仙台で若干名の有志を集め,IT技術の講義を行った。
私の門下生(女性)が在仙IT企業に勤務しており,情報処理技術者試験を受験しているのだが,毎回玉砕していたとの事。
合気道の縁もそうだが,車検を任せてもらっているという事もあり,「勉強会でもやろうか」という話になり,開催が決定した次第。
#「下心」は一切ありません(笑)
1:1だとあらぬ誤解を招くので,どうせなら同僚にも声を掛けて,何人か連れてくるように言っておいた所,集まったのは女性3名。
IT教育会社の方々との雑談で,いずれ仙台でもセミナーを開催したいという話が出ていた。
だから今回の講義は「種まき」。
「種まき」ではあるが,講義中に名刺を渡し,あわよくば車検を任せてもらおうという狙いもあった。
#「下心」は・・・ちょっとあったな(笑)
そして当日。
用意した教材は,通信ネットワークとデータベース演習。
作務衣に半纏,雪駄履きという,講師としては甚だ相応しくない姿で講義開始。
「この人が教えられるの?」
半信半疑の生徒さんを前に,基数変換,ARPの動作,パケットフォーマット,OSIとTCP/IP,等々,通信ネットワークに関する重要事項を次々と説明する私。
右手の4本の指を4ビットに見立て,16進数の0~Fまでを表現する場面では,「ムリムリ」「指曲がんな~い」と黄色い声。
講義を進めるうちに,頷きながら講義を聴く生徒さんの目が輝き始める。
そしてあっと言う間に前半の1時間が終了。
ここでようやく自己紹介。
IT教育会社の名刺と,整備工場の名刺を渡しつつ,H社に勤務していた事,SEとして開発の現場にいた事,教えるのが好きで講師を始めた事,本を執筆した事,転職して自動車整備士になった事,実は合気道の師範である事,等を手短に話す。
教えている内容と,容姿とのギャップに皆一様に驚いてくれる。
そして後半の講義開始。
後半はデータベース。
生徒さん方は,業務でDBはよく使うのだが,実際に試験問題は解けないとの事。
私が作成したサンプルの帳票を元に,非正規形,第1正規形,第2正規形,第3正規形と順を追って説明。
最後にER図を描いて後半1時間を終了。
「プロの講義はどうでした?」
そう尋ねた私に,拍手で応えてくれる3名の生徒さん。
この瞬間が,実に気持ちがいい。
「ここまで分かりやすい講義をしてくれるとは思ってませんでした」
門下生が満足げな笑顔で言ってくれる。
他の生徒さん方も,日ごろ思っている事を忌憚なく話してくれる。
「このような講義を,どうやったら受講できるんですか?」
「先生のような人と出合うには,どうしたらいいんですか?」
「本を読んでも,分からないんです。先輩も教えてくれないんです」
これが在仙IT技術者の悲痛な叫び。
仙台は東北一の都市ではあるが,IT技術教育の市場として,それ以前にIT産業の市場が,大変小さいのである。
なので東京や大阪のように1社が社員を集めて講師派遣を要請するというのは,仙台では無理な話。
ならば会社の枠を取り払い,在仙のIT技術者が集い・学べる場所があれば,いいのではないか。
今回は合気道の縁もあり,講義の開催となったが,今期中にもう2,3回講義を実施し,うまく行くようならば,人数を集めて勉強会を開催しようと思う。
在仙のIT技術者を育て,仙台のIT企業の実力を,ひいては東北全体のIT技術力UPに貢献することができたら・・・いいかもしれない。
ところで気になる生徒さんのご負担はというと・・・
会場費用,講師交通費,コピー代の合計が3,000円。これは生徒さん3名で頭割り。
講師料は,宮城野稽古会の指導料である,「大人1人1回500円」のルールに則り,生徒さん3名からそれぞれ500円ずつ頂戴した。
「本当にこれだけでいいんですか?」
合計4,500円をオズオズと差し出す門下生。
いいんですよ。私も楽しい時間を過ごせたのだし,しばらくは「種まき」と心得てますから。
・・・つづく・・・のかな(笑)
