フルメタル・ジャケット 総括
スタンリー・キューブリックの「フルメタル・ジャケット」」のここがスゴイ!
・いよいよ、「フルメタル・ジャケット」の総括!!
私が今回の再鑑賞で新たに発見した!「フルメタル・ジャケット」」のスゴイことアレコレ!(笑)
★スタンダードサイズで見たときの構図がサイコーに良い!!
ビスタサイズに見慣れてから見ると、新鮮な衝撃を受けること間違いなし!
キューブリックの一流カメラマンとしての才能が猛爆してる!!
カットが変わるたんびに、その構図の素晴らしさに身震いしたほど!!
スタンダードサイズで見れるのは、最初に発売されたDVD(音声はモノラル)と、2回目にリマスターされて発売されたDVD(音声は、5.1ch)のみ。
★音響、音楽効果がスゴイ!
モノラル、5.1ch、どちらで聴いても爆発音、銃撃音は、椅子から飛び上がるほどビックリする!!
さらに5.1chでは、高さを感じる反響音を体感できる!!
ウーファーにもほどよく反応するんで、重低音にも痺れまくり!
エンドクレジットに流れるローリング・ストーンズの曲も、重低音が効く演奏があるんで、もうノリノリ! 最高の気分で見終わることができる!!
★私の推測だけど、
キューブリックは、この「フルメタル・ジャケット」を、
徹底的に実験映画、自主映画のノリで作った感がある!!
その理由としてーー
・出演者のほとんどに感情のこもった演技をさせていない!
・セリフを棒読みさせている!
・しかも早口で棒読みさせていたりする!
・わざとオーバーな演技をさせている!
・だからうまい俳優は必要ないので、スター俳優を起用していない!
ほとんど無名。 演技力に信頼のない?俳優をそろえている!(笑)
最初からヘタな演技でかまわないと思っていた!?(笑)
・・・・しかしながら、キューブリックの意に反して?、カウボーイ役とアニマル・マザー役の俳優だけが、うますぎて(笑)、いい意味で浮いてはいた。(笑)
私なんか、途中から彼らの名演技に注目しちゃったからね!(笑)
ちなみに、ジョーカーとデブが、なぜか?(笑)、感情を込めて対話をしてる場面がいくつかあり、見てて違和感があったけど、あとで、彼らの音声解説を聴いてわかったけど、アレ、すべて二人のアドリブだったんだって!!(笑)
現場で、キューブリックに自由にやって良し!って言われて、やったという。 だから違和感があったのか!(笑) ← キューブリックのお遊びカットだね?(笑)
・プロの監督だったら絶対しないはずの、一目見て、自主映画っぽい演出をしているカットがいくつかある!!(笑) ← これはスゴイ!
こういう演出をキューブリックがやるっていうのは、もう意図的にやっているとしか思えない!! ← 他のキューブリック映画にはないので。(笑)
← これもキューブリックのお遊びか?(笑)
・今回見終わってから、キューブリックと共同で脚本を担当した2人、
グスタフ・ハスフォードの「ショート・タイマーズ」という原作と、マイケル・ハーの
「ディスパッチズ」というルポルタージュ本を、超久しぶりに読んでみた。
で、そこから見えてきた脚本の構成、映画の神髄はーーーー、
全体は、「ショート・タイマーズ」をベースにし、その中に、「ディスパッチズ」で書かれていた要素をところどころ散りばめ、残りはキューブリックの言いたいことを入れ込んでいたようなフシがあることがわかった。
驚くべきことは、映画における、その展開とセリフ!!
原作も、簡潔な文体で書かれていたけど、映画の感触もその文体にそっくりで、余計なことを言わない。
さらに、普通の映画にありがちな、原作を逸脱したゼイ肉部分が一切なく(笑)、劇的要素もできるだけ排し、すべてが極限にまで削り込まれており、ひたすら言いたいことだけを羅列!!
そのために、あとはもう骨だけが剥き出しになった、無味乾燥状態の映画になっていたのだ!! ← 意図的にそうしてるところがスゴイ!
―――そう、最後に残ったのは骨!! 骨だけ!!
骨だけの映画なのだ!!
その骨の部分とは、いわば真実!!
真実のみ!!
真実しか残らない!! 残ってない!!
そう、キューブリックは、この「フルメタル・ジャケット」で、まさにこれ以上ないほど究極的に、戦争の真実、本質を描いたってことになる!!
!!!!!!!
いやーーー(笑)、ついに、ついに、公開当時から、一部の批評家が言ってはいたものの、自分の中では、理解できず、困惑していた、
<キューブリックは、ベトナム戦争の真実を描いた!>ってことが、どういうことなのか、遅ればせながら、ようやくわかりましたよ!!(笑)
うーーん、なるほどなるほど・・・・・。
超納得!!(笑)
―――ここに、たどりつくまで、長かったなぁーーーー!!(笑)
・続けて3回も同じ映画を見ると、いろんなことに気づくもので、
今回感心したのは、
ちゃんと映画文法にのっとた見せ方をキューブリックがしてたことがわかったこと!
いろんな兵士がたくさん出てきて、一見、誰が誰だかわからないと思いがちだけど、よーーく見てみると、ちゃんとそれぞれの個性がわかるようになっていたし、
次に死ぬ人を!
さりげなく最初に見せてから!
ちゃんと顔を観客に認識させてから!
死なせてもいたのだ!!
← すごく親切! 誰が死んだのか、ちゃんとわかる! わかりやすい!
・もうひとつ感心したのは、ひとつひとつの場面の作りこみがスゴイこと!
あまりに自然なので?(笑)、そのスゴサをついつい見過ごしちゃうんだけど、よーーく見ると、とにかく驚愕!!
パッと見、構図が素晴らしいってことはすぐわかるんだけど、それ以上に、その構図の中に、必ずといっていいほど、遠くのほうにエキストラがいっぱい映ってたり、人、ヘリコプター、車両、戦車モロモロが、絶妙なタイミングで出入りしてたり、絶妙なタイミングで爆発が起こってたり、黒煙の向き、黒煙の量までもが、うまくコントロールされていたりと、CGIのない時代によくこれほどまで、スタッフの連携がカギになる、複雑で手間のかかる困難な作業をやってのけてたなーーーって、とにかくオドロキ映像の連続なのだ!! ← 相当、撮影に時間がかかったと思う!!
もう、すべてが完璧!!
スタッフ、キャストの皆さま、本当にご苦労様、お疲れ様でしたーーー!!って感じ!!
―――ね、どうです?
これだけでも、スゴイでしょ!
キューブリックって、スゴイなーーーって思うでしょ!(笑)
天才じゃあなきゃ、作れないよな。
だから、
「フルメタル・ジャケット」、ある意味、傑作なんです!!(笑)
――――――
まだまだ他にも、いっぱいスゴイとこあるんだけど、
それらは、映画雑誌、研究本、ネットなどなどで、さかんに書かれているんで、
ここでは、言及しません。
興味ある人は、そっちのほうを読んでみてくださいませ。(笑)
さーーて、お次は、
「シャイニング」だぁーーー!!!
スティーヴン・キングのTV映画「シャイニング」も見るよ!
