季語短歌25-12-22 | ひろちん。のエスキス

ひろちん。のエスキス

廣珍堂と同じひと

  先週 X で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。

 1,  = 釜揚うどん(かまあげうどん) =

 頭から釜揚うどんの湯気に入るサラリーマンの短き昼餉 


 2, = ブロッコリ =

 ブロッコリ冷凍のまま放り込み弁当箱と子は出発す 


 3, = 寒雀(かんすずめ) =

 物干しに相棒を待つ寒雀風にいくつか鳴く声を聞く 


 4, = 水洟(みずばな) =

 ちり鍋を食えば流れる水洟は湯気のなかにてくつろいでいる 


 5, = 寒昴(かんすばる) =

 見上ぐればふうわり温さ纏ひたる寒昴ゐて網膜を撫づ 


 6, = 藪巻(やぶまき) =

 一日を眠りて過ごす藪巻の陰のなかより寝返りの息 


 7, = 炭俵(すみだわら) =

 明け方の雪を払ひて炭俵黒のなかには温さ眠りぬ 



・藪巻(やぶまき):樹木や竹などを雪害から保護する目的で、縄や莚などで幹や枝をぐるぐる巻きにすること。

・寒昴(かんすばる):プレアデス星団。