<北村龍平監督作品 雑記>

 

the messenger 弔いは夜の果てで

2002年公開! 北村龍平監督による14分の短編。

ダークな映像の静謐なハードボイルド。

DVDで、2度目の鑑賞。

セリフが少なく、アクションも少なめで、ひたすら静寂な中で、見せきる展開だけど、ヒロインが超絶に美しく、魅力的で、彼女を見てるだけで、満足してしまうお得な短編!(笑) 北村組が、結集!!

偶然にも? 後に、製作されるTVドラマ「スカイハイ」に感覚が似てる。

 

改めて見て、映像の中の空気感が、他の監督とまったく違うなああと思ったしだい。半端なく、殺気だってるというか、念というものを?感じます・・?

 

この後、「荒神」(2003)、「スカイハイ」(2003)、「あずみ」(2003)と立て続けに発表! パワー全開!! 完全燃焼! で、突進していくんだから、ほんと、スゴイ!

 

ALIVE

2003年公開! 北村龍平監督のソリッドサバイバルサスペンスアクション! 長編デビュー作にして、傑作の「VERSUS」の次に挑んだ作品で、プレッシャーがあったのにもかかわらず、高橋ツトムの漫画を原作に映画化! 「VERSUS」のような全編アクションで押しまくる力技ではなく、あえて意表を衝く、密室空間を舞台にした心理劇になってます!! もちろん、後半、異色のアクションもあります!!

この変化の衝撃?は、かつてイエロー・マジック・オーケストラが、絶頂期に、「BGM」という、かなり今までの作風とは違うアルバムを出してきたのと、同じ感じ。 初めて聴いたときは、もう、期待ハズレで(笑)、複雑な気分になりましたが、年月とともに味わい深く、これこそ、YMOの原点なのでは?と改めて評価したしだい。この「ALIVE」も、実は、初めてDVDで見たときは、「BGM」のときと同じ気分・・・。(笑) 「VERSUS」とは違うノリなんで、うーーーん、って、感じ。(笑)

で、今回、久しぶりに見て、どうだったのか!!??

前見たときは、119分のオリジナル・ロングバージョン。今回は、110分の劇場公開版を鑑賞。(ところどころ長いセリフをカットしてテンポアップしたヴァージョン)

いやあ、良かったです!(笑) 初見のときより、見る環境も違ってたり、自分も成長してるんで(笑)、これもまた、北村監督らしい、傑作!と言っちゃいます!

あえて、「VERSUS」のマネをすることなく、新境地に挑み、新しい挑戦をした北村監督の勇気と怖いもの知らず、図太い精神、果敢なチャレンジに脱帽しました!!(笑)

「エイリアン」シリーズを思わせる、ソックリなところもある重厚な美術セット、CGIを駆使し、見る者の気分を高揚させてくれるいろんな映像表現、マニア納得満足のグロ描写、ラストの締めくくり方の今まで見たこともないようなスリリングさと、見どころいっぱい! 全編キラーカットにあふれていて、とても、日本映画を見ているとは思えないほどの、素晴らしさ!! うなりまくり!!

今まで、北村監督の作品の中では、自分的に微妙だった「ALIVE」だったんですが、今回見て、再評価!! 

これで、文句なく全作品、傑作になりました!!!

 

自分が見てきた中で、全作品が傑作だった監督は、黒澤明監督、園子温監督、そして、北村龍平監督作品だけです!!!!

あ、あと、スタンリー・キューブリック!!(笑)

 

スカイハイ劇場版

2003年公開! 北村龍平監督作品!! 初見は、だいぶ前に見たDVDで。

今回、超久しぶりに、2度目の鑑賞! ほとんど、どんな場面があったのか忘れてたんで、もう、新鮮な気分で見ることができ、最高に楽しめました!! いやあ、面白かった!!

TV版スカイハイとは違う、変化球的なストーリーに、猟奇、オカルト、スピリチュアル色を織り交ぜ、身震いするようなキラーカット満載の映像の中、かっこいいアクションも、たっぷりで、最高潮に、盛り上げてくれます!! しかも、最後は、感動で締めくくり!! 素晴らしすぎぃ! うなりまくりぃ!

見てる間も見終わってからも、映画として、非常に満足度が高く、かなり気分がいい!! さすが、北村龍平監督、観客のこと、よくわかってるなあ!! うれしくなってしまいましたねええ!!

私の買ったDVDは、2枚組で、122分の劇場版と、132分の、ロングバージョンが収録されていて、自分、初見をどっちで見たか記憶なし。(笑)

今回は、122分の劇場版を見ました。 10分の違いがなんなのかは、改めて、3回目の鑑賞時に検証したいと思います!

劇中、「シックス・センス」「オーメン」に言及、俯瞰撮影は、ヒッチコック的、刑事が謎を探求していく過程とグロ描写は、ジャッロ的、出てくる女性陣が大勢で、きれいに撮られており、それぞれが魅力的で、それも見どころ!!(笑)

霊感強い、北村龍平監督の言いたいことが、すべて出てるんじゃないかと思うほどの集大成的な映画でした!!

これ見ちゃうと、北村版「エコエコアザラク」を見たかった気がします。(笑)

 

この後、いよいよ「ゴジラ ファイナルウォーズ」を監督することに!!

 

スペシャルドラマ恋愛小説

2006年にTV初放送された有名作家3人の短編恋愛小説を3人の監督がそれぞれドラマ化したもの。3話めが、北村龍平監督!!

いつもの北村監督らしい、アクションカットは当然封印。派手さを抑え、あくまでも情感重視で、泉谷しげると藤原紀香の二人の行く末をやさしく見守ります。

撮影がきれいで、いい感じ。

小説は読んでないけど、たぶん、小説で読んで思い浮かべるイメージと今回の映像は、ほぼ一致してるんじゃあないかなああ。 うまく映像化してると思います。 全編いかにも映画的な劇的要素を、あえて排除して、淡々と語ってくれてるから。

もちろん、ひとそれぞれ違うと思うけど。

1話めの優香、2話めの観月ありさも好演です。

ただ、特典映像の北村監督のインタビューによると、藤原紀香は、小説からイメージする女性とは、ぜんぜん違うんだけどなああ・・と言ってました。(笑)

でも、最初から出演することは、決まっていたんで・・・・と。(笑)

 

 

<番外 北村龍平監督演出に近い映画!!>

トータル・リコール

2012年公開! あのシュワちゃんの傑作SFアクション映画のリメイク!! WOWOW放送版で、初鑑賞!

いやああ、面白い!! これ、傑作!!

なんといってもCGIの進化ぶりを見せつけられましたねええ。ひと昔前の映画では、とても表現できなかった物凄いビジュアル、物凄いアクション!! 

特撮とはとても思えないリアルさで、ビックリです。

自分が見た、CGIアクションシーンのベストに入りますねぇぇ!(笑)

見てて興奮するんですよ!! 大興奮!!(笑) CGIアクションは、大方動きが、不自然で、アニメみたいで、興ざめすることが多々あるんですが、これは違う!! ぜんぜん違う!! 本物に近い、重量感を感じるんです!! 素晴らしい!! 素晴らしすぎる!! 大感激ですよ!!(笑)

あと、大注目ポイントがあって・・・・、

最初のアクションシーンで、自分がおやっ?て思ったのは、このタッチ、北村龍平監督に似てるなあって!!?? アクションの切れ味もそうなんだけど、聴こえてくる音楽も、北村映画で、よく流れてくるシンセサイザーミュージックにそっくり!! うぉおおおお、この映画、北村龍平が監督してるって思っても、いいくらいだあああ!!(笑) それを感じてから、自分、もう完全に北村監督の映画と思って見ましたねええ!!(笑) 案の定、その期待は裏切られることなく、最後まで、このノリは、北村監督の映画そのものでしたよ!!??(笑) なんか、うれしかったなあああ。

監督は、レン・ワイズマン! 監督歴を確認すると、自分が見たのは、だいぶ前に見た「ダイハード4.0」(2007)だけ。 シリーズものとして見たんで、監督は意識してなかったんだけど、CGIなのに、CGIに見えないリアルなカーアクションが物凄かったなああっていう印象はあり!! やっぱり、この時から、ちょっと引っ掛かっていたんですね。他、タイトルは知ってるけど未見の「アンダーワールド」(2003)! 「アンダーワールド:エボリューション」(2006)を監督してる!!

「ダイハード4.0」の再見含めて、すぐに見なきゃあダメですね!!

北村龍平ワールドを、違う監督でも、体験できるかもっ!?ってことなんで!!(笑)

これは、超楽しみ!! いやああ、大発見です!!(笑)

 

スーサイド・スクワット

2016年公開! 当時劇場で見ました!!

予備知識なしで見にいって、大当たり!! もう、気分いいです!! こういう面白い映画は、ほんと、元気がでますね!!

ただ、いろいろとネットで調べると、かなり評判悪い!!(笑)  自分に言わせれば、えええええ、なんで!?って!!??

こんなに面白いのに!!!

みんな、頭、固すぎです!!(笑)

理屈で、映画を見ちゃあダメですよ!!

感覚で見ないと!! 少なくとも、こういう映画は、私の感性にピッタシで、はまってしまいます!! 

このポップで、センスのいい映像と音楽の洪水に、自分の感性が刺激されるかされないか、自分の映像感覚に合うか合わないか、それだけでいいんです!!

自分は、もう最高にノリノリでしたよ!!

 

・・・で、見ていて、この感覚は、「VERSUS」「あずみ」「ゴジラ ファイナル・ウォーズ」の北村龍平監督の感覚だなああと、すぐに思いました!! だから、見ている間も、北村監督が撮ってもいい、題材なんじゃああないかと。

北村監督だったら、このシーンは、絶対、こういう風に撮って、もっとかっこよくするんじゃあないだろうかと、勝手に北村龍平映像を妄想しながら、見ていったので、そういう意味でも、かなり、面白く鑑賞できたと、思います!!

続編、作るんだったら、ぜひ、北村監督に!!と見終わって、思いました・・・・・。