私の父は、昭和一桁生まれの九州男児で厳しかった。
男性が稼いで、女性は3歩下がってついていく的な考え方の人だった。
なので女性が働くなんて、もっての他だった。
母はずっと専業主婦だったし、
そーいう親を見て育った私は、
いま世の中、男女平等と言われているにもかかわらず、
どこかで、やっぱり男性の方が上だと思っているふしがある。
父に勉強しろしろと言われた記憶はあまり無いが、
女なのだから、性格が1番大切だと言われて育った。
そんな父がダイニングテーブルに座って泣いているのを1回だけ見た事がある。
私が5.6歳の時かな。
何か見てはいけないものを見てしまった、と本能的に思った。
強い筈の男の人が泣くなんて、ショックだったけれど、
それを見てしまった事も言えず、
ずっと私の中に閉じ込めて蓋をしておいた。
家長として、家族の中で1番上の大人の父も、
結局、誰かの子供なんだ、と思った。(祖母と差し向かいで座って泣いていたから)
大きな父は、祖母の前では ただの小さな子供だった。
家族の大黒柱として頑張っている父も、
本当は弱いところも未熟なところも沢山あって、
でも、そんな所は見せまいと、毎日頑張っていると思った。
世の中の大人の男性たち。
たまには弱いところを見せてもいいと思う。
男だから強くいなきゃ、男だから頑張らなきゃ、
私たち女性は、そんな男性たちを影で支えながら癒す為に存在している。
たまには泣いたって、弱音を吐いたってOK。
