ロンドン中央、レスタースクエアと中華街のすぐそばにあるPrince Charles cinemaで、梶芽衣子の映画「修羅雪姫」が1回だけ上映されると知って、いそいそと行ってきました。
ちなみに、女優梶芽衣子についてはその美しい容姿以外ほとんど知らない&修羅雪姫も観たことが無い&キルビルも観てない、、、状態だったのですが、されど気になる邦画のロンドン上映。
水曜日、21時(終わりは23時)上映、外は小雨、そして吹き替えが多い風土での字幕上映、、、にも関わらず、始まってみたら満席、遅めに入ってきた客は立ち見な感じ。さらに、意外と日本人客比率が少なくて、20代のウエスタンが結構多い感じ。
そうそう、本題の前に、
この映画館。巷に小奇麗で巨大なシネコンが増えているこの頃の中、かなり外装も古びた感じ、雰囲気があるともいえるかもしれないけれど、映画上映は2階、トイレとBARは地下、なんとも懐かし過ぎる空気感、、、な第一印象だったのですが、椅子に座ってかなりびっくり。
かなり心地よい座り心地。LCCのような革張りシート、絶妙に傾斜していて体が上手く納まる感。満席で両隣りにもお客がいたけれど、始終、快適感をしみじみ体感できました。
さて、修羅雪姫。
冒頭から、(なんの事前情報もない僕でも)かなり掴まれました。
そして、たたみかけるように流れてくる♪修羅の花♪
初めて聴いた曲でしたが、全然古さを感じさせない、いや、なんだかこの転調っぷりとか、たった1回聴いただけで、かなりしみこんできます。
そして、結構込み入った事情説明においても、結構場面がポンポン変わっていくけれど、ストレスなく理解できました。劇場の空気的にも、ウエスタン客も簡素な英語字幕ながら、着いてこられている感じ。
そして、梶芽衣子。どのシーンをみても、美しかった。
目力についてはいろいろなところでよく評価されているようですが、立ち居振る舞いとか、ちょっとした発声とか、もぅ、事前情報何にもない僕したけれど、かなり見惚れました。
これって、演技なんでしょうか。っていうか、個性?とにもかくにも、キャラが凄く立っていて、それがリーズナブルで、凄い迫力でした。
それが意図的な演出なのかどうなのかは分からないのですが、他の懐かし過ぎる役者さんたちのいわゆる”演技”が、ある意味コミック的で、なおさら、梶芽衣子の存在自体が鋭く輝く感じがしました。
冒頭の出産シーンで、出産風景を上から見下ろす囚人の一人に、オアシズの大久保さんに凄く似ている人がいて、、、、演出自体もかなり斬新な手法がたくさん盛り込まれていて全然古さを感じさせていなかったので、、、映画を観ている最中は、この映画が、90年代に撮られたのではないか、と思っていました。で、帰宅して、この映画が1973年(40年前)公開としって、さらにびっくり。
微妙に中だるみしそうになる前に、「第二章」とかまるでロールプレイングゲームのように仕切り直しがある見せ方も面白い。
最後の方で、アゴからゴムをはがす(???)シーンでは、劇場内もどよめいていました。
そして、上映後は、自然と湧き起る→拍手。
なんだか、全然部外者の僕ですが、日本人として、「ありがとうっ!」な気分が満ちてきました。
そうそう、余談ですが、基本マジョリティの客が字幕を追って映画を楽しんでいる最中に、自分はぼんやりと日本語音声でストーリーに浸れているという、その状況も、結構面白い体験でした。たまに字幕をみると、かなり端的に上手く訳しているとは思ったのですが、やはり生の日本語だと、セリフの言っている”意味”自体以外にもその背景とか、言葉選びとか、いろいろ副作用的に伝わってくることがあります。洋画の場合は、逆の立場なんだろうなぁ。。。
なにはともあれ、痛快娯楽映画として、2時間、満喫、ひょんなことからこの作品に出会えたこと自体も、面白すぎます。

