先週 X(旧Twitter)で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。
1, = 紅梅(こうばい) =
天神の鳥居の奥に紅梅の久しく揺れて太宰府の風
2, = 建国記念の日(けんこくきねんのひ) =
近鉄がまぼろしのひと運びゆく建国記念の日の畝傍山
3, = 雪崩(なだれ) =
屋根雪の雪崩の音と水の音朝日は閨(ねや)の奥へと入りぬ
4, = 春の雪(はるのゆき) =
テレビには高く積もりし春の雪LINEをひとつ故郷に送る
5, = バレンタインの日(ばれんたいんのひ) =
キッチンはバレンタインの日の騒ぎ、湯を譲り受けカップ麺食う
6, = 魚氷に上る(うおひにのぼる) =
膝枕差し出す君は水となり僕は迷はず魚氷に上る
7, = 春浅し(はるあさし) =
襟巻きの深くに顔を埋めたる女生徒つつむ息春浅し
・魚氷に上る(うおひにのぼる):立春の節の第三番目の候で二月十四日~十八日。暖かさで氷が割れ、氷下で泳いでいた魚が氷の上にあがること。