラージュのために、最初からこのパターンにしたのか!!?? 

でも、これ、大失敗ですよ!! 生理的に酔っちゃいます!!

・・・・この時代の、この映画製作会社のアクション映画って、けっこう、こういう見にくいカメラワークが多いんで、これが、当然、常識、当たり前でまかりとおっていたのか?? ←誰もおかしいと指摘しなかった・・・?(笑)

それに対して、

本場香港のアクション映画は、この時代から既に、堂々と、カメラをフィックスさせて撮影し、見やすく、わかりやすく、画面酔いすることもなく、ものすごい迫力を生んでいたのにぃぃ!! 

えらい違い!! 

これから、何も学んでなかったってことですかね!?(笑)

ダメだなああああ。(笑)

 

大注目ポイントは、奇巌城!っていう城で、「ブルース・リーの死亡遊戯」(1978)並み?の死闘が繰り広げられるんですが、この城が、最後、燃えるんですよ。 その燃えかたが、すごい迫力で、ビックリしました!! 実際に実在してる、ホンモノの城?を燃やしてるように見えるんで、どうやって撮影したのか、真実を知りたくなったほど!?

黒澤明監督の「乱」のラストも城が燃えるんですが、こっちは、チープな特撮だったんで、燃える見せ方としては、完全にこっちが上!!

スゴイ!!!

 

・・・・それにしても、日本のアクション映画は、2000年の北村龍平監督の「ヴァーサス」が登場するまでは、ぜんぜん、見せ方として、ダメだったんじゃあないかと、私は思います! 「ヴァーサス」は、やっぱ、革命ですね!!

今でも、北村監督作品のアクションを超える日本のアクション映画を見たことないです!

(例外は、黒澤明監督作品におけるアクション演出! これだけはスゴイ!)

 

あと、余談ですが、「ブルース・リーの死亡の塔」(1981)では、本物のライオンが襲ってくる設定があるんですが、どう見ても、最初からヌイグルミのライオンなんですよ!!(笑) ヌイグルミのライオンと、人間が、戦ってるシーンを、日本のようにセコイカメワラワークで、ごまかすことなく、堂々と見せきってるところが、スゴイ!! やっぱ、やってはいけない映画の撮影ルール?をキチンと守ってますね!? さすが、香港映画!!(笑)