季語短歌23-4-3 | ひろちん。のエスキス

ひろちん。のエスキス

廣珍堂と同じひと

  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。

 1,  = 春曇り(はなぐもり) =

 花曇りの三分咲きなる境内に檀家のひとが和尚を呼べり 


 2, = 夜桜(よざくら) =

 酔客はブルーシートに果てしまま夜桜の下に溶けてゆきたり 


 3, = 桜餅(さくらもち) =

 こし餡の色さへ温き桜餅を黙つて食べるひとのほつぺた 


 4, = 春休み(はるやすみ) =

 ピストンとしての太ももがうがうと蒸気を発しゆく春休み 


 5, = 花篝(はなかがり) =

 午後九時に花篝さへ火を落とし酔ひて転がるひとも闇なり 


 6, = 浅蜊(あさり) =

 ボウルなる浅蜊はすでに砂を吐き息をひとつぶ水へ渡しぬ 


 7, = 春の夢(はるのゆめ) =

 留年の景色見しかも春の夢教室の香の絶へて変はらず