<ゾンビ雑記>

 

ゾンビ 日本初公開復元版

ちょと前に、劇場鑑賞しました! 

いやああ、懐かしい! こんな時代がくるなんて信じられない?(笑)

見ながら、感動、感涙、感無量です!! 

1979年に日本で劇場公開された、日本独自編集による「ゾンビ」の復元版の上映!

当時の公開プリントは処分されたために、残ってる断片的な映像、資料、いろんな人の記憶だけを頼りに復元されたという労作!! 字幕スーパーも右側に縦文字で出るし、当時の訳もできるだけ再現したという!!

自分、今となっては、この幻の日本劇場公開版を、かつて名画座で見たことがあり、復元版を見ながら、自分の記憶とすりあわせたんですが、あれ? こんなだっけ? と、残酷シーンの処理の仕方が、違っていたような?ところが何か所かあったんで、ちょっと首をかしげたんですが、復元版に本当に間違いがなければ、いかに自分の記憶があいまいか!ということがわかりますねえええ。(笑)

それと、デジタルマスターのため、当時のフィルムで見たときより、血の色が鮮明!だったんで、ビックリ!! 今見ても気持ち悪く、残酷シーンに一部カットがあるにもかかわらず、この版でも、相当衝撃を受けますねえええ。 これで、もう充分なのに?、さらに過激なノーカット版があって、こっちは、DVDやら、ブルーレイで気軽に見れるので、新しいファンが増殖することは間違いなし!! 

あと、残るバージョンは、すべてのカットが入った完全版を完璧に作ることでしょうか! 50周年になるまでには、劇場公開が実現してほしいなああ!!

さて、いろんなバージョンがある「ゾンビ」ですが、今回の復元版を見て、自分としては、映画として完成されているのは、やっぱりジョージ・A・ロメロ監督のアメリカ劇場公開版だと思いました!! これこそがベストなバージョンだと!!

今までは、ダリオ・アルジェント監修版が好きだったんですが、今日から考えを改めます!!(笑)

ダリオ・アルジェント監修版及び、それをベースにした今回の復元版は、ダイジェスト的なアクション映画になっていて、ドラマ性が薄く、音楽鳴りっぱなしで、落ち着きがなく、シーンとシーンのつなぎがうまくいってなく唐突なところが多い!! というマイナス点を、今回はっきり確認!!

でも、今も、興奮冷めやらぬといった気分です!!(笑)

劇場をあとにした帰り道は、脳内には、あのゴブリンのロックなメロディーがグルグルと。(笑)

明日以降は、「ゾンビ」のサントラをガンガン聴いて、久しぶりにアメリカ劇場公開版をDVDで見ようかと思います!!(笑)

 

自分の記憶違いなのかもしれないけど?、かつて、名画座で見た、ホンモノの日本劇場版は、ラスト、ヘリコプターで飛び去って行くところで、幕がスルスルと閉まっていって、すぐに明かりがついたと記憶してます!! エンドの音楽が流れていたかどうかは不明・・・??。

今回の復元版は、飛び去った後に、画面が真っ暗になり、その状態で、ゴブリンサウンドが流れてましたね。やっぱ、こっちが正しいのか???

 

ゾンビ 米国劇場公開版

先日劇場で見た「ゾンビ 日本初公開復元版」の、意外にもあわただしくウルサイ展開に辟易して、口直し?(笑)が必要となり、まじめで落ち着いていた原点を、DVDで再鑑賞しました!

いやああ、やっぱり、これですよこれ!!

「ゾンビ」は、この米国劇場公開版が一番いいなあああ。

残酷シーン満載のゾンビホラーなのに、見応えある、重厚なドラマにもなってるんで、そこの点がたまらなく素晴らしい!!! うなりまくりです!!(笑)

音楽の使い方も、ジョージ・A・ロメロ監督自身が、編集と選曲をしてるんで、かなり劇的で、効果があがってます!!

対して、「復元版」と「ダリオ・アルジェント監修版」は、編集のリズムや、ゾンビの入りのタイミングを無視して、やたらゴブリンサウンドを使いまくってるだけのところが多くて、聴いてて違和感のあるシーンが続出!!(笑)・・・もちろん、場面に合わせてあるところもあることはあるけど・・・。 その場面場面の思い入れの違いがもろに、音楽効果に出てますねええ。

さてさて、次は、ディレクターズ・カット版を、日本語吹き替えで見ようかなああと思ってます!

 

注目ポイントは、その神業的な編集テクニック!! カット数も多いし、見てて爽快です!! ロメロ自身の手による編集だと思うんで、もう尊敬しちゃいます!!