・右の合わせ
・左の合わせ
・合わせの変化
「合わせ」というのは、簡単そうに見えても、これが実に難しい。
かなり奥が深いのである。
振りかぶりに合わせて、
振り下ろしに合わせる。
先生は簡単に言うけれども、
その通りにやるのは簡単ではない。
相手は斬るつもりで打ち込んでくるのだから、速くて鋭い。
それに合わせるのだから、こちらはそれ以上の技量が求められる。
こちらが先に動いてしまえば、それはもう合わせではないのである。
相撲の「立会い」に通じるものがあるんじゃないかな。
三段に昇段したばかりのU君。
卒業の記念にと後輩からもらった太刀を今でも大切に使っている。
しかしながら、木目が悪かったらしく、太刀が伸びて直剣になってしまった。
それはそれで悪くはないのだが、反りがあっての剣なので、稽古では使えない。
なので息子が使っている剣を進呈した。
「宮城野」の焼印入り。
うちの道場でじっくり稽古したという証でもある。
折れるまで使って欲しいと思う。