会えただけで、それだけで嬉しかった。

 

彼の顔を少し見れるだけでそれで良かった。

それ以上望まない。

 

だから

もう少しこのままでいたいと思っていた。ずるい

 

 

彼の顔をみたら疲れも、辛さも、どこかに飛んでいってしまう。

穏やかな気持ちになる。

 

「りかちゃん頑張ったね!

美味しいもの食べよう」

 

 

そこのホテルの上にある鉄板焼ダイニングを彼が予約してくれてた。

 

 

お酒を飲みながら美味しいもの食べる

隣には彼がいる

 

それだけで本当に心地よかった、

彼の声を聞いて笑顔をみれて、それだけでこんなにも幸せな気持ちになる。

 

今日は少し彼の顔が疲れてみえた。

2日間ずっと仕事が立て込んでてあんまり寝てないって。

 

 

『大丈夫?』

 

私がいうと

 

「りかちゃんの顔見れたからもう大丈夫、でもりかちゃんの隣で

ぐっすり眠りたい」

 

彼がごめん、、冗談だよと笑いながら言った。

 

 

ばか

 

そう言って彼と笑った。

 

内心そんな事言われて戸惑いと嬉しい気持ちと、どうしようもなく

愛しい気持ちと。

 

「りかちゃんに会うとどんどん気持ちが止められなくなって、

だけどそれでも会いたいんだ、顔をみて話せるだけで幸せを感じる、

ずっと気が休まらなくて、まさかこんな気持ちになるなんて思わなかった」

 

 

「りかちゃん

僕はりかちゃんのことが好きです」

 

初めて彼の口からこの言葉をきいた。

こころのざわざわはもうとまらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会えないのは仕方ない。

 

仕事は大事だし、やっぱり優先すべきことは違うんだな。

そう言い聞かせた。

 

夜な夜な明日の会議の資料準備、日本語用と英語用

こんな寝不足の最悪な状態で会わないほうがいいかもしれない。

 

少しだけ眠った。

 

すぐに朝がきた。

 

 

仕事に集中しよう。会議中彼のことがふっとよぎったけど、考えないようにした。

 

会議は順調に進むし、交渉成立しそう。こんなにうまく進むなんて。。

寝不足なはずなのに、頭はとっても冴えていた。

思っていたよりも早く終わるかもしれない、。

 

彼にメールを送った。

『予定の時間より早く終わりそうです。でも寝不足でひどい顔してます。』

 

彼からは

「お疲れ様!仕事大変だったね。

そんなこと気にしないよ。少しでいいから顔みたい。

僕も仕事で2日間ホテルに缶詰めだったからひどいのは同じ!」

 

良かった、会える。

 

彼が、私の職場の近くに来てくれる

そこの近くにあるホテルのロビーで待ち合わせすることにした。

 

会えるのが嬉しかった、

化粧室で慌ててメイクを直した。

 

ホテルのロビーにはたくさんの人がいた。

観光客やらビジネスで利用している人。

 

 

そんな中、彼のことすぐにみつけられた。

 

このとき、本当に本当に彼のまわりが光ってみえていた。

 

背が高くてスーツがとても似合う。

彼が私のほうにまっすぐ歩いてくる。

 

ドキドキな気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいだった。

 

 

会いたかった

 

思わず口にしてしまった。

 

彼も同時にそう言って顔を赤らめた。

 

 

今日が終わらなければいいなと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼とランチの約束をした日から

 

仕事中もそわそわ、わくわくしていた。

どこか浮き足立っている、、そんな自分がいた。

こんな自分がいることにびっくりだし、気持ちが安定し始めていた。

 

息が詰まりそうな家も、父ちゃんとの気まずさもいつのまにか感じなくなっていた。

仕事が大変で辛いときはいつも父ちゃんが支えてくれた、応援してくれた。

でも父ちゃんの浮気をしったあの日 もう父ちゃんの支えはほしくない

 

ちゃんとうまくやれてる。

仕事も家も、もとどおり。

そう錯覚していた。

 

美味しいご飯を食べるよりも、彼に会えればそれでいい。

 

 

彼との約束の日の前日、明日の会議にどうしても同席してほしいと言われる。

海外からのお客様で通訳が必要。仕事を断れるはずも無なく、、

 

夜だったら会えるかもしれない。何時に仕事が終わるかわからないから

約束はできない、、

彼にそう連絡する。

 

彼は

 

もし会えたら、少しでもいいから会おう!

そう言ってくれた。

 

彼に会えるかわからないけど、せっかく彼がお店探してくれたのに、、

胸が苦しい、こんな気持ちなんだろう。

ご飯やさんは楽しみだったけれど、それよりも会えないことがこんなにも悲しいなんて