ヤッシャ・ホーレンシュタインというと、マーラーやブルックナーの交響曲・・というイメージが強いのですが、このブログでも投稿したように、ベートーヴェンや、ブラームスの交響曲でも名演が多いと思いました。

    では、モーツアルトはどうか・・? と言っても、ホーレンシュタインのモーツアルトの録音は、それほど多くないようです。手元にあるCD43枚組の「ヤッシャ・ホーレンシュタイン・コレクション」のBOXには、「ドン・ジョバンニ」「フィガロの結婚」「皇帝ティートの慈悲」の序曲 と、交響曲第38番[プラハ」、39番、41番「ジュピター」が収録されていますが、今回紹介するのはVOX原盤の交響曲第38番、39番、41番、そして「戴冠ミサ」等を収めたCD2枚組のものです。交響曲は「ヤッシャ・ホーレンシュタイン・コレクション」のBOXと同じものです。

 

モーツアルト:交響曲第41番38番
モーツアルト:交響曲第39番
モーツアルト:戴冠ミサ

モーツアルト:ヴェスペレ
 独唱:ヴィルマ・リップ、クリスタ・ルートヴィヒ、

 マレイ・ディッキー、ヴァルター・ベリー

 ヤッシャ・ホーレンシュタン指揮/ウイーン交響楽団

 

 

※同じ録音ですが「ヤッシャ・ホーレンシュタイン・コレクション」のBOXでは、オーケストラの表記が、ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団となっています。 ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団の実態は契約との関係?などでウィーン交響楽団と同一のようです。

 

 交響曲の3曲は1955年のモノラル録音ですが・・どう評価したらよいのかHIROちゃんにとっては難しい演奏です。特に第38番「プラハ」については、第1楽章の序奏の不気味な感じの動き、そして主部への転換も見事な演奏と言えます。しかし、第2楽章では細やかな表現は見られるものの少し平凡さを感じます。また、第3楽章では、力強さは感じられますが、何となくやや雑な感じがしないでもありません。聞く方によって評価は違うと思いますが、モーツアルトの交響曲については少し物足りません。第39番、第41番「ジュピター」も同様、細やかな表現や重厚さは感じるのですが、やはり少し雑っぽさが出るし平凡か?・・

いやっ・・モーツアルトの交響曲は名演か?・・う~~ん‥わからない・・

 

 これらの交響曲に対し、「戴冠ミサ曲」はステレオ録音で、聞きやすさもあるのですが、独唱陣もなかなか良いし、合唱やオーケストラも生き生きさを感じ、この曲の中では「クレド」が、もともと構成が大きな曲ですが、スケールの大きな演奏となっています。しかし、その他の曲ではイマイチか?・・

 

 これまで何度も紹介してきたCD43枚組の「ヤッシャ・ホーレンシュタイン・コレクション」のBOXですが、正直、まだ未聴のCDがあります。それらの中には、まだ隠れた名盤があるとは思いますが、「ヤッシャ・ホーレンシュタインの名盤・名演奏」は、一応、今回で終わることとします。機会があればまた別の曲を紹介したいと思っています。

 

 ということで、1890年代生まれの名指揮者の紹介が、終わったと思ったのですが、もう一人忘れていました。1899年生まれのウイリアム・スタインバーグがいました。

 スタインバーグについてはべートーヴェンの交響曲全集や、その他にも何枚かのCDを架蔵しているので、次回はウイリアム・スタインバーグについて少し書いてみたいと思います。

 

 では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。

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