今回はカール・ベームのリヒャルト・シュトラウスの作品についての投稿です。ベームはR・シュトラウスの作品について。オペラと管弦楽の録音を残しています。オペラについては次回紹介するとして、今回は、管弦楽曲を紹介します。
HIROちゃんのライブラリーとして手許にある音盤は下記のとおりです。
こちらはCDとBOX
■アルプス交響曲 Op64
ドレスデン・シュターツカペレ 録音:1957
■交響詩「ツァラストラはかく語りき」Op30
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1958
■交響詩「死と変容」Op24
①コンセルトヘボウ管弦楽団 録音:1955
②ベルリン放送交響楽団 録音年不詳(METEOR盤)
■交響詩「英雄の生涯」Op40
ドレスデン・シュターツカペレ 録音:1957
■交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯 Op28
■交響詩「ドン・ファン」Op20
①ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1957
②ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1963
③ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1977/04/11 東京文化会館ライヴ
■楽劇「ばらの騎士」作品59 第3幕のワルツ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1963
■楽劇「サロメ」作品54からサロメの踊り
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1963
■祝典前奏曲 Op61
「アルプス交響曲」は、単一楽章で交響曲とはなっていますが、情景描写に徹していて本質的には「交響詩」とも言えるでしょう。ベーム壮年期の録音で、明快、きめ細かな表現です。ステレオ録音でなくモノラルというのが残念ですが、これは名盤。
「英雄の生涯」ですが、晩年のウィーン・フィルとの録音もありますがHIROちゃんの手許にはなく、残念ながら未聴です。架蔵しているのはドレスデン・シュターツカペレとの1957年の録音盤です。ベーム絶頂期の録音で、やや荒っぽそうにも聞こえる部分もあるようには感じますが、迫力ある演奏で、弦楽器も管楽器の音もすごさを感じます。「アルプス交響曲」同様、モノラル録音なのが残念ですが、鑑賞には十分な音質でしょう。これも名盤と言えると思います。
「ツァラトゥストラはかく語りき」ですが、昔、映画の「2001年宇宙の旅」の音楽としても使われ有名になった曲です。
この映画でのサウンド・トラックですが、映画のクレジットではベーム/ベルリン・フィルとされていたので、DGのカール・ベーム/ベルリン・フィルの演奏と認識していたのですが、契約等の関係?で、カラヤン/ウィーン・フィルの音源が使われたという話もあり、どちらが本当か良くわかりません。どちらにせよ、この映画で一躍有名になったのは事実ですね。グラモフォン初?のステレオ録音で、堅実で重厚、力強く説得力のある演奏と言えるでしょう。
R.シュトラウスと親交があったベームの演奏は。全て堅実な演奏で「死と変容」などは、緊迫した名演ですし、他の交響詩も聴きごたえのある演奏だと思います。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。