・31の素振り
学生時代、演武会で師匠による杖31の素振りを間近で見たことがある。
そこには杖を自在に操る師匠の姿があった。
ピュンピュン振り回すのではなく、一つ一つの動作がビシッ、ビシッと決まる。
動だけではなく静、攻だけではなく防、表だけではなく裏。
速いのだが、速さの中にも重々しさがある。
演武時間は1分程度だったと思うが、息もせず、まばたきもせず、ひたすら目に焼き付けていた。
今、それができないかと模索している。
私のわがままにつき合わせてしまい申し訳なかったが、
杖31の素振りをより武道として演武する稽古となった。