定時後,工学部へ。
本日は工学部合氣道部45周年記念演武大会の第一回打ち合わせである。
#私は30周年の主将。
#あれからもう15年か~。
学生には,事前に演武会までのスケジュールを用意しておくように言っておいた。
学生は,分からないなりにも知恵を絞り,残された過去の資料を調べ,スケジュールを提示してくれた。
だが,一応形にはなっているものの,魂が込められていない。
タスクを洗い出し,それぞれのタスクをブレークダウンする。
ブレークダウンしたら「いつまでに,誰が」を考えて,線図に表す。
このプロセスなくしては,スケジュールは立てられないのである。
「それでは,始めて下さい」
私の最初の一言に,「えっ?」という表情の学生。
私が何かを教えてくれるとでも思っていたらしい。
「誰が演武会をやるの?
演武会をやるのは学生。
OBがやるんじゃないよ。
45周年だからやる,
OBに言われたからやる,
仕方なくやる,
そういう姿勢だったらやらなくていいよ。」
自分の間違いに気付き,姿勢を改める学生。
自然に目つきが変わる。
「演武会はね,45周年だからやるんじゃないの。
『工学部合氣道部ここにあり』という強い意志を県内外に示すためにやるの。
学生のうちにこんなこと経験できるなんてラッキーなんだよ。」
受身の姿勢でいた学生が,積極的に議論に参加し始める。
会議室が活気付き始める。
ざっくりとしたタスクの洗い出しを終え,そのうちの一つを選んでブレークダウンしてみる。
「あっ,そうか」
「これもあった~」
「気付かなかった~」
細かい地図を描きたければ,まずは一旦空から眺めてみる。
高い視点から眺めるから,細かい事にも気付くのである。
こうしてできた成果物は最初に提示してくれたものとさほど変わらないかも知れない。
だが,そこには確かに魂が込められているのである。
11月1日に向けて,ようやく動き出した。
さてさて,どうなる事やら・・・。
・・・つづく。