<園子温監督作品 雑記>

 

性戯の達人 女体壺さぐり

2000年公開! 園子温監督脚本出演による60分の中編!

DVDで初鑑賞!

調べると、2011年に、幻の園監督の作品ということで、「ある秘かなる壺たち」と改題されて、レイトショー公開!

「自殺サークル」「奇妙なサーカス」「紀子の食卓」「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」「恋の罪」と毒のある過激な話題作を連発して、天才!鬼才!と認知されていた矢先での緊急公開! まして「ヒミズ」の公開を次に控えていたという!

ファンには、たまらなかったでしょうねえええ。

当時の自分は、園監督の8ミリ作品しか見たことがなく、それらの映画が話題になっていたことは知ってたけど、なぜか、見に行ってない!(笑)

見てたら、早くから、ハマッてたでしょう!?(笑)

さて、この作品、その話題作を連発する前のものだけど、内容は違えど、演出は、一級品だと思いました!(笑) ほんと、うまいなあああ。

・・・見てはいけないものを見てしまった・・・・、あの感覚です!

でも、笑えます!(笑)

園監督も出演してるんですが、その出演シーンが超笑えます!!(笑)

 

ノーパンツ・ガールズ

2005年公開! 小学生の女の子仲良し3人組が、学校内でノーパンで過ごす!、スリル!と開放感!を描いた某映画祭のシナリオ大賞受賞作の映画化。

書いたのは、男性!(笑)

面白いのは、オリジナルのシナリオから、「ノーパンツ・ガールズ」(11分)、オリジナルからインスパイアして新しい話にした「ノーパンツ・ガールズ外伝」(17分)、オリジナルの小学生3人を、成人した女性3人!に代えて、小学校内で!同じ展開を見せるユニークでシュールな「大人になったら」(23分)という3話の短編を作ってること。

その「大人になったら」を監督したのが、園子温!

まだ見ていない園監督の作品をチェックしていたら、この作品に行き着きました!(笑)

DVDで初鑑賞!

いやああ、面白かったです! こういう話、大人になってからは、なかなか発想できないもんだと?思うので、よくぞ、書いた!と、感心しました!(笑)

小学生のときなら、いくらでも、こういうネタころがってるんですが?(笑)、悲しいかな、この時点では、<シナリオを書く>という発想が備わってないので、この時、体験した面白ネタは、生かさない限り、すべて宝の持ちぐされになるわけです!?(酒の肴にはなるかな?(笑))

誰でも、自分の体験を書けば、1本は、小説もしくは、シナリオが書けると言われているんですが、大抵、真っ先に思いつくのは、現在の自分の心境を中心とした話になると思うんです。それを、小学生の男の子の自分に戻って、女の子の視点から書いている、この話は、ちょっと衝撃を受けましたねええ!(笑)

うおおおお、やられたああああっと。(笑) 

 

園監督が脚色したエピソードは、監督らしい、シュールさが満載で、独特の味わいあり! 成人した女の子3人が、ランドセル背負って、学校で授業受けてるんですよ!! 時折、小学生!に戻るんですよ!! 担任の先生も、最初は、大人なのに、途中から、小学生になっちゃうんですよ!!??(笑)

普通の監督だったら?、小学生のまんまだったハズ!?

いやああ、快作でした!!(笑)

必見は、特典映像の、出演者たちのインタビュー。自分が小学生だったときの今だから?話せる、超恥ずかしかったエピソードを赤裸々に語ってくれるところは、超聴きものです!!(笑)

メイキング映像もあり!!

 

奇妙なサーカス

2005年公開! 園子温監督脚本音楽作品! レンタルDVDで初鑑賞!!

好き嫌いが分かれる強烈な内容ですが、自分は、映像の圧倒的な力に完全にノックアウトされました!! これはすごい!! 画面密度が濃すぎるというか、殺気があるというのか・・・・。(笑) 空気感が他の日本映画とぜんぜん違います!!  

冒頭から、もう、引き込まれましたねええ!! あの「スローターハウス5」でも印象的に使われたバッハのチェンバロ協奏曲が流れてきて、もうゾクゾクですよ!!

赤い壁のシーンは、「サスペリア」を思わせ、全体的に、フェリーニとパゾリーニとグリーナウエイを混在させたドロドロ衝撃シーンの連続で、見る者の限界に挑戦、でも、五感を刺激する強烈なアート性のおかげで、目をそらすことができず魅入ってしまう中毒性があり、ほんと素晴らしすぎる!!(笑) これは、傑作だわ!(笑) 

どんでん返し的なオドロキもあり! 

また、園監督の作品は、8ミリ時代から見てますが、タルコフスキーのタッチもあるんですよ!

でも、意図的に、それら有名な監督の真似をしたわけではなく、園監督がもともと持っていた感性が、名だたる巨匠たちと、たまたまおんなじだったから・・・・・といったほうがいいかと思います。

・・・・天才はやはり、どこかが違いますねえええ!