季語短歌25-2-17 | ひろちん。のエスキス

ひろちん。のエスキス

廣珍堂と同じひと

  先週 X(旧Twitter)で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。

 1,  = 紅梅(こうばい) =

 天神の鳥居の奥に紅梅の久しく揺れて太宰府の風 


 2, = 建国記念の日(けんこくきねんのひ) =

 近鉄がまぼろしのひと運びゆく建国記念の日の畝傍山 


 3, = 雪崩(なだれ) =

 屋根雪の雪崩の音と水の音朝日は閨(ねや)の奥へと入りぬ 


 4, = 春の雪(はるのゆき) =

 テレビには高く積もりし春の雪LINEをひとつ故郷に送る 


 5, = バレンタインの日(ばれんたいんのひ) =

 キッチンはバレンタインの日の騒ぎ、湯を譲り受けカップ麺食う 


 6, = 魚氷に上る(うおひにのぼる) =

 膝枕差し出す君は水となり僕は迷はず魚氷に上る 


 7, = 春浅し(はるあさし) =

 襟巻きの深くに顔を埋めたる女生徒つつむ息春浅し 



・魚氷に上る(うおひにのぼる):立春の節の第三番目の候で二月十四日~十八日。暖かさで氷が割れ、氷下で泳いでいた魚が氷の上にあがること。