<スーパーガール&スーパーマン 映画雑記>

 

スーパーガール

ここんとこ、ただ鳴ってるだけの映画音楽に辟易してきたので?(笑)、ちょっとここらで、正統派映画音楽を聴きたくなり、まず選んだのが、これ!!

1984年公開!! 初見は、映画館で!! 懐かしいですねええ。(笑)

当時の劇場の空気感を思い出しましたよ!

その後、ビデオ、DVDで何度も見てきてるんですが、話自体は、面白くない!(笑)見るたんびに、ウンザリです!?(笑)

「スーパーマン」のほうが、数万倍いい!!(笑) それなのに、何度も見ちゃうのは、音楽が、ジェリー・ゴールドスミスだから!! 

今回、数十年ぶりに、DVDで見返しました!!

いやああ、感激しましたねええ!! 懐かしいのはもちろんですが、やっぱ、ジェリーの曲は、最高だわ!! メインタイトルから、すでに興奮です!(笑)

涙ものです!!(笑) キューーーーン!!って、伸びに伸びまくるシャープで、官能的な演奏、音色は、まさに女性らしくて、素敵です!!(笑)

このテーマ曲が、スーパーガールが、空を飛ぶたんび、活躍するたんびに、流れてくるんで、もう、感激!! 

これですよ、これ!! 映画音楽は、こうでなくっちゃあああ!!

最近の映画音楽に欠けてるのは、これですよ!!

そして、ダメ押しのエンドクレジットで、再び、この曲が全開!!

拍手喝采!! 元気が出てきます!! 後味、最高!! 

・・・でも、残念ながら、映画自体は、ひとつの街だけで展開するんで、スケール感がまるでなしだし、大スターがけっこう出ていて、余裕の熱演は見どころなんですが、他の役者陣がC級すぎて、つりあいがとれず、なんか、TVムービーを見てるよう・・・。 ショボい・・・。 脚本と演出がイマイチなんだなああ。 演出に躍動感がない。

ヒロインは、キュートで、素晴らしい魅力を発揮してるだけに、ほんともったいない!!

その主役、スーパーガール役のヘレン・スレイター、久しぶりに見たら、普通の恰好をしてるときは、「エイリアン」のシガニー・ウィーバーにソックリだったのは、大発見!!(笑)

でも、スーパーガールに変身したら、そんな面影がぜんぜんなくなるんで、ビックリ!! 完全にスーパーガールに成りきってます!! 改めて、彼女の魅力を堪能しました!!

また、空を飛びたつときとか、着地するときとか、どうやって撮影したのか、わからないシーンがあり、不気味の谷を感じましたねえええ。(笑)

ワイヤーワークのはずなのに、そのワイヤーが見えず、本当に飛んでるように見えるんですよ!!??

 

注目ポイントは、パーティーシーンで、ハワード・ジョーンズの曲が2曲使われてたこと! 当時の大ヒット曲ですね!!

あと、日本語字幕スーパーで、「胸キュン」って、訳されてたとこあり!! これも当時の流行り言葉ですね!!(笑)

 

スーパーマン

1978年公開! 「スーパーガール」を見たならば、これも再見しなければと!(笑) そんな衝動にかられて、見たしだい!!

初見は、某デパートで、行われていたビデオ上映会!! 当時としては、大型のモニターTV(27型)を使った、デモ的な上映で、ソースは、輸入盤のVHSソフト!! たまたま通りかかって見て、あまりに映像がきれいだったんで、ついつい魅入ってしまったもの!!(笑) 途中からだったんだけど、最後まで見ちゃいましたよ!!(笑)

オリジナルはシネスコサイズだけど、見たのは、トリミングされたスタンダードサイズ!! でも違和感なし!? 

超映像がきれいだったのを、覚えてます!!

・・・でも、きっと、今見ると、相当見劣りするんだろうなあああ・・・??

当時のブラウン管TVで、もう一度、確かめてみたい気が・・・。

 

その後、TV放送、レーザーディスクとかで、再見してきたんだけど、今回、数十年ぶりの再鑑賞!! WOWOW放送版の、初めて見るディレクターズ・カット版で!! オリジナルより数分長い、2000年に製作されたもの。

「スーパーガール」より、圧倒的にスケール感が違うのには、改めてオドロキました!! これほど違うものなのかと!!??(笑)

映像からして、ぜんぜん違う!! カメラマンの腕の違いが明白!!

立体感があり、シネスコサイズの映像の迫力は抜群!!

また、引いた絵が多く、セットの大きさが巨大だってことがわかります!!

あああ、これ見ちゃうと、狭っ苦しい絵ばかりだった、「スーパーガール」のなんとも陳腐なことよ・・・。(笑)

製作費のかけ方もそうだけど、監督の力量、スタッフの力量がぜんぜん違うんだろうねええ。(笑) 

ただ、面白いのは、空を飛ぶ特撮部分に関しては、ほぼ同じ印象・・・。(笑)

「スーパーガール」のジェリー・ゴールドスミスと「スーパーマン」のジョン・ウィリアムズによる音楽対決!も、ほぼ互角・・・。

 

セリフの面白さと、絵作りのうまさ、テンポのいい展開、前半の奇跡ともいえる、感涙的なエピソードの素晴らしさ、大スター、マーロン・ブランドの圧倒的な存在感などなど、今見ても、なかなか魅せてくれる、特撮超大作!! 快作です!!

 

ジョン・ウィリアムズの「スーパーマン」の音楽は、ジェリー・ゴールドスミスの「スーパーガール」同様、本編上で、流れてきた途端、ものすごい感動感激を覚えるほどの躍動感あり!!(笑)

懐かしさもあるんですが、とにかく素晴らしい音楽です!!

ただ、初めて聴いたときは、「スター・ウォーズ」とソックリじゃん!って思いましたけど!?(笑)

前半のスーパーマンの青年時代のエピソードが、またいいんだなああ!!

音楽も盛り上がるし、映像もきれいで、号泣必至の名シーン!!

見るたびに、泣いちゃいましたねえええ。(笑)

 

スーパーマンⅡ 冒険篇

1981年公開! 「スーパーマン」を見たならば、これも再見しなければと!(笑) そんな衝動にかられて、見たしだい!!

初見は、レンタルVHSだったと思うけど、それ以来まったく見てない!!

超久しぶりにWOWOW放送版で鑑賞!!

これもオープニングから快調! かっこいいテーマ曲にのせて、前作のダイジェストを見せていく手際の良さで、のっけから大興奮!(笑)

今回、スーパーマンが戦う相手は、同じ力を持つ強敵3人!!

彼らの物凄い力を前半いやというほど見せつけられて、これからどんな死闘が待っているのか、期待度はMAX!!(笑)

いやああ、この図式、この構成は、「ダークナイト」のジョーカーとバットマンを思いだしましたねええ。

おまけに、女性の悪役が大変魅力的で、目が離せない!(笑)

最高に楽しめました!! 面白かったです!! 

続編って、どうしても、1作目より、なんかいろいろと変わってしまって、パワーが落ちるもんなんだけど、これは、まったくそんなことはなく、違和感なし!! ・・・・それもそのはずで、1作目のときに、既に、2作目用としての? 撮影もしていたらしい・・・。

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・・・なんか、いろいろ調べると、この2作目、いろいろ複雑な理由があったみたいですねえええ。ぜんぜん、知らなかった!!

1作目の監督、リチャード・ドナーが、プロデューサーとケンカして途中降板し、引き継いだリチャード・レスター監督が、再撮改変したものが、一般に公開されたこの2作目だったとのこと!! うーーーん、この事実はすごい!!

で、当初作られたはずだった、リチャード・ドナーの監督版が、なんと、2006年に復元!!公開!!ソフト化!! うぉおおおおーーー、さっそく、注文ですよ!!(笑)これ、見るの楽しみだなあああ。(笑)

リチャード・レスター版に出てこなかった、マーロン・ブランドが出てくるらしい!! 

注目ポイントは、ハンバーガーショップで流れていたBGMが、アヴェレイジ・ホワイト・バンドの曲にソックリだったこと!!(絶対意識してますネ!) このバンド、自分大好きなので、ついつい耳が反応してしまいました!!(笑)

うぉおおおお、ソックリじゃん!!(笑)

 

スーパーマンⅡ リチャード・ドナーCUT版

2006年製作のもうひとつの「スーパーマンⅡ 冒険篇」!

この存在をつい最近知って、あわててブルーレイを注文、待望の初鑑賞となりました!(笑)

期待度MAXで臨みましたが・・・・、うーーーん、なんだか・・・複雑・・・(笑)

最初に、冒険篇を見て、大変楽しめたせいか、こっちは、無理やり改変してるような印象がどうしてもあり、分が悪い・・・。

本来は、こっちが正解らしいんだけど・・・・、勢いのあったその当時に作らないと意味がないわけで、正直、自分は、「スーパーマンⅡ 冒険篇」リチャード・レスター版のほうがいいと思う。

ドナー版で、復活したマーロン・ブランドが出ていようが、ジョン・ウィリアムズの音楽に差し替えられていようが、レスター版のほうが、強敵3人と、スーパーマンとの死闘の盛り上げ方が素晴らしく、興奮度、高揚感は、数倍上!!

ドナー版は、1作目のアクション重視より、ドラマ重視になってしまい、スーパーマンの苦悩ぶりばかりが目立ち、3人の強敵との戦いが脇にまわってしまったような感あり!! レスター版で楽しめた空中戦も、イマイチドナー版はダラーーとしている・・・??? たぶん、音楽にも原因があるような気もして、本家ジョン・ウィリアムズの曲は、1作目の曲を、単にあてはめただけみたいなんで?、レスター版のケン・ソーンの音楽とは、劇的効果の度合いがぜんぜん違う!!??(笑)

オープニングとかエンディングのテーマ曲も、本家ジョン・ウィリアムズ版なのにも、かかわらず、まったく躍動感を感じず・・・・??? ニセモノを聴いてるようでした!! 

本来ニセモノのはずの、ケン・ソーンの手による劇場版での演奏のほうが、圧倒的に盛り上がり、興奮できるっていうのは、いったいどういうことなのか!!?? これって、不思議だなああああ。

私の分析としては、仕事に対する気合の入り方、熱気の差だと思いましたねええ。

ドナー版は、当時の未完成なまま終わった撮影素材からしか作れないんで、ピントの合ってないカメラテスト部分を使わざるおえなかったり、ドナーが撮影したカットを、無理やり、完璧なレスター版にくっつけてるんで、リズムが悪くなっていたり、新たにCGIを使ってる部分もあり、非常にバランスが悪い!

とにかく無理やり感がある! 

・・・・ハッキリ言って、未完成品を見せられてるようで、ちょっと、空しくなってきます・・・。

 

結論として、「スーパーマンⅡ」は、やはり最初に公開されたリチャード・レスター版に軍配が上がります!! ドナー版は、参考程度に見れば良し。(笑)

ただ、当時、ドナー版がそのまま作られ、レスター版が存在していなければ、もちろん、ドナー版が、最高!ってことになったでしょうけどね!!(笑)

とにかく、あとから、いじったものは、オリジナルを絶対超えられないってことですよ!!

 

スーパーマンⅢ 電子の要塞

1983年公開! 「スーパーマンⅡ 冒険篇」に引き続いてリチャード・レスターが監督。WOWOW放送版で、初鑑賞!!

いやああ、面白かったです!(笑) この監督、特徴あるなああ。

私の感覚にあってるかもしれない?(笑)

オープニングから、笑えるシーンの連続! そこに、クレジットがかぶさり、ゾクゾクするようなケン・ソーン、ジョン・ウィリアムズの劇的効果満点の音楽が流れてきて、つかみは成功!! 大興奮!!??(笑) 

その勢いが最後まで続いて、よくぞここまで、徹底したギャグシーンを盛り込めたもんだなああって、感心しました!!

普通だったら、途中でストップがかかってたかも? プロデューサーが寛大だったってことか? 監督がやりたい放題に作ったって感じで、制約なしのそのノビノビ感が伝わってきて、見てるほうは、非常に気分がいい!!??(笑)

でも、なかなか世間は厳しく、これほどまでに、ふざけたスーパーマンでいいのか?って思う人が大勢いたらしく、ヒットはしなかったようですけど・・・・、

そうなのかなあああ? 自分は、これこそ、コミックのスーパーマンだと思ったけどね!! 

固いことは言わず、とにかく、面白ければ、いいんじゃあないかと!! 

 

スーパーマンⅣ 最強の敵

1987年公開!! シリーズ最終作!! WOWOW放送版で、初鑑賞!

こちらも、マンガっぽい、スーパーマン!(笑)

笑えるシーン続出だけど、2と3のレスター監督ほどではないし、マジメな部分もあるんで、バランス悪し!

ただ、1と2の完成度の高さを見ちゃうと、すべてにおいて、あまりにチープなんで(笑)、ベテランのジーン・ハックマン、マーゴット・キダーに失礼なんじゃあないかと・・・。

マジな部分は、スーパーマンが核兵器撲滅宣言をして、実行すること!!

ふざけた部分は、スーパーマンと同じ力を持つ超人!(笑)が出てくること!!

タイトルにある、最強の敵!っていうのは、こいつのことなんだけど、なぜか、太陽の光がないと、途端に動かなくなるし(笑)、なぜか、スーパーマンより、頭が悪い!!(笑)・・・なんで!?(笑)

もっと、かっこいい悪者にしてほしかった・・・・。(笑)

よって、この両者の戦い、まったく盛り上がらない・・・。

3と4は、シリーズの番外編として、気楽な気持ちで見たほうがいいですね!

真剣に見ると、怒りを覚えるかもしれないんで!!(笑)

こんなんじゃあ、音楽のジョン・ウィリアムズにも失礼だよなあああ。

でも、今回は、ジェリー・ゴールドスミス作品にも協力しているアレクサンダー・カレッジの手による、豪華な演奏で、いままでのテーマ曲が次々と流れてきて、聴いてて、楽しかったですけどね。

 

自分の、シリーズ順位は、

1.スーパーマン

2.スーパーマンⅡ 冒険篇

3.スーパーマンⅢ 電子の要塞

(4.スーパーガール)

5.スーパーマンⅡ リチャード・ドナーCUT版

6.スーパーマンⅣ 最強の敵

となりました。