出来ない恋人
そのうち諦めて、恋人と過ごす時は歩きやすい靴を履くようになった
別の日に、自転車に勢いよく追い越された時
「その小っせぇ鞄、スられんなよ!」
て言われたのだけど
「心配するなら最初から道路側歩いてよ」
て言い返してしまった
それぞれ違うシーンだけど、私が自分のことをデキル女でいたいという思いが現実に現れているなぁって感じたの
自分のわがままで人を振り回す覚悟がないと
人に振り回されるんだ
自分の弱さを認めないと
守ってもらえないんだ
身に付けてきた武装をひとつずつ解除していく
ダメ人間だとみなしていた恋人を前に
共依存(恋人を助ける事で存在価値を見出す)である私には、そんな降伏するということに恐怖が伴う
価値を失った私は愛されるのか
管理しないとお金は無くなるのではないか
だらしのない私は醜いのではないか
少しずつ勇気を出した日々が
少しずつ頼もしくなる恋人が
『大丈夫』を後押ししている
置いて行かれてもヒールを履こう
一緒に居る時は私を守って、とお願いしよう
値段より、トキメキで決めよう
こんな小さな一歩の繰り返し