「シチリア! シチリア!」 | 椅子車じゃおかしいですか?

「シチリア! シチリア!」

「シチリア!シチリア!」(Baarìa 2009伊)


ジュゼッペ・トルナトーレの最近作。



シチリアの田舎町バーリア。貧しい牛飼い一家の次男に生まれたペッピーノは、幼い頃から大人たちに交じって懸命に働きながらも、楽しい思い出の詰まった少年時代を過ごす。やがて第二次大戦を経て町にも平和が訪れた頃、たくましい青年に成長したペッピーノは、美しい女性マンニーナと恋に落ちる。しかし、貧しいペッピーノとの結婚にマンニーナの両親は大反対。ついに2人は駆け落ちという手段でお互いの愛を貫き通すのだった。そんな中、理想を胸に政治の世界へと踏み出すペッピーノだったが…。
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シチリアの田舎町バーリア、三世代にわたってバーリアで生きる家族や田舎町に起こる激動をジュゼッペ・トルナトーレの思い入れを織り交ぜられたような叙事詩的映画。

シチリアが舞台なので、当然のようにマフィアの存在も出てきる(コルレオーネ家!)し、第二次大戦時ムッソリーニを揶揄するシーンや、ファシズム・マフィアと農民との格差に対抗するように共産党の結党、フェリーニ映画の上映シーン、シネマその他シチリア・イタリアのこの時代をトルナトーレの記憶から抽出されたかのようなシーンが登場し、おなじみエンリコ・モリコーネのサウンドとくればニューシネマパラダイスを少し思い起こさせる。

ただ、かなりシチリアをしていないと理解できない部分もチラチラあり、時折時間軸が変わるため少し混乱させられる。
最後、ペッピーノの息子ピエトロと子供の時のペッピーノがすれ違うシーンはトルナトーレ自身が投影しているかのようで少しエゴを感じる。というのも2007年にトルナトーレは暴漢に襲われたらしくそれがきっかけで人生観が変わったとインタビュー記事に載っておりこれを見たからそう思った。

意識が薄れいく時、走馬灯のように・・・と。




あくまでシチリア愛の感じる映画、あまり期待しすぎるとさらっとしているのでポカーンとなるかもしれないけどトルナトーレとモリコーネを楽しむということで観ればまあ納得。
主人公の妻役、シチリア出身でどこかソフィア・ローレンの雰囲気があるモデル出のマルガレット・マデ、これから注目!
モニカ・ベルッチは友情出演といった感じで、約10秒ほど、またエロさたっぷりで出てました^^








どっぷりシチリアだったので、

「トゥルーロマンス」の中で、クリストファー・ウォーケンがデニス・ホッパーの口を割るべく椅子に縛りつけ痛めつけるシーンが頭をよぎった。
これは名シーンでなんと大部分がアドリブらしい。
マニアックなやつがいるんだね、英語だけどそのシーンをどうぞ!