・・・つづき。
試験会場に近づくにつれ,試験を終えた子供達とすれ違うようになった。
中には母親に連れ添われ,泣きじゃくりながら帰る子の姿も。
実力が思ったように発揮できなかったのだろう。
2級の試験にどうしても合格できなかった時の自分の姿が思い起こされ,切なくなる。
試験会場へ到着すると,ちょうど長男が出てきた所だった。
・・・笑顔だった。
「ごくろうさん」
と声を掛ける。
「どうだった?」「できた?」「よくがんばったね」と抱きしめながら声を掛けてあげたい。
だがそれは母親の役目。男親の役目ではない。
長男を駅前の喫茶店へ連れて行き,オレンジジュースで乾杯し,労をねぎらった。
後は5日後の結果発表を待つばかりとなった。
・・・つづく。