社会に出たら,後輩を敬え | 武産合氣道 大和/宮城野合氣修練道場 稽古日誌

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「神奈川県大和市」及び「仙台市宮城野区」にて岩間スタイル合気道を稽古する「大和/宮城野合氣修練道場」道場長鈴木博之のブログ。IT関連、自動車整備、資格試験、震災関連など、様々な情報を提供しています。

「社会に出たら,OBには先輩も後輩もないんだ」


尊敬する大先輩の言葉である。


私が学生時代に所属していた合気道部は,バリバリの体育会であった。


先輩の言う事は絶対,返事は「押忍!」のみ。


キャンパス内で先輩を見かけたら大きな声で挨拶。


「飲め」と言われれば一気に飲み,

「脱げ」といわれたらためらわず脱ぐ。


ある意味,理不尽さに耐える場でもあった。


しかし,後輩が一方的に辛い思いをするばかりではなかった。


先輩は先輩で,辛い事もあるのである。


後輩から挨拶されれば飲み物の一つも買い与えるし,

それが食堂ならば何人いても食事代を出す。

飲み会は後輩の分も払う。

だからいつもピーピーで,バイトは欠かせなかった。


後輩がヘマをやらかせば,怒鳴られるのは先輩の役目。

コンパで後輩が潰されそうになったら,杯を奪い取って飲み干すのも先輩の役目。


先輩は後輩の辛さを知っているし,

後輩は先輩の辛さを知っている。


そこには互いに信頼関係があったのだと思う。


つい先日のこと。


「鈴木先輩の話,分かるんですけど,イマイチ素直に聞けないんですよ」


とある飲み会の,二次会の席。数コ下の後輩に真顔でこう言われ,「しまった・・・」と思ったがもう遅かった。


学生時代は後輩だったかもしれないが,今はお互い社会人。


合気道の世界では後輩だけれども,それ以外の世界ではそれなりに経験を積んできた一人の男である。


その経験を尊重する事を忘れ,先輩風を吹かせて偉そうに話をしてしまったらしい。


冒頭に書いた大先輩の言葉の意味を,私はようやく実感したのである(後輩君には誠に申し訳ないことをした)。


合気道の世界で先輩だからといって,何においても偉いという訳ではない。


お互いに社会人である。


腕を組んで口をへの字に結び,ふんぞり返って偉そうに説教を垂れる権利など,どこにもないのである。


一流の技を持ち,かつ慕われる先生,先輩は例外なく謙虚である。

私が尊敬する師範,先輩,兄弟子もまた,みな謙虚である。


私もかくありたい。