病気だからだろう。
体はもちろん、
心まで弱っている。

母から電話があった。
病状を伝えると、
母は真っ先に言った。

「大丈夫?明日そっち行ったろか?」

母は働いているので、
当然明日も仕事がある。
休んでくるわけだ。


今日はちゅうしくんが来てくれた。
けいちゃんもこようとしてくれた。
法事の浅見が声掛けをしてくれたのだ。

そういうことが背景にあり、
母のその一言は、
うれしさと情けなさと辛さがないまぜになった感情を、
最大値にまで昇華させた。


僕は泣いた。

嗚咽がもれるほど泣いた。

情けない。
うれしい。
でも動けない。
辛い。

絶対、立派な大人になって、
親孝行してやる。
そう思った。