今年55回目,通算110回目の稽古。
・黒帯2名
・半身,腰,剣の構え
・剣基本素振り
・正面打ち一教 表
肩の力を抜き,肩を落とす事が大事。
「思いっきり技を決めてやろう」
「痛めつけてやろう」
こう思うともうダメ。肩に力が入ってしまう。
肩に力が入ると力技になる。
最初はそういう稽古も必要だが,最終的には肩の力が抜けていないとダメ。
肩の力が抜けているかどうかの目安の一つは,肩が落ちている事だと思う。
剣を振り終えた後,肩が上がっていたらダメ。
肩が自然に落ちているのがいい。
剣を振り終えた形のまま手のひらを上に向けたのが体の変向。
だから体の変向は両手を臍の高さにし,肩を落とす。
そのまま手のひらを下に向けたのが,一教の崩しの形。
つまり「剣の振り」「体の変向」「一教の崩し」は,それぞれ独立した技ではなく,すべてつながっているのである。
剣の稽古であったが,武器を置いて体術の稽古を始める。
正面打ち一教の表。
一教の崩しの形を稽古する。
ゆっくりと技を掛けたり,素早く技をかけたり。
堪えてもらったり,逆らってもらったり。
肩を落としたまま技をかけるとうまくいく。
相手を意識しないとうまくいく。
肩の力を抜くとうまくいく。
肩の力が抜けていると,堪えようと思っても堪えきれないようだ。
試しにこちらが坐り,相手を立たせた状態で技をかけてみる。
肩の力を抜けば,高さの差があっても問題なく崩せる事が実験的に確かめられた。
次はこれが万人に効くのか?という事である。
今度猛者達に試してみよう。