◎黒澤 明監督の「乱」を改めて、考察する!!!

 

ちょっと前に、映画館で、黒澤 明監督の「乱」の4Kスキャンによるデジタル修復版を鑑賞!

今まで、TV放送では見たけど、劇場では見たことなかったんで、劇場の大画面で見ると、素晴らしい色彩で、感激するんだろうなあああと、想像・・・・。

話は、あんまり面白くないけど(笑)、大画面で見れば、そんなことどうでも良くなるんだろうなああと・・・ とにかく、超絶に楽しみに・・・・・、見に行きましたよ。

(劇場公開前に4Kスキャン版のブルーレイが発売されたので、こっちは既にゲット! まだ見てないけど、この版を、単に大スクリーンに上映するだけでないか?と一抹の不安が・・・。)

 

さて、初めての「乱」劇場鑑賞!!

感想は・・・・・・

 

★怒涛のマイナス点(笑)

 

・超期待したのにもかかわらず、オープニングから落胆!!!

予想外に画質が悪いのである!!!???  4Kスキャンなのに画質が悪い!!

 4Kイコール高画質という先入観があっただけに、なんだか裏切られた感じで、ちょっと気分が悪くなった・・・・・・(笑) 

 でも、間違いなく4Kスキャンのブルーレイとマスターは同じはず。 ・・・・・・なんだけど、持っていたブルーレイをちょっこっとモニターで見た限りは画質の悪さは感じられなかったんです! これを大スクリーンで上映すると、こんなにも画質が悪くなるのかあああ!!と、ちょっとびっくり!!

当時のフィルム上映を見てないのでわからないけど、当時のフィルム上映のほうが絢爛豪華な色彩を楽しめたのではないだろうか・・・・???

なんか、この4Kの劇場版、色がべたついていて、なんか変・・・・・(笑) スッキリしてないんだよなああ。

で、すぐに家に帰ってから、4Kスキャンする前の従来のブルーレイとかDVDリマスター版のほうを見直してみたら、こっちのほうが、色がスッキリしてました!! どういうことなんだろう????

4Kスキャンは、まだまだ、改善の余地があるのだろうか・・・・????

なんか、不自然・・・・・いろいろといじっている映像に見える・・・・。

実は、これより前に4Kスキャンの「地球に落ちて来た男」と「悪魔のいけにえ」を劇場で、見てるんだけど、・・・・・・・おんなじ、印象・・・・・・。

4Kなのに?画質が悪い・・・・

色がべたついてる・・・・・・。 不自然・・・・・・・。

 

あと、4Kスキャン版と、そうでないものを比較して、気づいたんですが、特にクライマックスの戦闘からエンドにかけての映像の色彩がぜんぜん違うんです!!!

 

ブルーレイ4Kスキャン版は、青味がかった色調なんだけど、従来のWOWOW放送版とか、DVD、ブルーレイ版は、オレンジっぽい色調・・・・・。

この違いは、いったい何???

どっちが正しいのか???

当時のフィルム上映版が、黒澤監督の完全にOKしている版のはずなので、当時、劇場版を見ている人に聞いてみたいですね!!

 

●考察のポイント

 

・問題の青なのか、オレンジなのかのシーンですが、話の流れ的には、夕方のシーンです。

夕方のシーンを表現するんだったら、当然、オレンジでしょう????

 

・4Kスキャン版は、フランスにあるオリジナルネガから、4Kスキャンしているため、色調整を最初からやり直す必要があったと思われる。 そのため当時の撮影監督が監修している。 

・・・その結果、青にしたってこと????

 

・今までのマスターは、良質なポジフィルムからテレシネしているはず?

つまり、色調整は済んでるはずで? 黒澤監督のOKを得ているはず?

ということは、このオレンジっぽいのが本当か???

 

・・・・・などなど、ちょっと、「乱」については、このポイントの他に、まだまだ自分なりに確かめたいことがあったり、まだまだ感想的に言いたいことがあるので、次の機会にまわしたいと思いますが、一番確認したいのは、この「乱」を、一番最初にTV放映されたものと、最初にビデオ化されたものがはたして、オレンジだったか(笑)どうかという点。 (当時録画したテープを今捜索中(笑))

(参考までに、自分1993年に発売されたアメリカ版「乱」のVHSを持ってるんですが、この映像は、意外にも4Kスキャンに近い映像・・・ただ、青っぽいというか全体的に明るく白っぽい感じ。)

 

うーーーーーん?? 謎は深い・・・・・・・・・・(笑)

深すぎる・・・・・????(笑)