先日、あるお母さんが落ち込んでいました。
「上の子は お勉強も良く出来て、性格も落ち着いているのに、下の子は 勉強をしない。テストは散々な結果を持って帰る!!」と。

最初に楽な子育てをした後に、次の子の 普通の子育てが、大変な様に感じられるのは 仕方がないのでしょうね。

そんなママ達に、
1つの例をご紹介。

私の知り合いの人の話しです。
彼は小さいながらも会社を経営している、中小企業の社長さんでした。毎日忙しく、海外に出張しては商品の仕入れと お得意様への接待で活き活きと仕事をしていました。
子供は男の子が2人。
長男くんは明朗で頭の良い男前でした。優しく、学校の成績はいつもトップ。
次男くんは元気で明るいやんちゃな子でした。学校の成績は、いつも下から2番目だった、との事でしたが、とにかく明るい。いつもニコニコ笑っていて、かわいい子でした。
誰もが 会社の跡取りは長男くんだと思って疑っていませんでしたが、
社長が会社の跡取りとして向かえたのは、次男くんでした。
彼は言いました。
「長男は 勉強は出来るが、神経が繊細で、傷つきやすい。私の跡取りとして社長業を押し付けるのは かわいそうだ。
その点 次男は 誰に何を言われようが、気にせず明るく仕事を淡々とこなす事ができる。人当たりも良く、お得意様への対応も上手い。
私の後は、次男に継がせる。」

子供たちの長所や短所をしっかり理解して、長所を伸ばす子育てをしているステキなお父さんだなと思いました。

お父さんが亡くなった今では、次男くんがしっかり会社を経営をしています。しっかり者の奥さんに手伝ってもらいながら。
長男くんは大学で上京したまま、東京の大手企業に就職、都会でマイホームを持ち、優雅に暮らしています。


同じ親から生まれて来たはずなのに、子供って
性格も、興味を持つ事も、全然違いますよね。
上の子の良いところと、
下の子の良いところは、全然違うのだから、
2人を比べてしまわないで、
それぞれの子の良いところを自慢に思って過ごして欲しいですね。
どちらの子供も、成長が楽しみです。