ブラザーコンプレックスではなくてブラームスのヴァイオリン協奏曲な話。
ロイヤルフェスティバルホールでの、London Philharmonic Orchestra "Joshua Bell plyas Brahms"へ行ってきました。
ブラ―ムスは全く縁が無かったのですが、素人的に、
・チャイコのヴァイオリン協奏曲を好んで聴き比べていたら
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・たいていCDには、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も一緒に録音されていて、
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・メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(メンコン)もベタだと思っていたけれど聴けばやはりなかなか良くて、
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・で、メンコンを聴き比べてみようと手にしたムターのCDのカップリングが、ブラコンで、
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・最初は全く引っかからなかったのだけど、第三楽章でびっくり仰天(なんかとても素人を掴むサビ)、
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・あまりに第三楽章が鮮烈で、調べまくったら、なんとピアノ版に編曲して演奏しているCDまで発見し、
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・以来、ムターとハイフェツとDejan Lazicによるピアノ版を延々と聞き続けて早半年。
されど、生のブラコンは聴いたことがなかったところに、たまたま発見。Joshua Bellsというヴァイオリニスト (米出身でSONYによる日本語HP もありました。グラミー賞も受賞しているらしいです)は全く知らなかったのですが、2階席(£16-)を予約して、いざ生ブラコン。
Brahms Violin concerto in D
Zemlinsky Psalm 23,Op.14
Szymanowski Symphony No.3
conductor Vladimir Jurowski
violin Joshua Bell
tenor Jeremy Ovenden
London Philharmonic Choir
バービカンのLSO(余談ですが、バービカンベースのSymphonyとロイヤルフェスティバルホールベースのPhiharmonic Orchestraの違いが説明読めば読むほど良く分からなくなってきました)プログラムもそうですが、今回のロイヤルフィルハーモニックオーケストラ催事(?)も、お題目のJoshuaさんが演ずるのは2曲目だけ。でも今回は、3,4曲目もそうそうたる合唱団がバイブレーションを創造してきて、飽きさせずお得感を感じさせてくれました。
さて、Joshua Bell氏。(グラミー賞だとか、40代だとか、米出身だとか)個人情報を全く知らないまま聴きました。が、どっちかというと、(あまりに感覚的で恐縮&乱暴な意見というのは承知しているのですが)あまり好みではありませんでした。いや、もしかしたら、2階席の左端の方の席で(価格的には下から3番目)視界的にはOKでも音的に何かがあるのかもしれません。1曲目のMozartの時も、あれっ?なんかバービカンと違うかも、と思ったし。
いやいや、日頃聴きこんでいるのが、ムターとハイフェツのCDという強烈なキャラのせいなのかもしれません。CDで聴く昔のムターも情熱的で疾走感があって迫ってきて突き抜けていく感があるし、昨年バービカンで初めて観て聞いたムターも、もぅどうしようもない天才&安定感&まだまだ旬感がカリスマ感となって場を一気に掴んでいました。その圧倒感というかどうしようもないね感と比べると、なんとも丹精な良家の子女という感じがしました。
それはそれで、きっと王子様的に人気がでるのかもしれないですが、、、そりゃあやっぱりムターの方が味わい深いってものです。
そんなに悪い位置の席ではないとは思いつつ、なんだか遠い向こうの世界で淡々の音楽が展開されているような別次元感に浸りました。むしろ、全く何も知らない3曲目の合唱関係とか、4曲目にはパイプオルガンまで加わる目新しさに、”あぁ来てよかった”感を感じました。
されど、生ブラコン。初めて聴けて良かったです、嬉しかったです。
水曜日の夜の部に、ほぼ満席になるロイヤルフェスティバルホールの才能と尽力(?)も素晴らしいし、
それなりに拍手が鳴りやまなかったJoshua氏も素晴らしい、
追っかけ的ファンというより、楽しみにきている感が遥かに強い観客も素晴らしい、
そうそう、4曲目の最後、結構な秒数、指揮者が音が無くなっても手を降ろさなかったのですが、誰一人フライング拍手BRAVOしなかったのも素晴らしい、
そして、2階席でも£16-で売ってくれるのも素晴らしい、
ほんとの台所事情は分からないですが、連日立派なプログラムが結構な混みっぷりで開催されている文化が素晴らしい!
夕方に小雨が降ったせいか、帰りに渡ったCharingcross駅までの橋から眺める夜景は空気が澄んでいて美しく、まるであちらの世界にいるかのよう。これで、あと22時以降にもさらっと寄れる店とかあったらいいのに、結構お店関係は夜が早い。
Joshua氏、チャイコンも録音しているようなので、いつかまた遭遇できたら生で聴いてみたいです。


