今年13回目,通算68回目の稽古。
本日は子供は一人だけ。
従って大人クラスに混ざって稽古する方式。
・4年生1名,黒帯2名
・体の変向,氣の流れ,変化
・諸手取り呼吸法
・正面打ち入り身投げ,氣の流れ
・組杖9
前半1時間は子供と稽古し,後半1時間は大人3人で稽古。
子供クラスではないから,遊びの要素はなく,手加減はするものの技は普通に厳しい。
それでもどうにか前半1時間を乗り切った。
エライ。
よくがんばった。
そして後半1時間。
入り身投げで,相手を流して投げる方法を知りたいという。
私は普通にできるが,それを他人に説明した事はない。
黒帯3名で研究開始となった。
まずは正面打ち入り身投げ。
ポイントは襟を掴んだ腕。
この腕をしっかりと固定し,自分の身体の前から動かさない。
そのままもう一方の肩を出すようにして腰を切り,相手を引き倒す。
基本の投げが出来たところで,氣の流れ。
入り身になり,襟を掴んで引き寄せたら,そのまま前足を開く。
相手は大きく崩され回り込んでくるので,そのままもう一方の腕で投げる。
足捌きは「入り身で飛び込みつつ体の変向」と言えば分かってもらえるだろうか。
なかなか上手く崩せず苦労する門下生を見ていて,ふと気がついた。
これも「襟を掴んだ腕」がポイントなのではないか?
試しに,襟を掴んだ腕をガッチリ固定し,その状態で体の変向を行ってみると,門下生が面白いように崩れる。
途中で襟を放すと,面白いように遠くへゴロゴロと転がっていく。
さらに研究していくと,足捌きが組杖の9にそっくりである事に気がついた。
組杖の9は,相手の右肘を下に落としながら,体の変向のように開いて投げる。
その動きを入り身投げで応用すればいいのである。
途中で組杖9の稽古を行い,再び体術に戻った頃には,皆ある程度できるようになっていた。
もっと大きくて重い相手に試して見て,通じればよしとしよう。