<アクション・サスペンス映画雑記>

 

地獄の黙示録 ファイナル・カット

2020年日本公開!

忙しくて時間が合わず、劇場では見られなかったけど、早くもブルーレイ化されたんで、さっそくゲットして初鑑賞です! 

1980年公開のオリジナル153分は、35mm版(エンドクレジットあり)とデジタル版(こっちは、エンドクレジットのない70mm版がベース)を劇場で見てるし、TV放送、VHS,レーザーディスク、DVDで、何度も見てきたし、2002年公開の特別完全版202分は、DVDで見てるしと、この映画、けっこう、見てるほう。

映像と音響が素晴らしいので、繰り返し見たくなる魅力があるんだなあああ。

 

で、コッポラ監督が、また新しく182分バージョンを作ったので、どれどれというわけで、見たしだい!(笑)

久しぶりに見たんだけど、映像が超絶にきれいだったんで、長尺なのに、まったく飽きずに興味深く見れました。

今回、初めて感じたんだけど、これって、観念の映画ですね。

劇場で見た153分だと、フィルムの粗さもあり、ドキュメンタリーっぽく見えて、迫力のある戦争アクション映画だな!って、最初は思うのに、後半、神秘的になってしまい、何も刺激的なことが起こらず、ただただダルイだけの腰砕けな展開になり、期待ハズレで、大不満だったんだけど、DVDとかブルーレイだと、映像が見違えるほどきれいになってるんで、前半のアクションシーンも、後半の神秘的な部分も、共に美しく魅惑的に見れて、違和感がなく、202分とか182分だと、その神秘的な部分がより長くなるんで、アクション映画というよりかは、観念的な映画として、じっくり堪能できるようになる利点があり、見る環境によって、こうも違うのかああとほんとオドロキです!! 

加えて、シネスコの構図とか編集も神業的に素晴らしいんで、この世のものとは思えない不思議な感動を感じました。

究極のアート映画を鑑賞しているみたい!! 

それと、コッポラの執念も感じましたねええ。 

すべてのカットがキラーカットになっていたことを再発見!!

編集に相当時間を費やした成果がハッキリと出ています!! 音響効果も当初からスゴイし!! いやああ、恐るべき作品です。脱帽しました!!

こうなると、記憶が薄れている、202分版を、近々見ないといけないなあああ。

たぶん、今回見た182分版が素晴らしく良かったんで、それより、時間の長い、202分版は、究極の完全版となるので、最高なんじゃあないかと!

(既に1回見てるのに、・・・実はそのときは、あまり、感動しなかった・・。)?(笑)←DVDで日本語吹き替えで見たせいか・・・?(笑)

2回目は、もちろん、ブルーレイで、オリジナルの英語、日本語字幕スーパーで鑑賞します!!

 

ナイトライダーズ

1981年のジョージ・A・ロメロ脚本監督作品。

「ゾンビ」みたいな恐怖映画ではなく、熱い熱い友情!団結!青春!&バイクスタントアクションドラマ! 日本未公開!

いろいろ探し回ったけど(笑)、DVDがレンタルされてないんで、ついに購入。

ようやく初鑑賞! 

なんと2時間25分もある大長編! 覚悟を決めて?(笑)、見始めましたが、

いやああ、傑作! 編集も、ロメロがやってるんで、あの見事なリズム感がここでも味わえて、心地よかったです! 通常の映画の倍はあるかと思うカット数。それでいて、適格で見やすく、感情表現も優れていて、まさに神業! 素晴らしすぎる! 映画は、やはり編集も重要なんだなあああと改めて感じさせてくれる、1本! 勉強にもなります!!

あとあとの作品で、ロメロは、他の人に編集をまかせるようになったんだけど、それだと、やはり、リズムがぜんぜん違い、違和感を感じます! ちょっと、ヘタクソなんですよ!(笑) 後期のロメロ作品が、イマイチ冴えないのは、誰も指摘してないけど?(笑)自分は、ロメロ自身が編集してないせいだと思ってます!!

編集おそるべし!!

注目ポイントは、出演者陣! 「ゾンビ」に出ていた人、スタッフだった人、大挙出演! これから作られる「死霊のえじき」の人もいるし、目立つ美人さんは、トム・サヴィーニ監督のロメロの傑作のリメイク版「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド死霊創世紀」のヒロイン!! あのスティーヴン・キングも出てる!(笑)

ロメロの仲間勢ぞろいといったところで、撮影現場は、さぞかし楽しかったんだろうなああと、ある意味、その幸福感が見る側にも伝わってくる、まれなる映画!

音楽効果も素晴らしく、聴いていて、大満足!

いやあああ、ロメロ監督、最高です!

 

ミスター・ガラス

2019年公開! M・ナイト・シャマラン脚本監督によるサスペンス。

以前、劇場で見た「アンブレイカブル」「スプリット」に続く3部作の最終編。 これも劇場で見るはずが、都合がつかず見逃していたもの。はやくもWOWOWで放送されたので、待望の鑑賞!

・・・でも・・・・。(笑)

前2作も、決定的に面白いわけではなかったので、正直あまり期待してなかったら・・・・・・やはり、そのとおりになってました・・・。(笑)

元々の話自体が、イマイチだからね。この話に共感できる人いるのかなあああ・・・。??

監督だけが、いいでしょ、いいでしょ、この考え、いいでしょ!って、ひとりで盛り上がっている感じで、見ていて、シラケるばかり・・・。(笑) 小説だったら、面白いかも?

わざわざ映像化するほどではないと思う。

また、いつもラストがスゴイって言われてる監督だけに(笑)、今回は、どんなラストを見せてくれるのか、ラストの直前まで、映画は、盛り下がっていたんで(笑)、なんとか挽回してくれるかなああって、思ったけど・・、ええええーーー、これで、終わりぃいいっ!!?? 嘘でしょう!?ってことに!!(笑) 衝撃度まるでなし!!

ひねりはきいてたけど、オドロキまでいってない!

これじゃあダメでしょう!(笑) 

 

途中、キューブリックを思わせる構図とか、美術があったんで、そこだけは、うなりましたが・・・・。

 

ロードゲーム

1981年の日本未公開のサスペンス。

あの「サイコ2」(1983年)のリチャード・フランクリン製作監督作品。

「ハロウィン」のジェイミー・リー・カーティスが出ているってことで、相当昔から注目していたもの。VHSソフト化されていたけど、当時レンタルされてなかったので、未見状態。

ちょっと前に激安中古DVD!(DVD化されてたとは知らなかった!)をゲットしていたんで、ようやく待望の初鑑賞!

見始めてから、数分たってわかったのは、これって、アルフレッド・ヒッチコック映画にソックリだなああってこと! タッチが、まんまヒッチコック!! そういえば、フランクリン監督、メチャクチャヒッチコック監督を尊敬してたっけええと思いだし、俄然興味津々で、魅入ってしまいました!! いやああ、笑っちゃうほど、ヒッチコックを意識して演出してますねえええ。 面白すぎです!!(笑) ヒッチコック監督が表紙の雑誌が、何気なく劇中に出てくるし、ヒロインであるカーティスがヒッチハイカーで、役名はヒッチ!!(笑) 

全編、サスペンスとユーモアが混じりあい、ショック演出もうまい!

脚本も、奇跡的と思えるほど、ヒッチ好み。

「サイコ2」の監督に抜擢されたのも、これ見たら、納得がいきます。

1978年の「パトリック」とか1986年の「リンク」は、そんなにヒッチコックタッチは、出てなかったような気がするんで、この作品1本にすべてを踏襲したんでしょうね。

注目ポイントは、ジェイミー・リー・カーティスの美しさ!(笑)

若いときのカーティスの美しさが、一番出てるのは、この作品なんじゃあないかと思いました!! 

気になったのは、画面のサイズ。このDVD、ビスタサイズだったんですが、妙に窮屈。

右端と左端にいる人物が、うまく画面内に収まっておらず、ちょっと切れてるんで、見てて不自然 。アメリカでブルーレイが出てたんで、確認したら、こっちはシネスコ! もう、買っちゃいましたよ!(笑)シネスコでもう一度、見直そうと思ってます!