そして父になる in London | 日々是好日

ほんとにたまたまトラファルガー広場を徘徊していて、ほんとにたまたま小路を入ったらビルの間にレスタースクエアの巨大過ぎる観覧車がチラリと見えて、

日々是好日


ふと(普段は目もくれない)ODEON映画館の看板をチラリと横目で見たら、


福山雅治主演の邦画”そして父になる Like father, Like son” が飛び込んできました。


日々是好日

16時過ぎるとほんのり暗い冬の日々、、、もぅ帰宅しようかと思ったのですが、上映時間が連日1回のみ17:45から。。。

あと、1時間ちょっと徘徊していたら、まだ観ていなくて、それなりに気になっていた邦画を、このロンドンくんだりで、観ることができる。。。

ということで、チャイナタウンのワンケイ(、、、)で時間を潰して、観てみることにしました。


日々是好日


ちなみに、劇場の外から目を凝らして料金を観ると、小さく£8-の表示が。。。でも、実際窓口に行くと、£8-は平日昼間価格だったので、£12.5-”も!”しました。あれ、海外って映画、安いんじゃなかったっけ、、、だったら日本で見た方が、、、とか一瞬世知辛い独り言を吐きつつ、、、かなり時代の2歩アト行くような古式映画館へ潜入です。


ちなみに、日本の予告編はこんな感じ


上映開始前、土曜の18時前で、お客が9人位しかいなくて、あぁそんなものか、とか、でも空いているのも観る側としてはいいものだ、とか、いろいろ邦画を海外で観る日本人的にいろいろ思いやったりしたのですが、最終的には、20人位は入っていました。


ってか、本編上映前の広告が、気付けば25分も。他の映画の予告編とか、商品CMとか、初めて見るものばかりなので飽きないといえば飽きないのですが、、、


さて、本編。日本語版に英語の字幕付き。


是枝裕和監督作品も観たことが無いし、特別こういう系に熱心というわけでも無い、というか映画自体そんなに数観ていないかなりアウェイな自分として参戦、2時間1本勝負。


面白かったです。

ありがちな、特別枠出演みたいな大根役者もいなくて、終始、安心して映画に浸ることが出来ました。


ストーリーや、展開や、それぞれの役の立場についての云々は巷に感想が溢れているので置いておきます。


が、自分としては、結構、福山雅治演じる良太に共感というか、理解、納得できてしまうところが多々ありました。巷の感想、口コミでは、かなりヤな奴的に扱われていますけど。


展開していくほどに、奥さんの尾野真千子までが、あっち寄りになって行って、福山雅春がポツンとしてしまうのが切なかったです。リリーフランキー父とか真木よう子母とかから、「お金で買えないものもあるんですっ」とか言われてしまうと、鼻白んでしまうのは、僕だけなんでしょうか。


福山父だって、かなり頑張って自分をコントロールして他者とも共有できるスタンダードで律しつつ仕事に勤しんで、かつ、観ている僕が感心してしまうほど、子供関係での時間の創出に苦心しつつ実際時間を作っているじゃないですか。「自分にしかできない仕事があるんです」と自分を鼓舞している姿も、視聴者にツッコマさせたい方向なのは察しますが、アリだと思いました。


なのに、リリー父から、「子供とは時間だ」とかかぶせられると、鼻白んでしまうのは、僕だけなんでしょうか。


なんか、もっと、尾野母には、福山父に寄り添って欲しかったなぁ、、、尾野母の今の生活は福山父のモーレツ仕事ぶりがあってのことなんじゃないの、、、と鼻白んでしまうのは、僕だけなんでしょうか。


あ、でも、巷の感想にも、こういう僕みたいな方向のはかなりマイナーだったんですけど。


福山父の、どうにも不器用なところを理屈で律するところとか、でも結構他者の言葉にもコクンとうなづけるところとか、問題の看護師の子供を追い詰めないところとか、かなり浸れました。そう、いろいろ掴みどころのない苦労に苛まれつつ、もがいて変化していく福山父に対して、巷では受けがいいらしいリリー父は最初から自分内で完結しているかのようで、結局、これからもなにも変化していく隙が無いようで、、、、なんて鼻白んでいるのは、僕だけなのかもしれません。


自分自身、こういう状況に置かれていないので、妄想展開にしかならないのだとは思いますが、リリー家のあぁいう感じよりは、福山父のあぁいう感じもアリだよねぇ、と思いまくって観ていました。


全然、別件なのですが、この映画にもモンスター女優樹木希林が尾野母のお母さん役で出ています。相変わらず、手堅くもモンスターなんですけど、意外な発見が。


「あらっ、虎屋の羊羹!虎屋の虎がワオッ!」みたいなセリフがあって、頑張って端的に英訳もされていたのですが、やはり、こういう部分で、クスッとできるのはネイティブの醍醐味なのかもって思いました。


あと、エンドロールで、KIKI KILINとなっていて、KIRINじゃないところとか、ピンポイントに発見したのが、一生忘れない情報になりそうです。


トムクルーズで洋画版が作られるとかいう話も小耳に挟みますが、これが今日のロンドナーにはどう映ったのかは分からないのですが、僕としては、こういうのが(予算とか、公開後の収益プランが限られている)邦画としては結構イイ線行っているのでは無いかと、思いました。あ、ふと、以前ロンドンで観た、ヒミズを思い出しました。そういう線って、まだまだイケると、勝手に思い始めた余韻です。


おまけ①:英国版予告編を見つけました。国内版よりこっちの方がいい気が。


おまけ②:審査員KAWAII特別賞を進呈したいカーナビーストリートのクリスマスディスプレイ☆

日々是好日