・杖6の素振り
神回の稽古だった。
参加者は中学3年生1名、5年生1名、4年生1名、2年生1名。
小学生に武器技を教える。
それは体術以上に難しい。
やりたくて来ている子もいるが、
やらされて来ている子もいる。
さて、どうやって教える?
その時、武道の神が舞い降りた(笑)
「ほら、右手の動き見てみな。こうなるだろ。
次は左手の動きを見てみな。こうなるだろ。
そして杖の動きを見てみな。ほら、打ち込みが鋭くなったろ?」
「身体の真ん中に『正中線』というのがあるんだ。ここは急所の集まりだ。
ほら、突かれると痛いだろ。だからここを守りながら打ち込むんだ。
正中線からズレて打ち込んだらな、急所をさらしながら打ち込むことになるんだ。」
「突いて終わりじゃないんだ。突きが決まらなければ相手の反撃が来るんだ。
突き終わって体制が崩れてたら、やられちゃうだろ。だから突いて終わりじゃないんだ。」
何となく「手順を覚えりゃいいや」という感じで稽古していた小学生達の動きが、明らかに変わっていく。
だんだん正しい動きに近づいていくのである。
「子供には分からない」「子供には伝わらない」そんなことはない。
「伝える言葉を持っていないだけ」なのである。
子供に伝わる稽古だったら、どんな相手にも伝わるのではないか。
今後も子供の指導に力を入れようと思う。