「BIUTIFUL」 | 椅子車じゃおかしいですか?

「BIUTIFUL」

ビューティフル(BIUTIFUL 2010メキシコ・スペイン)



$椅子車じゃおかしいですか?





BIUTIFUL、スペイン訳は「hermoso」(エルモショ?)


スペイン語でこのタイトルスペルだと思い込んでいた、しかしその理由は早々に明かされることになる。


舞台はただひとつ、大都市バルセロナ。


この街しかしらない男が幼い娘と息子を犯罪に手を染め警官にワイロし、不法滞在の中国人やセネガル人からピンハネして生活の糧としているウスバル。子供たちの前では厳しいくもやさしい父親だ。


ある日、体の不調を感じ病院へ。そこで前立腺にガンが見つかり余命2ヶ月といわれる。


突然、死の淵に立たされたウスバル、

「死」の準備をしないと。

お金を残さないといけない。子供たちの世話をしてもらえる環境も準備しないといけない。

ウスバル自身、幼くして両親をなくし親の記憶というものがない。同じことを子供たちに感じさせたくはない。

ウスバルは特殊な霊能を持っていて世に未練を残した死者と交信することができ「死」というものをよく知っていたはずだったが、残される幼い子供たちを考えると死が近づくにつれて「死」を恐れるようになる・・・・・・・



タイトル「ビューティフル」はぜひ観てから自分ありの答えを探してほしい、と提起している映画です。(公開から2ヶ月で観れたのはむしろ「ラッキー」。興行的には難しいテーマ、よく呼んでくれたねロキシー!)


2時間40分の本編、もっと書こうと思うとかなり長くなる。説明云々よりぜひ機会があれば観てほしい。


物語は陰鬱で世知辛く、社会的な問題が掘り起こされている。


なかなか諸事情知っておかないとストーリーから外れてしまうかもしれないが、親、特に「父親」が観たとき多くを感じるのではないだろうか。


この監督の作品は1作除いて観ている、映像もいい、音もいい、「詩」の朗読のような流れもいい。イニャリイトゥの世界観は完全に確立され植えつけられた、そう感じたな。





あと表情だけで演じられるバルデム、すでに「名優」という限られた空間に踏みいった。

圧巻、すごすぎる、バルデムを観るだけでも十分おつりがくる、そんな映画でした。





日本限定の映宣CMだと思うけど、

村上春樹、「海辺のカフカ」を引用したものが、




美しい・・・・・・