エンジン始動時,セルモータから異音がするという症状で入庫の車。
キーを回すとクランク音の前に「ザリザリ~ッ」,
エンジンがかかってキーを戻した時も「ザリザリ~ッ」と音がする。
エンジンは問題なく始動する。
こんな症状の場合,セルモータを取り外して,分解整備を行う事でほぼ解決する。
ギヤの潤滑油切れか,軸受けのガタが原因。
いずれにせよ,オーバホール自体は難しい作業ではない。
問題は,セルモータそのものの取り外しである。
・・・
以前に同様の症状で入庫した某社の車。あれは酷かった。
まずセルモータが見えない。
下から見ようと思っても,ミッションが邪魔。
上から見ようと思っても,インテークマニホールドが邪魔。
前輪を外せば横から覗けない事もないが,ここからの取り外しは不可能。
結局,インテークマニホールドやそれにつながるホース類,ステー,カプラなど等,諸々取り外してどうにかセルモータを露出させ,ようやくオーバホールしたのである。
初めての作業だった事もあり,作業時間は丸3日であった。
もちろん,3日分の工賃を請求できるはずもなく,完全な赤字となった。
金額的にもそうだが,精神的にもキツい。
とにかく,某社のセルモータを取り外す作業は大変。もう2度とやりたくない。
・・・
そんな事を思い出しながら入庫した車を見ると・・・
・・・果たして某社の車であった。
ガーン!
もとい
カーン!
リターンマッチのゴングが鳴った瞬間だった。
・・・つづく