<アルフレッド・ヒッチコック監督作品 雑記>

 

見知らぬ乗客

1953年公開のアルフレッド・ヒッチコック監督作品!

ちょっと前に激安中古ブルーレイをゲットしていたので、待望の初鑑賞です!

古い映画なのに、けっこう画質がいいのでビックリ! 35ミリフィルム恐るべし!

交換殺人の話ということだけは知っていて、あとはまったくどんな展開になるか知らずに見たんですが、ちょっと自分の思ってたのと違ってオドロキました。

最初の10分くらいで、あああ、この映画、きっと前半は、2人の男が、交換殺人を完璧に成し遂げるまでを、後半は、警察がいかにその完全犯罪の犯行を暴いて、犯人を追い詰めていくかという、刑事コロンボ的な(笑)展開になるんだなああって、自分含めて誰もが推測したと思うんです!!

それが、なんと・・・、ちょっと違うんですよねえええ・・・。(笑)

・・・身の毛もよだつような、意外な展開になっていくんです!!

その意外性に自分、かなり戸惑い、今まで思っていた先入観の軌道修正をしなければならず、それに順応するまで、かなり時間がかかりましたねえええ。

そう、まったく予測のつかない展開をしていくんです!

詳しく書かないけど、・・・かなり、変わってます!(笑)

あああ、こういう映画だったのかあああっって!!(笑)

原作もそうなのかな? 脚本家が、変えたのかな?

まあ、そういう変わった映画であるとわかったうえで、もう1回見ると、実に面白く見れるかもしれませんが・・・・。

演出とか、カメラワークは、ヒッチコックならではで、素晴らしいし、怖いし、勉強になるし、ヒロインも魅力的でグラマーな美女だし、クライマックスが、またすごくスペクタクルで、最大の見せ場になっていて、トータル的には、大満足の映画にはなってます!・・・が・・・。(笑) 変わってる・・・。(笑)

異色のサスペンス映画といえばいいのか・・・。

 

あと、粗があるんだなあああ。(笑)

おいおい、手袋をしないのかよ、指紋がつくじゃあないか・・・とか、

おいおい、絶対目撃者いるだろう!とか、

おいおい、この男女関係だったら、絶対お前犯人だろう!とか・・・(笑)

 

不思議なのは、私の持ってるチラシ全集では、この映画、1961年の公開として紹介されてました!(リバイバル時のもの??)

またそのチラシには、原作・レイモンド・チャンドラー!って書いてある!

(実際は、原作は、パトリシア・ハイスミスで、脚本がレイモンド・チャンドラー!)

 

間違えられた男

1957年公開! アルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンス!

ブルーレイで初鑑賞!!

予備知識なしで見て、大正解! こういう映画は、予告編も見ちゃあダメ!

今まで見ているヒッチコック映画と、タッチがちょっと違うんで、オドロキました!! もちろん、ヒッチコックらしい演出は、いっぱいあるんですが・・・。

とにかく、まだ見てない人は、絶対に予備知識をつけないことですね。

先が読めないリアルな怖さをたっぷり味わえます!

音楽は、巨匠バーナード・ハーマン! なかなかいい効果を出してました!

ヒロインのヴェラ・マイルズの、複雑でむずかしい演技も素晴らしすぎる!! 彼女、見る角度によって、顔の印象が違うことを発見。それもまた魅力的!

見どころいっぱいですが、ヒッチコック映画としては、かなりの異色作となっていて、見ててとまどうことも事実。

 

海外特派員

アルフレッド・ヒッチコック監督の1940年製作のサスペンス映画!

日本公開は、1976年!

自分がまだ見てない、初期の主要なヒッチコック作品の中でも、一番見たくて見たくてしょうがなかった作品!! 他の作品はあるのに、なぜかこの作品だけレンタルされてなく、長らく悶々・・・。(笑) 最近やっと、見つけて、ようやくの初鑑賞! ラッキーなことに、リマスターされたDVDだったんで画質も良好!(・・・激安で売ってる一連のヒッチコックDVDは画質が相当悪いらしい・・・。)

 

で、見たら、もうビックリ!! これは素晴らしい!!

ヒッチコックの最高傑作の1本と言ってもいいと思います!!

当時見た人は、相当衝撃を受けたんではないでしょうか!!

1940年の映画なのに、大迫力のカーアクションはあるは、クライマックスなんか、「ポセイドン・アドベンチャー」も真っ青のパニック映画になってますよ!! どうやって、撮影したのかわからないほど!!

合成もあるんだろうけど、それが、わからないし、わかるところでも、映像的に魅力的になってるんで、まったくいうことなし!! 今見ても、ものすごいです!!

製作予算がたっぷりあったようで、それがすべての映像に現れてます!!

超オススメ!! 

内容が盛りだくさんのためか、特に前半、皆早口でまくしたてながら、セリフをしゃべっていたところが、面白かった!! あとで上映時間確認したら、なんと120分!!

あと、音楽が、アルフレッド・ニューマンだったのは、大発見!!

 

泥棒成金

1955年公開! アルフレッド・ヒッチコック監督作品!

主要なヒッチコック作品は見てきてる自分なんですが、

この作品だけ! 実は見てなかったんです!(笑) 

いつか見ると思って、予備知識をできるだけつけないようにしてきたんですが、先入観的には、泥棒と美女グレース・ケリーの恋愛ロマンチックコメディかと思い、ひたすら敬遠してきました・・・。(笑) ヒッチコックの甘い甘い恋愛描写が、私の肌には合わないんで・・・。(笑)

タイトルも、見る気が失せるような変な?タイトルですからねええ。

でも、ここにきて、ヒッチコック映画全制覇!(最初期の作品はまだ見てない!)を目指すことを決意したんで?(笑)ついに、重い腰をあげて、録ってあったWOWOW放送版で、初鑑賞です!!(笑)

 

なるほどなるほど・・・。ちょっと自分の思ってたものと違ってました・・・。

美女グレース・ケリーを極端にきれいに映してなく、映画の中にうまく溶け込んでいて自然体・・・。これはいい! 

そんな意外なケリーの姿に魅せられて、ついつい魅入ってしまいました!!(笑)

何本も、ヒッチコック映画に出てきたんで、彼女も成長したんでしょうねええ。

演技に余裕が感じられるんです!! GOOD!です!!(笑)

それと、実は、自分、この映画、サスペンス映画だとは、思ってなかったんで!?(笑)、意外にも、サスペンスがあるんで、ビックリ!!(笑)

ちょっと、軽めですが・・・。ヒッチコックならではの、サスペンステクニックを楽しめました!! 静と動の間合いが素晴らしく、ビックリしたところが何か所もありました!!

それと、撮影が見事なんですよ!! きれいな風景がたっぷりで、堪能!!

空撮も見事で、この時代にこんな素晴らしい空撮ができたんだなああって、驚愕しました!! 観光映画としても、見どころたっぷり!! 海外旅行した気分を味わえます!!(笑)

とにかく、何事もつべこべいわず、見ろってことですね!!(笑)

今回、見て良かった!!(笑)

 

下宿人

アルフレッド・ヒッチコック監督の1926年製作作品!

レンタルDVDで初鑑賞!! ヒッチコックの3作目らしいけど、前2作は、ソフト化されてないようなので、現在見ることができるヒッチコック監督の最初期の映画!! 当然モノクロで、サイレント!! さすがに、音がないとまずいと思ったのか、全編に、場面にあってるのかあってないのかわからない(笑)適当なクラシック曲があてられていて・・・・(聴いた曲ばっかりだったけど、曲名知ってたのは、エルガーの威風堂々だけ・・・。(笑))

・・・興ざめ寸前なんだけど(笑)、映像だけで見せる手法が神業的に素晴らしく、話も面白いんで、だんだんと、不要な音楽が、気にならなくなってくるのは、不思議・・・。

いやああ、もう、最高に楽しめました!!

すべてのヒッチッコックサスペンスの要素が、すでに詰まってるところもすごすぎる!! 

金髪美女! 猟奇的な殺人! 巻き込まれ型サスペンス! ミスディレクションたっぷりの巧妙な脚本! 考えつくされたカメラワーク、編集! 意味のある小道具! ラストの大団円! ヒッチコックもエキストラで出てるし!!(笑)

見終わった後に、「ヒッチコック/トリュフォー 映画術」他、ヒッチコック関連の本の、その作品の分析部分を読むのは、愉悦のひととき・・・。(笑)

(見てない作品のページはもともと読んでないんで・・・、初めてひも解くことに・・・。)

 

今後のまだ見てない初期作品も期待大!!

 

 

<アルフレッド・ヒッチコック関連作品 雑記>

ヒッチコック

2013年公開! 1990年初版の、自分も、興味深く読んだ「メイキング・オブ・サイコ」を原作とする映画! 録ってあったWOWOW放送版でようやく初鑑賞!(笑) 

ヒッチコックをアンソニー・ホプキンス、奥さんをヘレン・ミレンが演じていたのは知ってたけど、「サイコ」のジャネット・リーをスカーレット・ヨハンソン!!、ヴェラ・マイルズをジェシカ・ビール!!がやってたとは、まったく知らなかったので、彼女たちが出てきたときは、超絶に驚きました!!(笑) いやああ、ビックリ、何か得した気分!(笑)

傑作「サイコ」の映画製作の舞台裏を見せてくれるので、面白く見れますが、ちょっと、自分の思っていたものとは、違っていたところが、気になりましたねえええ。

原作は、相当前に読んだっきりなので、記憶がほとんどないんですが、原作のキモは、あの有名なシャワーシーンは、誰が演出したものか!!っていうところが焦点だったはず・・・?? それなのに、この映画は、まったくその部分に触れず、ヒッチコック監督の嫉妬心と(笑)、夫婦愛に的が絞られていて・・・、まあ、アメリカ映画ならではの、まとめかたなんですが、見てて、おいおい、ちょっと違うだろ!って何度も思いました。自分が 見たいのは、そういうことじゃあないんだって!(笑)

それと、せっかく、スカーレット・ヨハンソンを使ってるんだから、彼女による、シャワー殺人シーンの完全再現版を見たかったなあああ。

実際の映画の見所を、ちゃんと見せてくれないところが、この映画の不満点!

とにかく中途半端! こういう感覚が、アメリカ映画には多々あり、日本人の感覚とは違うなああって、改めて思います!

音楽担当のバーナード・ハーマンのソックリさんが出てきたところは、サントラマニアにとっては、笑えました・・。!!(笑)

さて、原作を久しぶりに再読しないと!

まだ、見てないヒッチコック映画はたくさんあるので(笑)、コンスタントに消化していきたいと思ってます!!