前のエントリに続きます。(私の個人的な意見なのであしからずご了承ください)

さて、戦略補助金、「①そんなこと国がすることじゃない(前のエントリ参照)」し、「②効果も出てない」からやめなさーい!!ということになったわけですが。

問題なのは、この「効果」をどう見るか。

戦略補助金を「商業」の活性化事業としてのみ見ると、「商業が活性化した成績」つまり、既存のお店の売上が上がるか、新しいお店が増えるか、のいずれかが、「望ましい効果」になるわけです。・・・でも、考えてみてくださいよー。
●新しいお店が増える、のはともかくとして、既存のお店の売上をアップさせるのに補助金(税金)使うのって、どうなの?
●そもそも、補助金で集客施設つくっても、まわりのお店は品揃えや営業方法を変えないと、売り上げは上がらないよね?

という、そもそも的な齟齬があるわけです。

そして、更に問題を根深くしているのが・・・、
●補助金をもらえるということで、補助金頼みの甘い事業計画になりがちなこと。
●補助金をできるだけたくさんもらうために、自己資金部分で無理な資金調達をしちゃうこと。

こうなってくると、周辺のお店の売上が上がるどころか、その補助金を受けた施設の運営さえ怪しくなってくるわけです。税金投入したのに、赤字!しかも倒産するところまで出てくるとは、いったいどういうこと
 ってなるんですよ

こわいねー、補助金。
市場原理では投資が発生しない地方都市ではなくてはならない制度なんだけど、あればあったで依存してしまう。。。


余談ですが、補助金でなくて税制優遇とかにしたらどうかという話も出たりするし、現実にある分野では税金が減免される制度あるんだけど、・・・、税金の減免になるとね、メリットがわかりにくい(説明しにくい)のよね。。。「税金が●%優遇されます」と、「投資額の2/3現金さし上げます」だったら、そりゃ後者を選ぶよね。まぁ、子ども手当てとかと同じ心理なわけですよね。だから、インセンティブ(投資を呼び込むための優遇策)としては、税金減免より現金なわけです。

おっと横道にそれてたらまた長くなったので、もう1回だけ続きます。