今年も全日本の季節がやってきた。
宮城県の一道場として,東京九段の日本武道館で演武する。
広い武道館に,5面の畳が敷き詰められている。
一つの面で何10人という合気道家が,90秒という短い時間に自分を表現する。
ただそれだけのイベントである。
畳1面を独占できる訳ではないし,名前をアナウンスされる訳でもない。
だが確かに,日本武道館で演武したという事実は残る。
ただそれだけのために,わざわざ仙台から出かけるのである。
仙台を出発したのは,演武会当日の朝8時。
往路の交通手段は高速バス。
新幹線ならば2時間チョイで到着するが,高速バスなら5時間チョイ。
金で時間を買うか,
金で時間を犠牲にするか。
あまり潤沢と言えない懐事情もあり,往路は後者を選んだ。
だが,その選択が「ギリギリセーフ」の幕開けである事を,私は東京で悟る事となったのであった・・・。
・・・つづく。