今回はジョージ・セルの名盤・名演奏の7回目、マーラーの作品についてチョットだけ書いてみます。ジョージ・セルの残したマーラーの録音はあまり多くありません。クリーヴランド時代に、交響曲の第4番・第6番・第10番、「大地の歌」などを取り上げているようですが、「大地の歌」は正規盤ではありません。これらのうちHIROちゃんが架蔵している音盤は、第6番・第10番の2枚組LPレコードと、歌曲集「子供の不思議な角笛」のCDです。いずれもセルらしい緻密な演奏だと思います。
■マーラー: 交響曲 第6番 イ短調 「悲劇的」
録音:1967年10月(ライヴ)
■マーラー: 交響曲 第10番 嬰ヘ短調
録音:1958年11月
ジョージ・セル(指揮)/クリーヴランド管弦楽団
第6番「悲劇的」は、1967年10月の定期演奏会でのライヴ録音からレコード化された貴重な記録で、セルの没後に追悼盤として発売されたようです。手元にあるのは「セル/クリーブランドの芸術1300シリーズ」の2枚組廉価盤LPレコードです。
第6番はライブ録音ですが、左右に広がりのあるステレオ録音で音も悪くありません。やはりライブということもあり、迫力もあり、荘厳的にも感じます。個人的には、あまりすすんで聴く曲ではありませんが、聞きごたえがある名演奏です。
■マーラー:歌曲集『子供の不思議な角笛』
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ジョージ・セル(指揮)/ロンドン交響楽団 録音:1969年
全盛時代のシュヴァルツコップとフィッシャー=ディースカウに、セルという豪華な顔ぶれ・・・
50歳代のシュヴァルツコップと、40歳代のフィッシャー=ディースカウの絶妙な歌唱はもちろん、セルの指揮も迫真の演奏。ただ、歌詞対訳が付いていないので、少し不自由ですね。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。