前回の児童心理学の講座でちょうど発達心理学の話をしていた時、
生徒さんの一人がこんなことを呟きました。
「『いい子にしてるから、つい子どもに鬼滅の刃を見せちゃう』と友人ママが言うんですよ。
私、それを聞いてちょっと怖くなってしまって。」と。
子どもは9〜10歳前後に、現実と夢の区別がつくようになります。
ちょっと難しくいうと
『潜在意識と顕在意識の間に膜が完成する』」のです。
そう、膜です。
10歳までの心には、
潜在意識と顕在意識の間に「膜」がないので、
残酷なシーンや、衝撃的なゲームの映像などを見ると、全て「潜在意識」に格納されてしまいます。
そして10歳になると膜が閉じるので、
それらのシーンが(潜在意識に)しっかり閉じ込められてしまいます。
つまり、
過激なシーンが、
夢か現実かわからないままに、
心の奥底にしまわれてしまうのです。
私が小学校に勤務していたときのエピソードで
こんな実体験があります。
クリスマスの朝、小学3年生の教室に行き、
「サンタさん来た?」と皆んなに聞くと、
「うちは香港から来てくれたよ」(なぜ香港?笑)とか
「うちは庭にタネを植えて、それがプレゼントの木に
なって実がなるんだよ」(壮大なプレゼントだね笑)
などと口々に嬉しく報告してくれるのです。
しかし小学4年生の教室に行って同じように聞くと、
「え?先生何言ってんの?サンタなんていないよ」とサラリと涼しい顔で言うのです。
ああ、なるほど。。。
つまり10歳になると
夢と現実の区別ができるようになるんだな、とその時思ったのです。
そう、10歳は心の完成と言われいます。
だからこそ、
10歳満たない子どもに
残虐なシーンを繰り返し見せてしまうと、
それが夢だったか現実だったかが区別がつかないまま、
残像や憧憬として心の奥底に残ったまま大人になるのです。
私も、子育て中はアニメをエンドレスで観せてしまうこともありました。
だけど、児童心理学を知ってからは、
なるべくそういうシーンのある番組は
見せたくないと思うようになりました。
わたしは「知はチカラ」だと思っています。
知っていれば、
もっと、心に余裕ができる
もっと、子育てが楽になる
もっと、子どもが愛しくなる。
私が小中学校で勤務していた経験と
二人の子育て中に役立った体験、
そして大学で専攻した児童心理学を
凝縮してお伝えしたいと思って始めた講座。
それが「児童心理学講座」です。
母親の心を守りたい。
その母親のもとに育つ子どもの心も守りたい。
そんな気持ちで
春から第12期を開講スタートします。
■あいのひろ学園
【第12期 児童心理学「子ども×こころの心理学」講座 】
(旧・チャイルドセラピスト講座)
【第12期】Zoomオンライン火曜10-12時半
全5回 5/18, 6/1, 6/15, 6/29, 7/13 残1名様
■受講料50,000円
■分割可■受講生 現在103名
第五回「子どもカウンセリングの実際」(発達障害、不登校支援、起立性調節障害・子どもセラピーのプロセス)
●分割払い可(paypal、お振込にて)
生徒さんが感想でこんな風に書いてくださいました。
講座で学んだので今は見守ることができます。