<ジェリー・ゴールドスミス作品 映画雑記>

 

エイリアン

1979年公開! 音楽、ジェリー・ゴールドスミス!!

劇場でも見てるし、TV放送、レーザーディスク、ベータソフト、VHSソフト、DVDと何回も見てる、傑作SFホラー! 今回、初めて、ブルーレイでの鑑賞となりました! 見るのは、ちょっと前の、新・午前十時の映画祭で、「エイリアン ディレクターズ・カット版」を、見て以来になるのかな。

今回は、オリジナル版で見ました。クライマックスに付け足された繭のシーンは、やはり余計だと思うので、今後も、オリジナル版しか見ないと思う。(笑)

・・・で、今回、なぜまた「エイリアン」なのか?(笑) まだ未見の名作映画がいっぱいあるというのに、それらを差し置いてまで、急に!見る気になったのは、今、「メイキング・オブ・エイリアン」という最近発売された分厚い本を読んでいる際中だからなんです。 本屋で立ち読みしたら、あまりにも面白かったんで、高かったけど買ってしまいました! (笑) もちろん、数年前にも、いろんなメイキング本が出てて、所有してたんですが、そっちは、主に特撮中心だったんで、製作過程の超絶な苦労話!を、わかりやすく時系列で書いてある、こっちの本のほうが、自分には合っていて?(笑)、 面白いのなんの! 今まで知らなかった、いろんな新事実がいっぱいあって、「エイリアン」ファン必読です!

予算の関係でスケジュールが圧迫され、撮影は、妥協につぐ妥協の連続だったり、何回も編集をやり直して、いろんなバージョンがあったということ。 製作側の要望で、気持ち悪いシーンは、かなり削ってしまったこと。 素材が足りなくて、テスト撮影のシーンを使ったり、違うシーンで撮ったものをこっちの場面にも使ったり・・・etc・・・。

また、試写会を開いたとき、劇場によっては、音響設備が悪く、音も小さく上映され、劇的効果が薄く、客の反応がイマイチだったんで、ある時の試写では、監督自ら、映写室に陣取り、ボリュームを最大限に上げたという!(笑)

この映画はボリュームをあげないといけないんだとさえ明言してます!!

・・・そう、この映画、ボリュームが大きければ大きいほど、ショック度が高いんですよ!

だからTVとかで、見ちゃうと、意外に怖くない。

劇場でも、名画座なんかで見ると、音が絞られてたりするんで、これも怖くない。

突発的な衝撃音、炸裂音なんかでけっこう、ビックリさせたり、小さな鼓動音とか細かな音響設計で、不安な雰囲気を煽るシーンが満載な映画なんで、見る環境によって、ぜんぜん評価が変わってしまう、不思議な映画となってます!

自分は、70ミリ上映を見てないんで、わからないんですけど、70ミリの音響はすさまじいので、当時70ミリで見た人が一番恐怖を味わえたんじゃあないかなあああ。

今回、ブルーレイで、近所迷惑にならないようなボリュームで見たんですが、音質が良かったんで、まあまあ、ビックリできました。でも、ほんとは、タマゴから突然飛び出してくるシーンでビックリできる音量まで上げるのがベストなんですけどね!(笑)・・・重低音をきかせて・・・。 さすがにそこまで家庭ではできない・・・。そのボリュームでいくと、クライマックスなんか音響の嵐ですからね! うるさくてしょうがなくなります!(笑)

音楽は、ジェリー・ゴールドスミス! 

大傑作な1本です!!

当初、その場面用に考えられていた音楽の数々が、ダビング時に使われなかったり、変更になったりしてますが、それでも、素晴らしい効果で、最高に聴き惚れてしまうところは、スゴイ!

サントラアルバムでは、使われなかった曲が全部聴けるので、別な意味で、新たな「エイリアン」の世界を堪能できます!!

今回改めて見て、実に編集が見事だったんだなああって、オドロキました! 展開がスムーズに進んでいくし、わかりやすい! 見てて気持ちいいんです!! メイキング本を読むと、相当編集はやり直したようで、いろんな編集を試したらしい。何回も何回も・・・。

毎日、深夜まで・・・。

・・・とにかく、奇跡的な映画だなああ。

 

そんな、超絶に苦労して、出来上がった映画は、その苦労が、いやがうえにもフィルムに焼き付いているんで、その念?が作用しているのか?、いつまでも我々の心をとらえて離さない・・・・。

続けて、もう1回見てもいいほど!(笑)

 

あと、公開当時、リドリー・スコットに直接スタンリー・キューブリックから電話がかかってきて、あのエイリアンが腹から飛び出てくるシーンはどうやって撮影したんだ?と質問してきたっていうんだから、実に興味深い!!(笑) 

スコット監督にとって、名誉なことですね!?(笑)

 

悪魔のワルツ

1972年公開のホラー映画! 音楽・ジェリー・ゴールドスミス!

だいぶ前に買ったDVDで、鑑賞。 かっこいいオープニングの映像と音楽から引きこまれ、ジェリー・ゴールドスミスのクレジットが出た途端、気分は最高潮!! 初見時、音楽がゴールドスミスだとは、事前に知らなかったんで、もう、クレジット見て、おどろいたのなんの!(笑) 俄然、見る気が出ましたねええ。 音楽の劇的効果が素晴らしく、うなりまくりです!! 

ヒロインのジャクリーン・ビセットの魅力も最高で、ちょっと忘れられない映画になってます!(笑)

また、都市伝説で、人面犬が話題になったときがあったんですが(笑)、雑誌とかで、紹介されたときに、よく使われた人面犬のイメージ写真は、この映画に出てくる人面犬です! 

・・・なーーんのことはない、劇中の仮装パーティで、犬が人間のマスクをかぶらされているだけなんですが・・・・!(笑)・・・でも、これがけっこう不気味ではあります。

改めて、今回見て、気づいたことは、ジャクリーン・ビセットの顔のアップのカット。

ほとんどのカットが、ソフトフォーカス調で、彼女が最も美しく見えるように、いろいろライティングを工夫しているようですね。 対する、男優の顔のアップとは、明らかに感じが違うんで!(笑) 

 

ニムの秘密

1982年製作のアメリカのアニメ映画。 日本未公開! 音楽がジェリー・ゴールドスミスだったんで、早くからサントラだけは聴いており、このまま永遠に日本で見ることはできないのかああと、いっとき落胆しましたが(笑)、ビデオ化されてひと安心。初見は、輸入ビデオで。

音楽を先に聴いてるだけに、もう、大感激! ゴールドスミスの劇的効果満点の曲の素晴らしさと、愛くるしいアニメの相乗効果で、涙涙ですよ!(笑) あいかわらずうまいなああ!! 今回、だいぶ前に買った激安中古DVDで、超久しぶりの鑑賞! 

・・・久しぶりに見て、気づいたんですが、けっこう、ストーリー展開に省略が多く、わかりにくい・・・。 子供向けのアニメとはいいながら、レベルの高いSF的な話になってるんで、子供が理解できたかどうか疑問・・・。

・・・大人もうなるアニメ映画ってところか。

あまりに子供向けにしちゃうと、いっしょに鑑賞する大人は、くだらなさすぎて、たまったもんじゃあないんで?(笑)、このへんが、ちょうどいい感じかな。(笑)

アメリカのアニメは、だいたいこういうレベルなんで、よくわかってる!!(笑)

それに比べて、日本の子供向けアニメは、大人の鑑賞に耐えられないものが、多いんで、困っちゃう・・・。(笑)

 

レジェンド 光と闇の伝説(インターナショナル版)

1987年日本公開! 先日、音楽がタンジェリン・ドリームのアメリカ公開の90分版DVDを鑑賞。 その記憶が薄れないうちに、見といたほうがいいだろうと思い、今回、超久しぶりに、音楽がジェリー・ゴールドスミスのインターナショナル版(日本とヨーロッパで劇場公開された版)をブルーレイで、鑑賞しました!! こっちは、94分! 

ちょっと前にブルーレイで、114分のディレクターズ・カット版(音楽ジェリー・ゴールドスミス)を初めて見てるんですが、そのときは、もう、すっかり、日本公開の94分版がどういうものだったか、忘れていたんで、違いがわからず、ただ長いだけで、どうしたもんかなああとモヤモヤしたんですが、・・・今回、ハッキリわかりました!! いやあ、オドロキましたねえええ。

これ、やっぱ、ディレクターズ・カット版が一番いいですよ!(笑)

94分版だと、ジェリー・ゴールドスミスの素晴らしい音楽がところどころカットされていて、不完全だったことを確認! お姫様の素晴らしい歌の曲が、けっこう端折られていて、聴いてて、不満爆発です!!(笑) 細かく再編集してるもんだから、これ、音楽編集に相当苦労したと思います!!(笑)

それと、決定的なことに気づきました!! 大発見です!!

なんと!! ラストが完全に違う!!??

今まで、誰も、言及してないと思いますが、94分版を見たあとに、すぐに、ディレクターズ・カット版を早送りで、見直してみて、自分、確信しました!!

アメリカ公開版、インターナショナル版は、お姫様が体験する悪魔的な出来事の数々は、現実に起きたものとして描かれているんですが?、ディレクターズ・カット版では、お姫様の夢オチになってました!!??(笑) ・・・・少なくとも、私には、・・・・夢オチに見えた・・・と言ったほうがいいかもしれませんが・・・。(笑)

そう、このお話、夢じゃあないと、いろいろ不思議な点、矛盾点がいっぱいあって、自分としても、納得してなかったんで、ディレクターズ・カットの夢オチのようなラストを見て、非常に納得しました!!(笑) これならいい!!(笑)

夢オチなら、すべてが納得!!(笑) すべてが、パーフェクト!!(笑)

よって、夢オチのお話である?、ディレクターズ・カット版が、ベストな版であり、アメリカ公開版、インターナショナル版は、どうしようもなく不完全!!

どうりで、この映画の評価が当初から低いわけだ!(笑)

ディレクターズ・カット版は、劇場公開されておらず、DVD、ブルーレイだけで、一般にお披露目されてるはずだから、しょうがないけど・・・・・・。

今回の鑑賞で、ジェリー・ゴールドスミスの劇的効果満点の音楽が、最大限生かされているのが、ディレクターズ・カット版のほうだったということがわかって、何かうれしい!! もう、これは、ベスト中のベストの版ですネ!!

もう一度、ディレクターズ・カット版を見直して、最高の評価をしたいと思ってます!!(笑)

いやああああ、こんなことに、ようやく気付くとは・・・・。(笑)

「レジェンド 光と闇の伝説」は、ディレクターズ・カットが最高の版!!

この版を見て、リドリー・スコット、ジェリー・ゴールドスミスを再評価しましょう!!!

アメリカ公開版、インターナショナル版は、見なくていいです!!

ただし、アメリカ公開版だけにある、角を折られたユニコーンが、再生して生き返るシーンは、あったほうが、わかりやすかったかも??・・・これ追加撮影だったのか??

インターナショナル版、ディレクターズ・カット版だと、唐突にユニコーンが元気になって登場してるんで!!(笑)・・・まあ、お姫様の夢だと思えばいいのか?(笑) ユニコーンは、夢の世界だったんだから・・・??(笑)

それにしても、お姫様役のミア・サラという女優、超美人ですねええ!!

もっと、ブレイクしても良かったのになああ・・・。

 

夕陽の挽歌

1971年公開! 日本では、なぜかいまだにソフト化されていない、忘れられている?アメリカの西部劇なんですが、ついに先日、BSで初放送!! もう、待望!! もっと、話題になってもいいのに?、ひっそりと放送された感あり?(笑)

なんといっても、音楽が、ジェリー・ゴールドスミス!! 昔からサントラは、聴きまくっていて、その素晴らしさに圧倒されてたんですよ!! 絶頂期のゴールドスミスなんで、音も若い若い!(笑)

そのあと、吹替!トリミング!超短縮!された最悪のTV放送(笑)で初めて見、アメリカ版のシネスコサイズのレーザーディスクを買って、主要なシーンだけを見てそれっきり・・・。(笑) 最近、いつまでたっても日本でソフト化されないんで、業を煮やし、・・・ネットで調べたら、アメリカで最近ブルーレイ化されていることを発見!!! 即断で、注文! 注文した数日後に、BSで、初放送ですよ!!(笑)

何か、念が働いたんでしょうか?(笑)

で、まずは、BS版で鑑賞したんですが、ラストの処理が、どうしても気に入らなくて、ブルーレイ版で、再確認することに。

BS版では、短いエンドロールが終わっても音楽が続いていたため、それをいいことに?、そこに、番組としての日本語クレジットを入れ込んでいたんです!! これ、オドロキ! 興ざめ!!

実際、まだ映画が終わってないのに!!

ブルーレイ版では、エンドロールが終わると、黒味になるんですよ。その黒味部分にも、音楽が続き、ちゃんと曲が終わってから、完全終了。黒味部分に余韻を残したわけです。

この、余韻が映画として、大切だったのに、BS版では、この余韻をぶち壊していました!!(怒り!!)

あと、BS版とブルーレイ版の違いは、BS版は、序曲、休憩後の間奏しか入ってなかったのに、ブルーレイ版では、序曲、休憩後の間奏の他に、映画が終わってから、EXIT MUSICなるものが、入ってました!

なるほどなるほど、大作は、退場の音楽まで用意してたんですね!

 

うーーーん、日本で初めて放送されたのは、奇跡的で、ものすごい快挙だと思うけど、オリジナルをこうも、改変しちゃあ、ダメだなああああ。(怒り!!)

 

映画のほうは、ゴールドスミスの音楽も最高で、傑作といっていいと思いますが、

一貫して、叙情性を重視し、ゆっくりとしたリズムで、淡々と描いていくだけなんで、普通だったら、つまんないと思うはずなのに・・・いや、実際つまんないと思う人もいるかもしれないのに・・・、なぜか、自分は、まったく飽きることなく、ダレることなく、138分見ることができました・・・。不思議不思議・・・(笑) これって、スゴイ!!(笑) 

・・・思うに、なんといっても映像の力が一番だったんだと思います!!

見惚れるほどきれいで雄大な風景を引き立たせるシネスコサイズの迫力があったからこそ、TVサイズでは味わえない、感性に訴えかけてくるものを感じとれたんでしょう!

これこそ、映画! 映画ならではの空気感! TVでは味わえない感覚感触!!

いやああ、わかる人には、わかる映画でしたよ!!(笑)

 

バンドレロ!

1968年公開の西部劇! 音楽は、ジェリー・ゴールドスミス!

昔、TV放送、VHSソフトで見たっきり!

今回、DVDで、初のシネスコサイズでの鑑賞!!

いやあああ、シネスコサイズ、大迫力です! すべてのシーンが、シネスコサイズを生かし切った構図で見せてくれるので、素晴らしすぎる!!

昔、スタンダードサイズで見たとき、ぜんぜんつまらなかった印象があったんで(笑)、やっぱ、映画は、本来のサイズで見ないと、ダメなんだなあと、つくづく思いましたねええ! 見直しました!! 

とにかく、絵に見惚れるんですよ! 魅せられちゃう!!

これなら多少テンポが悪くても、全然許せちゃうなああ。(笑)

シネスコサイズ恐るべし!!

なにしろ、絵作りが徹底してる!! すべてが、シネスコ構図のキラーカットになってるんです!! 右端から左端まで、人物を無駄なく配置、キーとなる小道具を右端や左端に設置、部屋内の人物が左端にいて、右端の窓の外でも、いろいろな人物の動きがあり、人物の影まで、画面の端っこに映してる、ワイド感を強調する雄大な西部の風景、疾走するたくさんの馬、ガンアクションにおける人物配置の見事さなどなど、ほんと感心しました。 ここまで、すべてのカットに細かくこだわってる映画も珍しい。 

監督のアンドリュー・V・マクラグレン、只者じゃあないですね! 同じくカメラマンも!!

ゴールドスミスの音楽も、劇的効果満点で、音楽なしでも、ド迫力の映像が、さらに、スゴイものになっていて、いやああ、初見より数百倍、面白かったなああ!! 

イタリアのコミカルなマカロニウエスタン&モリコーネの派手な音楽もいいけど、このようなアメリカの正統派ウエスタン&ゴールドスミスのシャープな音楽も、またいいもんです!

 

スパイダー

2002年公開! 音楽ジェリー・ゴールドスミスの誘拐サスペンス映画!

当時劇場で見たっきりで、真犯人さえ忘れていたんで(笑)、今回、再度、内容の確認とゴールドスミスの曲の確認をしたしだい!

レンタルDVDで、2回目の鑑賞! いやああ、ほとんどのシーン忘れてましたねえ! 意外な展開に、初見じゃあないのに、驚いちゃいました!(笑)

途中から、真犯人は、思い出しましたけどね! あああ、こいつだったなああって!(笑)

アメリカ公開は2001年で、サントラも既に入手し、聴きこんでいたのにもかかわらず、なかなか日本公開の噂を聞かぬまま、結局1年も待たされたわけです! オクラ入りかと思ってましたよ!(笑)

当時の感想を見ると、

ゴールドスミスの音楽が、サントラで聴くより効果的だったとか、真犯人が意外だったとか、黒澤明の「天国と地獄」を思わせるシーンがあったとか、見終わってから、原作本を本屋で立ち読みしたら、ラストの締めくくり方が違っていたとか等々、いろいろ書いてありました・・・・。でも、ほとんど忘れてました!!(笑) 人間の記憶って、ほんと曖昧ですねえええ。

・・・また、当時の感想に書いてなかったことなんですが、なぜ気づかなかったのか、すごく不思議なんだけど、主役のモーガン・フリーマンが乗ってる車が、ポルシェ911なんですよ!! 当時見ても、絶対わかったはずで、絶対、911に乗ってる!って、書いたはずなのに、書いてなかった!! 不思議不思議?? ここだけ寝てたのか?(笑)

 

実は、この映画、1998年に公開された「コレクター」という同じモーガン・フリーマン主演の映画の続編なんですよ!

自分、未見なんだけど、この映画でも、ポルシェ911に乗っているのか、急に確かめてみたくなりました!!(笑) ←その後、確かめたら、案の定、911に乗ってました!!(笑)

 

ラスト・ラン 殺しの一匹狼

1971年公開! 渋くてかっこいいアクション映画!

音楽・ジェリー・ゴールドスミス!

昔、TV放送とVHSで見たことあり。(共にトリミング版)

DVDがレンタルされてないんで、購入! 今回初めて待望のシネスコサイズでの鑑賞です!

いやあああ、改めて素晴らしさを堪能!! ゴールドスミスの音楽がかっこよすぎて、曲が流れてくるたんびに、大興奮!! 劇的効果満点です!!

しかも、サントラより、荒っぽくド迫力な演奏なんで、うぉおおおおって感じ!(笑) しびれまくりです!! ゴールドスミスって、スゴすぎぃーー!

実際、そうなんです! 自分、サントラLPのほうを先に聴いており、こっちも、随分ド迫力な演奏だなああって、聴きながら興奮してたんですが(笑)、本編での演奏は、それ以上なんで、ビックリですよ!! この演奏の違いも、興奮度に拍車をかけてくれました!! こういう演奏をすれば、見てる客は絶対興奮する!!ってことが、わかって演奏してる感じなんです!! ノリノリの録音現場だったってことが想像できます!! 若いなあああ!!(笑)

映像的な見せ場もたっぷり!!

かなり古い型のBMWとジャガーとの本物ならではの大迫力のカーチェイス!!

スタントマンを使ってない、主役俳優の背後で起こるものすごい爆発シーン!!

70年代の映画らしい、ハードでシャープな切れ味!!

いやああ、もう、映画もかっこいいし、音楽もかっこいいし、最高ですね!!

もっと、注目されてもいい作品だと思いますねえええ。

 

発見したことは、今回のDVD版を見てて、あるシーンになんか違和感を感じたんで、もしやと思い、持っていたVHSソフトで、そこのシーンを見てみたら、やっぱりです! このDVD版、過去のTV放送とVHS版とは、バージョンが違いますね!! TV放送,VHSソフトにはあったシーンが数秒カットされ、そこになかったカットが加わってました! よってトータルタイムはあまり変わってない・・・。 うーーん、お見事!(笑)

VHSソフトを持っていて良かった!!(笑) 貴重ですよこれは!!

 

カサンドラ・クロス

1976年公開のパニック映画!(笑) 音楽・ジェリー・ゴールドスミス! 

最高の劇的効果で、アクションシーンの数々は、何回見ても大興奮!(笑) あまりのスゴサに涙が出てきたほど!!(笑) 超盛り上がります!!(笑)

ゴールドスミスって、最高!って、誰もが思ってしまう、最高の音楽!!

劇場でも、TV放送でも、VHSでも、レーザーディスクでも,DVDでも見てきて、今回は、最新のマスターによるBS放送版で鑑賞! WOWOW放送版もあるんですが、マスターは、同じようです。 持ってないけどブルーレイ版も同じなのかな?

で、このマスター、問題があるんですよ!!(笑)

一見、映像はきれいなんで、いやああ、今まで見たソフトの中で一番いいなあああと思っていたら・・・・、バート・ランカスターとイングリッド・チューリンの肌の色が、不自然なほど、白いんです!!(笑) 気持ち悪いほど白い!!(笑) それが気になりだしたら、他の俳優の肌の色も若干白いような感じに見えてきて・・・。(笑) もう、気になって気になってしょうがなくなりました!! ・・・これ、絶対、極端に色味をいじってますね!! いじった結果、この始末・・。(笑)

見終わってから、持っていたDVDで、二人の出てるシーンを見てみたら、普通の肌色・・・。ほんのり赤身もあります!! まったく不自然ではなく、生気もあります!!(笑)

ええええーーー、これってどうなの!?

DVD版の色調のほうが、ぜんぜんいいじゃん!!!! 

あと、決定的に、おかしな箇所を発見しました!!

劇的興奮を呼ぶ、ヘリコプターシーン、ここの音楽トラックだけ、なぜか数秒、遅れて聴こえてきます!! セリフと効果音は、シンクロしてるのに、音楽だけ、ズレてるんですよ!! そのため違和感があり、ちょっと興ざめ!!

(初めて、この映画を見る人には、気づかないけど。・・・こんなもんかと?(笑))

あれええ、こんなタイミングだったっけええーーー??・・・・っと、今まで何回も見てきた私としては、絶対、おかしいと思い、DVDで、その箇所を見直してみたら、こっちは、当然ながら、ピッタリ合ってます!! 映像と音楽のタイミングは、バッチリで、大興奮!!(笑)

いやあああ、このハイビジョンマスター、作り直したほうがいいですねえええ!! ちゃんと製作しろよ!!って言いたい!! 音楽だけズラすなよ!!

やれやれ・・・。(笑)

劇場で見たときと、まったく同じ興奮を味わいたければ、DVD版の「カサンドラ・クロス」を見たほうがいいですねええ!! フィルムルックだし、音楽のズレなし!(笑)

 

スウォーム

1978年公開の殺人蜂が襲ってくるパニック映画! 音楽・ジェリー・ゴールドスミス! 確か見る前にサントラを聴いていて、その素晴らしさに大興奮!

こりゃああ、期待できるぞぉーと期待に胸膨らませながら見に行ったんですが・・・・、見事に大ハズレ! まったくダメ!(笑)

ゴールドスミスの音楽もあまり効果的に使われておらず、残念無念!

はっきりいって、どうしようもない凡作です!(笑)

劇場版は、116分で、VHSソフトも116分。その後、アメリカでレーザーディスク化されたとき、初めて156分!になり・・・、でも早送りで見たせいか、どこが増えてるのやら、その時は、さっぱりわからず。(笑) 

今回、その156分版が、アメリカでブルーレイ化されたので、ゲット!

今宵、じっくりと確かめたく、超久しぶりの鑑賞!!

うーーーん、そうだったのか・・・。(笑)

・・・・これは、116分版のほうがまだいいなあああ。(笑)

テンポ悪すぎ!(笑) シネスコの構図がなかなかいいので、飽きることはなく、眠くもならなかったのが、唯一の救いだけど、主演のマイケル・ケインの登場シーンがやたら増えてる。でも、これがダメなんだよなあああ。昆虫学者なのにもかかわらず、無能なんで!?(笑)、増えた分だけ、イライラ。(笑) いろんな場面に都合よく出てきて、大根役者ぶりを発揮! クールな目つきで、セリフをダラダラ言うだけで、まったく役に立たず! しかもアクションしない!! これ、完全にミスキャスト!(笑) ポール・ニューマンに演じて欲しかった! 

パニック場面は、ホンモノの蜂を使ってるだけに、気持ち悪いし、緊迫感はあったし、ミニチュアの特撮は、ホンモノに見えて、お見事だし、火炎放射器を使ったシーンなんか、ド迫力で、見せ場としては、まあまあなので、マイケル・ケインの出番をできるだけ削り、100分くらいにすれば、まだ見れる映画になったかも。(笑)

でも、オールスター大作としては、ショボイ。大都市を襲う蜂の大群の恐怖が全く出てない!!(笑) 普通、避難しようとする、大群衆シーンを見せるでしょう! それがないんですよ!(笑) 避難して、ゴーストタウンになった大都市に襲来する蜂の大群も、丁寧に見せるでしょう! それもないんですよ!!

たっぷり時間をかけて描かれたのは、小さな町が襲われるスケール感まるでなしのシーンだけ!(笑)

面白かったのは、その小さな町に映画館があり、入口前に、あの「タワーリング・インフェルノ」のポスターが貼ってあるんですよ!!(笑)

その映画で、アクション監督を務めた大プロデューサー、アーウィン・アレンのお遊びなんだけど、まさか、自分が監督してみたら、こんな凡作になっちゃうなんて、この撮影の時点では、まったく気づかなかったんでしょうねえええ・・・。(笑)

 

トータル・リコール

 

1990年公開! シュワちゃんとブレイク前のシャロン・ストーンが出てる

SFアクション大作!! 今回、実に30年ぶりにDVDで鑑賞!!

音楽は、ジェリー・ゴールドスミス!!

初見は、なんと、日本公開前に!!アメリカ盤レーザーディスクで!!

アメリカと日本の公開に半年のタイムラグがあり、アメリカのソフト化が早かったため、日本公開前に、アメリカ版のレーザーディスクが輸入ビデオを取り扱ってるお店で売られ始めるという事態に!(笑) 自分も、見つけてビックリ! こんなことがあるんだなああっと思って、速攻で、ゲット! レジへ!!(笑) 

買うとき、店員さんに言われました!

「お客さん、運がいいですねええ。この映画、まもなく日本で公開するから、売っちゃいけないって、発売禁止令が出たんですよ!! でも、うちの在庫の最後の1枚なんで、売っちゃいますねええ!」っと、言ったんです!!(笑) 

なんと、発禁の映画!!(笑) 最新の超話題作を、日本公開前に見れる!! 

この贅沢!!(笑)この愉悦感!(笑)

こういうケースは、サントラ盤では、よくあるけど、発禁にはならない!(笑)今回も、音楽が、ジェリー・ゴールドスミスだったんで、サントラCDは、はやくから聴いていて、あとは、本編を見るだけの状態!! 

もう、見たくて見たくてしょうがなかったんで、この発禁レーザーディスク(笑)、買ってすぐに見ちゃいました!!(笑) 公開前に!!

もちろん、そのあと、劇場でも見に行きましたよ。(笑)

 

で、どうだったのか・・・。???(笑)

初見のレーザーディスク、続く日本の劇場鑑賞時での、感想は・・・、

・・・・イマイチ・・・・。(笑) 

異様なグロさが、生理的に合わなかったのと、ゴールドスミスの音楽効果が、ちょっと今までとは違い、あまり効果が上がってなかったんで、期待外れ。

メインタイトルは、超かっこよくて、テーマ曲としては、最高なんですが、このテーマ曲を、いつものゴールドスミスだったら、劇中の大きな見せ場のときにも、たっぷり聴かせてくれるのに、今回は、それがなく、このテーマ曲を大々的に使ったのは、メインタイトルとエンドタイトルのときだけ。 劇中のアクション場面の曲は、大迫力の演奏をしているものの、このかっこいいテーマ曲を全面に押しだしてないんで、劇的に盛り上がらないんですよ!!! チラホラとその旋律の片鱗は流れてはくるんですが・・・。

ポール・バーホーベン監督の音楽センスは、これなのか?と思うほど!!

次の「氷の微笑」「インビジブル」でも、ゴールドスミスと組んでるんだけど、こっちも、同じような使い方・・・・。なぜか劇音楽に徹しきり、メロディを聴かせて、劇的興奮を煽るようなことはしないんです!!

これは、残念!! 何度、この場面にあのテーマ曲を流してくれれば、最高だったのにぃいいいと、地団駄を踏んだことか!!!(笑) 特にクライマックスなんか、絶対ですよ!

よって、サントラもテーマ曲以外は、イマイチなんです・・・・。

バーホーベンの意向を組むと、こうなっちゃうんですね!?(笑)

常にアクションの動きにピッタリ合わせた曲を展開させてるんで、かっこいいメロディを聴かせる間もなく、すぐに曲調が変わっちゃう!!

かなりのゴールドスミス作品を見て、聴きこんできた私にとっては、この音楽構成は、かなり、珍しいパターンだなああと感じました。 超絶なファンなら、尚更そう思ったはずで、この変化に驚いたでしょうね!

DVDの特典映像のメイキングで、ゴールドスミスのインタビューがあり、

興味深い発言をしてました!

・・・かなり前衛的な曲を作ったんで、公開時、テーマ性に欠いた音楽って酷評されたよ!・・・と!!!

いやああ、本人もわかってたんですね!! 

監督の要求に応えた結果がこうだったわけですね!?(笑)

 

でもでも・・・・、今回超久しぶりに、鑑賞したんですが、あのときの印象とちょっと、違いました!!

メチャクチャ楽しめたんですよ!! 最高に面白いじゃあないかと!!(笑)

デビッド・リンチ並みのグロさは、やはり抵抗はあるけど、切れ味抜群、怒涛のごとく疾走するシャープなアクションの連続に大興奮!!(笑) ゴールドスミスの大迫力の音楽に完全に圧倒、魅了されました!!!???(笑) うーーん、・・・・自分が、成長したからなんでしょうか!?(笑)

特撮も、さすがに古臭く感じるところはあるけど、この時点では、最高峰のレベルだったんだろうなあってことはわかるんで、それを踏まえると、驚嘆に値します!! 

グッチョグチョの残酷描写も多く、思わず顔をしかめてしまうシーンばっかり!! CGIなしの特殊効果なんで、見事な職人技が堪能できます!!

うなりまくり!! うぉおおおお、すげえええ!!って!!

なんか、今になって、この映画、ホントは、こんなにスゴかったんだあああって、気づきました!! 見直しました!!(笑)

このスゴサが、当時の自分には、わかんなかったんですねえええ。

つまり、バーホーベン監督の普通ではない?異様な感覚に、あの頃は、ついていけなかったんでしょう。(笑) 今になって、わかるとは・・・。

とにかく、面白かった! 楽しめた! 久しぶりに見て良かった!!

・・・・もしかして、・・・・傑作!?(笑)

シャロン・ストーンの美貌ぶりとキャットファイトも最高!!

ゴールドスミスのサントラも今一度じっくりと聴きなおして、再評価したいと思います!!! 感激しました!!