今回はジョージ・セルの名盤・名演奏の6回目、ブルックナーの交響曲です。ジョージ・セルのブルックナーは、非正規盤も含めると3番、7番、8番、9番の4曲のようです。
HIROちゃんの架蔵している音源は下記のとおりです。
■ブルックナー:交響曲第3番
クリーヴランド管、1966年1月27日ライヴ
■交響曲第7番ホ長調
ニューヨークフィル、1964年3月29日ライヴ
■交響曲第8番ハ短調
コンセルトヘボウ管、1951年6月28日ライヴ
■ブルックナー交響曲第3番ニ短調 録音:1966年
■ブルックナー交響曲第8番ハ短調 録音:1969年
クリーブランド管弦楽団
意外と少ない録音数です。今回はHIROちゃんの手許にある上記の演奏から、正規に録音された第3番、第8番の2枚組ソニー・クラシカルのBOXについて簡単に紹介します。
2曲の交響曲ですが、2曲とも重厚さのある濃厚なブルックナーとは若干異なりますが、全体的に緻密で壮大、迫力のあるブルックナー音楽と言えるでしょう。
特に第8番は名演です。セルの第8番というと、前記の1951年6月のアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団とのライヴ録音や、他にもライヴ録音があるようですが、この演奏は1969年に録音されたセルの最晩年によるブルックナーで、全体的にゆったりとした落ち着きさのあるテンポで、緻密、緊張感の中にも素晴らしい生命力を感じます。盛り上がりを見せるクレッシェンドからのフォルテシモも決してうるささは感じない絶妙な音のバランスです。
ブルックナーの交響曲第8番というと、名盤が多く、朝比奈隆、シューリヒト、クナッパーツブッシュ、ヴァント、ヨッフム、マタチッチ、ジュリーニ、カラヤンなどなど数多くあり、それぞれが素晴らしい名演ですが、今回紹介したセル/クリーブランド管の第8番も名盤・名演奏と言って良いでしょう。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。