・・・つづき。
恒例となった土曜稽古への参加。
梁さんと組む。
去年と違い,かなり痩せてはいたが,腕の太さは全く変わっていない。
むしろ太くなっていたようにすら感じる。
梁さんもまた強くなっているのだ。
もう1人,背の高い一級も交えて3人回りだったのだが,これがまた掴みが強い。
身体はとても軽い。巌さんの整体のお陰である。
梁さん,巌さんのお陰で,久々に,実にいい稽古をさせてもらった。
・・・
そして夜。
前夜祭の開催である。
内田さんは鍋の準備。
その横で私は,仙台から送ったキハダマグロと格闘。
去年は調理師のお弟子さんがいたので何とかなったが,今年はいない。
背後にズラッと並んだお弟子さんに問いかける。
「誰か魚捌ける?」
皆無言で首を横に振る。
ゲッ。
私がやるしかない。
苦労しつつ,かなりの身を無駄にしつつ,どうにか刺身と骨はだきを作る。
前夜祭の開始。
内田さん特製の鳥鍋。
手羽がトロットロに溶けている。
これを内田さん特製のポン酢で頂く。
ダメだ。
ウマい。
刺身を刺身しょうゆで頂く。
これもウマい。
柚子胡椒を加える。
鍋の味が格段に引き立つ。
ビールが進む。
盛り上がった所で,坂谷さんからのんぶに電話が入る。
電話口で理不尽に攻められ,必死で言い訳するのんぶの携帯を借りて,優しくフォローする岡山の面々。
「のんぶがな,さっき『坂谷』って呼び捨てにしてたぞ」
「『雨にもマケズ,雪にもマケズ,坂谷には勝った』って言ってたぞ」
「ちょっ,そんな事言ってないっすよ・・・あっ・・・ガチャ切りされました」
携帯でガチャ切りって!(笑)
泣きそうになっているのんぶを横目に,宴は深夜まで続く。
話題は恒例となった直会でのスピーチに。
スベる私のギャグが話題に。
「のんぶ,お前な,明日のスピーチでスベれ!」
そう命ずる私に,のんぶが返す。
「鈴木さん,一体どうやったらスベれるんですか?」
一瞬場が静まり返る。
もちろん分かっている。
のんぶは
「鈴木さん,おっしゃる通りスベりますので,スベり方を教えて下さい。」
と言いたかったのだ。
だが,だが周囲はそうは解釈してくれない。
周囲の解釈はこうだ。
「鈴木さ~ん,どうやったらスベれるんすか?
スベるなんて信じられないっす(笑)」
嗚呼のんぶよ,お前には・・・隙が多すぎる・・・。
前者と分かっていながら後者となる私。
「ここまでナメた口を利かれるとは,
テメーは俺を怒らせた!」
泣きそうになるのんぶ。
「ぜってー明日泣かせてやる」
心に誓った。
こんな感じで行われたのんぶ祭前夜祭は,夜中の3時近くまで続いたのであった・・・。
・・・つづく。