前回までカール・ベーム指揮のベートーヴェン作品について投稿しましたが、序曲集やピアノ協奏曲等の音源も何枚か架蔵しているのですが、これらは機会があれば紹介するとして、今回はベーム指揮によるシューベルトの作品から交響曲について簡単に紹介します。交響曲については2019年3月30日に記事を投稿していますので、今回は架蔵枚数も若干増えているので、この記事に加筆しての、再投稿となります。
さて、シューベルトの交響曲の番号づけですが、最近は『未完成』が「第7番」、『ザ・グレイト』が「第8番」との表記が多いようですが、どうも馴染みません。HIROちゃんは今でも「第8番、第9番派」なので、ここでは第8番「未完成」、第9番「グレイト」と表記します。(架蔵しているベームの音源の表記も第8番「未完成」第9番「グレイト」です)
HIROちゃんの手許にあるカール・ベームのシューベルト交響曲は下記のとおりです。LPレコードです。まとめて撮りました。CDともダブっています。アレッ・・・第6番がLPでなかった???あると思っていたのですが・・どこかにあると思うのですが・・
こちらはCDです。バイエルン放送交響楽団を指揮した交響曲第2番の1973年のライヴが収録されている 『伝説の指揮者たち』 ~ ORFEOレーベル40周年記念盤のBOXが行方不明です。どこかに紛れ込んでいるようです。1万枚以上のCDから探すのも大変だ~~。
■交響曲第1番 ニ長調D.82
①ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1971/05) DG
■交響曲第2番 変ロ長調D.125
①ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1971/05) DG
②ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ライヴ/録音年不詳/METEOR
③バイエルン放送交響楽団
ライヴ/録音: 1973/09/29 ヘルクレスザール ORFEO
■交響曲第3番 ニ長調D.200
①ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1971/11) DG
■交響曲第4番 ハ短調D.417《悲劇的》
①ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1971/11) DG
■交響曲第5番 変ロ長調D.485
①ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1954) DECCA
②ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1966) DG
③バイエルン放送交響楽団
ライヴ録音年不詳 METEOR
■交響曲第6番 ハ長調D.589
①ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1971/11) DG
■交響曲第8番 ロ短調D.759《未完成》
①ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1954) DECCA
②ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1963/06) DG
③ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1975年3月 NHKホール/ライヴ録音 DG
④ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1977/06ライヴ録音 DG
■交響曲第9番 ハ長調D.944《ザ・グレイト》
①北ドイツ放送交響楽団(NDR)
1956ハンブルクでのライヴ/LIVING STAGE
②ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1963) DG
③ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ライヴ/録音年不詳/ METEOR
④ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1975年3月 NHKホール/ライブ録音
シューベルトの交響曲全集ですが、ベートーヴェン交響曲全集に比べ、人気もイマイチなのかレコード市場にもそれほど多くありません。HIROちゃんもシューベルトの交響曲全集となると、同一指揮者の全集としては、ベーム、カラヤン、ブロムシュテット、ケルテスの4種類しか手許にありません。ベームの全集は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と、1963年から1971年にかけて録音されたもの。演奏は良いのですが、何故か録音はあまり良くありません。
このベルリン・フィルハーモニーとの全集ですが、全曲とも華やかな演奏ではなく、素朴でやや重い演奏です。ベルリン・フィルが柔軟性をみせた堂々とした演奏で、この中では特にスケールの大きな第9番「グレイト」と、ベームとしては軽快な心地よさの中にも安定した力強さを感じる第5番が名演でしょうか・・・
ベルリン・フィルハーモニー以外の演奏としては、晩年のウィーン・フィルによる第8番「未完成」が素晴らしい。1975年来日でのNHKホール・ライヴも素晴らしいのですが、中でも1977年6月のオーストリアでのライヴが印象的です。全曲をとおしテンポが遅いのですが、重さを感じる第1楽章に対し、第2楽章が何と美しいことか・・・特にウィーン・フィルの澄んだヴァイオリンの音色は天国的な美しさです。
ベームの第9番「グレイト」ですが、ベルリン・フィルハーモニー以外のオーケストラとのライブ録音が多くあります。残念ながら1979年のシュターツカペレ・ドレスデンとのライブ盤は手許になく未聴ですが、ライヴで聴かせるベームの第9番は旋律の歌い方の美しさと共にスケールの大きさが魅力と言えるでしょう。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。