孔子がくれた夢 | 日々是好日

普段TVはあまり観ないのですが、たまたま、ほんと、偶然、TVの前でゴロンとなった時に放送していたドキュメンタリー番組、途中からだったのですが、最後まで釘付けになってしまいました。


ETV特集 ”孔子がくれた夢 ~中国・格差に挑む山里の記録~”(番組公式HPはこちら)

余談ですが、3チャンネル=教育番組っていつのまにか”Eテレ”って呼ばれているんですね。”E電”を連想させますが、浸透しているんでしょうか。


お、内容をこと細かに網羅しているサイトがありました(こちら)。


中国・貴州省のNGOで働く石卿傑さん。”儒教”をKEYに、農村部の子供たちの貧困からの脱出に苦心するドキュメンタリー。


その奮闘、実行力そして、実績としての子供たちの成長と頭が下がる思いで番組に惹きつけられます。


でも、結構、びっくりする展開も。


儒教ブームに沸く儒教学者先生たちの研究会に出席して、学者先生たちに”儒教を学ぶことを貧困脱出につなげる方法”を尋ねたときの、学者先生たち(10人以上がテーブルを囲んでいる)の無関心な無視っぷりとか。。。


え、孔子の論語の中でも一番重要なのが”仁”(=人を思いやる心)じゃなかったの?2014年に習近平が”儒教の再評価”宣言→巨大な儒教センター建立→ブーム増幅、、と景気が良くなった学者先生のそっけない我関せずな態度、、、、


なんか、、、自分だけが勝ち馬の乗れればいいとかいう景色とか、降りる人より乗る人が先に突進してしまう上海の地下鉄の景色とか、外国パスポートを取得したインド人の上から目線とか、自分だけでもカナダに移民してしまいたいイラン人とか、、、、過去に遭遇したいろいろな景色が甦ります。


もっとびっくりしたのが、

中国って、ああいう体制なのに、学費が払えなくて中学校に行けない子供が多数いるってこと。(他のサイトを検索したら、小中の義務教育は無料だけど、諸費用は有料だそう。学校によっては、補助の流用や資金不足で、(学校から!)労働に出されるところもあるらしい。)この番組でも、小さいときはあんなに熱心に論語を暗唱していた子が、数年後に工場で怪我をしていたり、姉弟で(学費が支払えず)姉が中学校を諦めるという場面がありました。


最後、NGOを辞めた石卿傑さんに、”夢をかなえるためにも、まずは、経済力”と、儒教のトラディショナルな服を儒教学校に販売するビジネスを導いていたのが、彼の友人の女性でした。女性って、、、現実的で実行力があって冷静で、SUGOIです。


ま、ドキュメンタリー、制作スタッフに中国人名もたくさん出てきて、こういう番組が、ああいう体制の中国に規制されないで(もしかしたら修正とかあるのかもしれないですけど)日本で放送されること自体SUGOIなって思いました。


すっかり番組に魅入ってしまい、絶望的な貧困とか、子供の苦労とか、彼の悔しさとか、、、、結構、しんみりしてしまいました。


そんなとき、ふと、「あれ?儒教って、仁・義・礼・智・信の五徳だよな。あれ?ペヨンジュンの国も自称・儒教の国だったんじゃなかったっけ?」という雑念が。


どうにも噛み合わないので、検索してみたら、”ぺの国が政治に利用したのは、朱子学。仁・義・礼はスルー”とのこととのこと。


なるほどなるほど、溜飲が下がりました。