宮城野36回目の稽古。
本日は門下生1名のみ。
その門下生の希望で,剣対杖の稽古をする事に。
剣対杖の打太刀は,5の素振りでの打ち込みが基本である。
しかし5の素振りの打ち込みがどうしてもおかしい。
そこで急遽,剣5の素振りの講習会となった。
(右半身)
①右手を緩めて右に返す。
②振りかぶる際,右手は正中線を通って真っ直ぐ差し上げる。
③振りかぶったら,両足を揃え,剣は背中の正中線。
④肘は開かない。顔は正面。
⑤そのまま左足を一歩進め,正中線に沿って真っ直ぐ切り下ろす。
剣は臍の高さで水平。顔は正面。
右肩が自然に出る。
(左半身)
①左手を緩めて左に返す。
②振りかぶる際,左手は正中線を通って真っ直ぐ差し上げる。
③振りかぶったら,両足を揃え,剣は背中の正中線。
④肘は開かない。顔は正面。
⑤そのまま右足を一歩進め,正中線に沿って真っ直ぐ切り下ろす。
剣は臍の高さで水平。顔は正面。
左肩は出さずに,右肩と並べる。
「背中の正中線」というのが意外と難しい。
背中にあるものは見えないのである。
しかしそこからブレてしまうと,切り下ろしが正中線を通らなくなってしまう。
正中線を通らない打ち込みは,受けやすく,弾かれやすいのである,
その場での打ち込みができるようになったら,大きく左右に替わりながら上記の動作を行う。
最初の一歩で,つま先を相手に向け,
身体の「面」も相手に向ける。
剣は背中の正中線。
後は切り下ろすだけ。
剣を切り下ろしつつ,そっと後ろ足を修正する。
こうすると,切り下ろした時点で「腰ができている」のである。
わざわざ「腰を作る」必要は全くない。
「こうやって教えるとな,
初心者でも一発で5の素振りを覚えるんだ」
内田さんが数年前,私に教えてくれた指導方法。
全く以って「そのと~り」でした。
(今頃実感・・・)
その後,上記を1動作で行ったり,後ろ足を下ろさずに5の素振りを行ったりと,剣対杖の稽古はどこへやら,5の素振りだけで1時間を費した。
やはり,合氣の腰を作るのは剣。
合氣道に剣は不可欠。
濃い。
濃過ぎる。
もうお腹一杯。
満足しつつ,道場を後にした。
いい稽古だった。