<アクション・サスペンス映画雑記>

 

ブリット     

 ★午前十時の映画祭で、見たときの鑑賞★ (フィルム上映)

1968年公開!! 初めて見たのは、TV放送のとき。

カーアクションが有名、スティーブ・マックィーン、ジャクリーン・ビセットというスターが出ているなど、当時読み始めた映画雑誌で、予備知識をつけ、かっこいいテーマ曲をラジオの映画音楽番組で聴いていて、期待度満点、わくわくしながら放映を待っていたことを覚えてます。

驚いたのは、オープニング! 凝った合成で展開されるクレジット、ハードボイルドタッチのダークな映像、聴きなれたテーマ曲とは、一味違うド迫力な演奏のメインタイトル!! この映画は、なんか他と違うぞおお!!と思わせてくれましたねえ。 でも、残念ながらここまででした。(笑) 

日本語吹き替え、途中挟み込まれる、CMのせいもありましたが、見せ場のカーアクションにいきつくまでは、ただただ、単調な描写が続き、退屈の一言。 後にビデオで見返した時も、同じ。

それで、今回、大スクリーンで見て、どこまで、その退屈さが、消え失せているかを確かめてみました。(笑) 展開が、推理小説的なんですよ。 小説で読む分には、いいと思いますが、実際、映像化されるとなると、もうちょっと、テンポよく見せてくれたほうが良かったかも。マックィーンが、意外にだらだら(笑)していて、(年齢より老けてみえるのが拍車をかけていたような・・・、疲れきっているような感じ・・・。)それが、映画のテンポと同調してしまっていて・・・。

カーアクションは、今となっては・・(笑)、CGIなしの本物を使っているので、ここまでの見せ方が限界なんだろうなあああとは思いますが、当時は、すごいびっくり映像だったんでしょうねええ。それが終わってから、またまただらだらだらだら・・・(笑)

ホント、この映画って・・・・、退屈ですよね。(笑)

ただ、大画面のせいもあり、それぞれの人物の顔の表情がはじめてよくわかり、けっこう、皆、細かい演技をしていたんだなああと感心はしましたが・・・。 味があるというのか・・・

さすが、大画面!

映画はやっぱり、大画面か!(笑)

画質が悪かったのは残念でした!!

レコード化されていたテーマ曲は、本編の演奏とは違いました。サントラって、奥が深いんだなああと思いましたね。レコード用に再演奏してるんですから!! 

音楽は、

ラロ・シフリン!!

 

ソルト     

  2010年公開!! 当時劇場で見ました!!

アクション満載ですが、その描写って、極度にぶれるカメラワーク!短いカットのつるべうち!

で生み出されている構成なので、はっきりいって、何をやっているのだか、わかりませーーん!(笑) 

おまけに、音響と、音楽は、ただただがなりたてているだけで、うるさい、うるさい・・・、うるさくすることによって、迫力を感じさせよう、度肝を抜かさせようという魂胆かもしれないけど、映像がわけわかんないんで、まったく効果なし・・・・。 見てて、ウンザリですよ。(笑)

いつからこうなってしまったんでしょうか?こういうアクション描写をする映画って・・・・、最近多くなったきたような気がするなああ・・・。

でも、「007 慰めの報酬」のアクションシーンの数々をワーストとみれば、まだ、まだ、ましなほうですが(笑)・・・、それでも・・・・・。

やはり、トータル的な緩急がほしいところ。 

編集は速くてもかまわないけど、何をやっているのか、わからせるためにも、途中、ちょっと、テンポを変えるかなんかして、じっくり見せたり、見せなかったり、それにあわせて音響、音楽にも、絶妙な間合い・・・っていうのが、ほしいなあ。 

最近の音楽は、場面に合わせるというか、同じようなリズムを刻んでいるだけなので、これでは、劇的興奮を呼びません・・・・。 鳴ってるだけなんですよね!

場面の展開に合わせて、曲がどんどん転調、ここぞ!というときにかっこいいメロディーが炸裂してくれると、見てて、感動!感激!感涙の嵐!! ほんと、ほんと、劇的興奮のバロメーターは、感極まって、涙が出るか出ないかっ!!っといったところなんです! 少なくとも、自分は、その調子で、今まで、楽しんできましたけど・・・。(笑)

そう、アクションに限らず、涙ぐませてくれなきゃあ、ダメですよ! 

一昔前の映画は、良く涙ぐませてもらったのになああ。   

音楽・・・・、これって、重要です。

トータル的には、アンジェリーナ・ジョリーが魅力的なヒロインということもあり、ストーリーも面白いということもあり、飽きずには見れましたが・・・・。

でも、あまりの不死身ぶりに、彼女、サイボーグじゃあないと、納得できないって、思いましたけどね・・・・(笑)

 

イレブンミニッツ

2016年公開! 当時劇場で見ました!!

なにやらひとくせもふたくせもある11人の人物の17時から17時11分までのあいだに起こった出来事を、それぞれ時間を戻しつつ別々に描きながら、11分後にその11人が衝撃的なかたちで、一同に会するという、いわば、昔、TVではやったザッピング映画。

予備知識をまったくつけていなかったので、先の展開が読めず、ドキドキ・・・。

だから、ずううううっっと、もやもやした感じで、映画を見続けることになるんで、普通は、退屈するところなんだけど、音楽と音響効果、映像感覚がかなり凝っていて、非常に感心、それに魅了されて、最後まで興味深く見ることができたという、奇跡的?な作品になってます。

凡人の監督だったら、つまらない大失敗作になってたでしょう!!??(笑)

自分は知らなかったけど、昔からけっこう傑作を連発している有名な監督とのこと。 今じゃあ、すごい高齢なのに、こんなに、若々しいフレッシュな映画を撮るなんて、すごい!!

注目は、その音響効果!! 雑踏の中で、いろんな人物の行動が、それぞれ時間を戻しつつ展開していくんだけど、同じ時間軸だということをわからせるキーとなっているのが、、道端で演奏しているバンドの音楽!! その音楽が、それぞれの時間に必ず、環境音として、微妙なサジ加減で、聴こえてくるところが、絶妙で、見てて、聴いていて、感心しました!! 素晴らしいんですよ!! これには魅了されましたねえええ。

うれしいことに、その素晴らしい音響が、なんと、そのまんま!!、エンドタイトルで、環境音のまんま!!、流されたときは、まいりました!! これは、自分としては、大拍手もの!!

要は、作り手も、この音響が非常にうまくいって気に入ったので、エンドに、そのまま、流しちゃおうってことなんだと思うんで、まさに自分の思ってたことが、実は、作り手たちも思っていた・・・・??!!

・・・・自分って、なんかすごいなああと(笑)・・・・・・・←単なる思い込み、妄想・・・(笑)

 

L.A.大捜査線 狼たちの街

1986年公開のウィリアム・フリードキン監督作品!

珍しくブルーレイで、レンタルされてたんで、それ借りて初鑑賞!

4Kスキャン版なのか、映像がすごくきれい!!

公開当時は、斬新でスタイリッシュな刑事アクションものだったと思うけど、今見ると、さすがに鮮度は落ちてるなあああ・・・。(笑)

特に音楽が、当時流行りのシンセサイザーポップス! これ聴くと、途端に、気分が80年代!!!(笑) 古臭く感じちゃう!!(笑)

これより、古い「フレンチ・コネクション」のジャズ調の音楽のほうが、かっこよくて新しいのは、なぜなのか!!(笑) シンセサイザーは、使い方がむずかしいねえええ。

注目は、悪役が乗ってる車が、フェラーリ308!! 残念ながら、この車でのカーアクションはないけど、何度か登場します! 映ってるだけで、強烈なオーラあり!!(笑)

デザインが美しい車は、やはり、魅せられますねええ!

 

いかにも、ぶっ壊してOKって感じの車での、カーアクションはあって(笑)、これが、本物ならではの重量感あふれるスゴイ迫力!! さすが、「フレンチ・コネクション」のフリードキン!

意外なのは、スプラッター映画かと?と思うような、残酷シーンがあること!!

過激だなあああ。

 

カーアクションシーンで、ポルシェ914がチラっと映ります!